「広報津」平成24年4月16日/第152号(音声読み上げ) シリーズ人権(47)

登録日:2016年2月25日


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シリーズ人権(47)

あるアスリートの言葉

 皆さんはしょうがい者スポーツを実際に観戦したことがありますか。ほとんどの人はおそらく「いいえ」と答えるのではないでしょうか。
 しょうがい者スポーツはもともと、しょうがい者の機能回復訓練やリハビリからスタートしたことから、「スポーツ」として広く認知されておらず、日頃の活躍がマスメディアに取り上げられることはほとんどありません。また、トップレベルの選手たちでも、いまだにナショナルトレーニングセンターを自由に利用できず、強化合宿などの費用も選手の自己負担での参加がほとんどという厳しい現状があるようです。
 私もしょうがい者スポーツの観戦に行ったことはありません。テレビのニュースや特集番組、インターネットの動画配信サイトなどで見たことがある程度です。しょうがいがあるとは思えない素晴らしいプレーや激しい局面を見ると、「しょうがいがあるのにすごいなあ、頑張っているなあ」というのが率直な思いでした。
 車いすや義肢を装着してのプレーという見た目で、自分としょうがい者の間に線引きをしたり、また、「しょうがい者スポーツを見て感動したのは、しょうがいのある人が必死にスポーツに取り組んでいるから」といった偏見も少なからずあったと思います。
 しかし、ある選手の言葉を聞いてしょうがい者スポーツに対する見方が変わりました。その言葉は、「私たちはリハビリでなく、スポーツをしている。1人のアスリートとして見てほしい」というものです。競技に対して一生懸命に取り組んでいる姿勢はしょうがいのある人もない人も同じはずです。それなのに、私は無意識のうちにしょうがい者スポーツを「スポーツ」と切り離して特別視していたのです。このような考え方を変えれば、もっとしょうがい者スポーツの魅力に気付けたのではないかと思うのです。
 今年はオリンピックとともにパラリンピックが開催されます。それぞれの競技に「スポーツ」としての魅力がたくさんあるはずです。私は、競技のルールを勉強して、その魅力を発見しながら楽しみたいと思います。皆さんも、4年に1度のアスリートの祭典「パラリンピック」を観戦してみてはいかがでしょうか。

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