平成30年3月 教育方針

登録日:2018年3月2日

 

 平成30年度に重点的に取り組む教育施策の方針につきまして御説明申し上げます。

 これからの社会を創り出していく子どもたちが、夢や希望を持ちながら、自ら未来を切り拓いていく力を育んでいくことは、教育行政に課せられた使命であると考えます。

 この使命の実現に向け、本市の教育大綱及び本年4月に策定を予定する「津市教育振興ビジョン」の考えを踏まえ、今日的な教育課題に柔軟かつ着実に対応してまいります。

 

 平成26年度から始まった小中一貫教育については、平成29年度に全ての中学校区において本格実施となりました。これまでの取組により、教育の基盤として小中連携の枠組みができ、中学校区で子どもを育てるという意識の醸成が図られてきたところであります。

 平成30年度は、小学校では2020年度から、中学校では2021年度からの新学習指導要領の全面実施に向け、「主体的・対話的で深い学び」を実現するための授業改善を行っていきます。具体的な取組といたしましては、これからの子どもたちに必要とされる資質や能力の育成を図るため、英語教育や道徳教育など、特定の研究テーマに特化した研究プロジェクトをモデル校で取り組み、公開授業や報告会などを通じて、中学校区及び津市全体にその手法や成果等を発信していきます。

 また、いじめの問題や増加傾向にある不登校については、未然防止、及び早期発見・早期対応につながる有効な方策に係るさらなる検討を行い、改善に向けた取組を強化してまいります。

 さらに、平成28年度に策定しました「授業改善マニュアル」や「家庭学習マニュアル」による体系的な授業改善に引き続き取り組むとともに、基礎・基本の定着を図り、より分かりやすい授業を実現するため、試行的にデジタル教科書の導入を図ります。

 

 教員が子どもたちと向き合う時間の確保については、臨時講師の配置をはじめ、平成30年度から教員事務の負担軽減に向けた教員支援員を4名配置します。特別支援教育については、特別支援教育支援員の4名の増員に加え、教育相談員を2名増員し、特別な支援が必要な子どもたちへの理解や指導の方法等を相談できる体制をさらに充実していきます。

 また、平成29年10月に導入した統合型校務支援システムの機能の拡充を図り、教員の事務的作業の一層の軽減を図るとともに、先に策定した「津市立中学校部活動指針」の下、引き続き部活動の休養日の適切な設定を通じ、子どもたちや教員への負担軽減を図っていきます。

 さらに、日本語初期指導教室「きずな」に新たに副教室長を配置し、職員体制を整え、本市における外国につながる児童・生徒が、日本の学校生活に早く適応し、不安なく過ごせるよう支援してまいります。

 

 幼児教育については、少子化に加え、保育所需要の増加等により一部の幼稚園において、園児数の大幅な減少に伴い、集団生活の下での質の高い幼児教育の提供が困難な状況になりつつあります。そのため、市立幼稚園のあり方の検討に基づいて、各地域や各園の実情を踏まえながら、第二期津市子ども・子育て支援事業計画の策定の時期を逸することなく、幼児の適正規模集団の確保に向けた取組を推進して、幼児教育の充実をめざしていきます。

 また、津みどりの森こども園、白山こども園、香良洲浜っ子幼児園が4月に開園しますが、本市の幼稚園教育において積み上げてきた豊富な実績や経験を、これらのこども園の教育にもしっかりと引き継ぎ、より質の高い幼児教育に向けて取り組んでまいります。

 

 学校施設の大規模改造事業については、合併後、単年度で最も多い5校の改修工事に取り組んでいきます。

 対象校については、現在、大規模改造事業を進めている新町小学校(第三期)、藤水小学校(第二期)、南郊中学校(第二期)に加え、新たに西が丘小学校及び久居中学校の工事(第一期)に着手します。

