忠犬ハチ公と上野英三郎

登録日:2018年8月3日

渋谷駅で、来る日も来る日も主人の帰りを待ち続ける忠犬。こう言えばすぐに「ハチ公」だとお気付きになるでしょう。

ところでハチ公が待ち続けた主人は、誰だったのかを知っていますか?それは、日本で初めて東京帝国大学(現在の東京大学)の農業工学教授となった上野英三郎氏(久居元町出身)なのです。 

明治32年、政府は「耕地整理法」を制定し、翌年よりで耕地整理事業が着工されることになったのですが、当時は専門技術者が皆無の状態で、ただ一人、農業土木を研究していたのが上野氏でした。

そこで、上野氏は、東大で耕地整理の研究を進めながら、各地へ出かけて講演や技術指導を続けました。また、明治38年には農商務省委託の農業土木技術員養成官の任務につき、その後20年間にわたり、3,000人を越える技術者を育てました。

なお上野氏の墓は、久居元町の法専寺と東京・青山墓地の2カ所にありますが、青山墓地では上野氏の隣へハチ公も葬られていて、当時の美談を今もなお人々に伝えています。

忠犬ハチ公の像の写真
忠犬ハチ公の画像

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