 また、芸濃小学校では、児童数の増加に伴い、普通教室棟の増築が必要となりましたので、実施設計を行います。

 小学校の普通教室へのエアコン整備については、エアコン整備計画に基づき、16校の整備及び14校の実施設計を行います。

 また、給食施設の整備については、櫛形小学校、片田小学校、栗真小学校で給食調理の共同化に伴う配膳室の整備を行うとともに、安東小学校においては、配膳室の整備に係る実施設計を行います。

 学校トイレの洋式化については、平成29年度までをトイレ快適化計画の期間としていますが、今後も大規模改造工事やトイレの修繕等において洋式化に取り組んでいきます。その他の維持補修につきましても、適切に修繕等を行い、施設の適正な維持管理を行ってまいります。

 

 先に国宝指定されました専修寺御影堂・如来堂については、県内で初めての国宝建造物であり、一身田寺内町とともに、その歴史的資源としての価値や魅力の情報発信に努めてまいります。

 国の登録有形文化財である旧明村役場庁舎については、整備終了後の9月頃の開館を予定しています。旧明村役場庁舎は、地域における日常的な管理の下、地域の団体が主体となり、公開や活用を行うこととしていますが、教育委員会として、公開や活用に係る様々なノウハウ等を提供し、事業の着実な進捗に向け取り組んでまいります。

 

 公民館の整備については、出張所と一体となった一身田公民館の新築工事に着手します。公民館利用者の安全性や利便性に十分配慮の上、事業の進行管理を確実に行ってまいります。

 また、老朽化に対応した施設整備については、配置と総量の適正化に努めつつ、地域との十分な協議を踏まえ、地域活動や学習活動の拠点としての機能と役割を果たすことができるよう取組を推進します。

 さらに、久居公民館の調理室等の改修工事や川合公民館の空調機器の改修工事など、各公民館の適切な維持管理については、計画的に対応してまいります。

 

 放課後児童クラブについては、老朽化や利用児童数の増加により生活環境が悪化している施設や施設を借用しているクラブがあります。

 このような施設の解消に向け、新町小学校の大規模改造事業(第三期)に合わせ新町地区放課後児童クラブを校舎内へ整備することをはじめ、三重大学教育学部附属小学校敷地内への観音寺地区放課後児童クラブの整備、一志東地区放課後児童クラブの一志東小学校1階多目的ホールへの整備を進め、児童の生活環境の改善を進めてまいります。

 また、上野地区放課後児童クラブについては、上野小学校体育館2階ミーティングルームを借用してきましたが、当該施設を専用施設として、その整備に向けた実施設計を行います。

 これまで放課後の子どもたちの居場所確保については、放課後児童クラブ未設置校区の解消に取り組んできましたが、対象児童数が少ないなどの理由により、放課後児童クラブを組織化することができない校区があります。それらの校区を中心に放課後の子どもたちの居場所確保の一助とするため、本市としては初めて、明地区、辰水地区に放課後子供教室の設置を進めます。

 

 図書館については、子どもたちが今まで以上に本に出会い、親しむことができるよう、おはなし会や本を身近に感じられるようなイベントを充実させ、本に触れ合う機会を増やし、読書習慣が身に付くような環境づくりを進めます。

 

 本市におきましては、平成27年4月1日の地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律の施行日に合わせ、第1回の津市総合教育会議を開催し、これまで26回の開催を重ねてきました。

 この間、総合教育会議において、様々な教育分野の協議を行い、市民の皆様に教育行政の課題等をお示ししてまいりました。

 今後も総合教育会議での議論を大切にしながら、その時点における教育課題を的確に把握し、教育委員会として、市民に開かれた教育行政の下、津市の子どもたちの幸せな将来を見据え、教育施策を具現化していく必要があります。

 そのため教育委員会は、自らの教育内容に責任を持ち、庁内外の様々な機関と連携し、協力をいただきながら、着実に教育行政に取り組んでまいります。

 市民の皆様、議員の皆様の御支援、御協力を賜りますようお願い申し上げます。 

 

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