「広報津」平成24年11月1日/第165号(音声読み上げ) 市長コラム

登録日:2016年2月25日


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市長コラム

ポルタひさい問題の早期解決に向けて

津市長 前葉泰幸[まえばやすゆき]

 「横浜市、土地公社を解散 負債、地方最大の1,500億円」との見出しが1面に躍る8月18日付けの日経新聞。「地価の下落で含み損が拡大し再建は困難と判断」された土地開発公社が保有する土地と借入金を市が引き継ぐと報じられています。巨額の債務を抱えた公社を解散し債務の肩代わりをするため、横浜市は新たに1,300億円の借金をするとのことです。
 第三セクターが経営危機に陥る要因の多くが地価の下落です。津市に関しては、横浜市の例のように、市が借金を肩代わりするという事態にまでは陥っていません。しかしながら、バブル景気崩壊後の地価下落が津センターパレスやポルタひさいの事業に大きな影響を及ぼしたのは明らかです。土地を取得した当時の地価公示価格は、センターパレスが現在の約2.8倍、ポルタが約3.2倍でした。この高コストの清算は避けて通れない課題です。
 株式会社津センターパレスの債務問題については、昨年一応の決着がつき経営改善を図る見通しがつきました。より深刻な経営難に陥っている久居都市開発株式会社についても、今手を打たなければ取り返しのつかないことになると危惧しています。市民の血税を投入することだけは何とか避けたいと、多くの方々がさまざまな思いを飲み込んでご協力くださろうという機運が高まっている今が、損失補償せずに解決できる最後の機会と言えましょう。売却される土地建物が有効に活用される形で債務解消を迅速に実行することが、最も効果的であると思われます。
 ポルタひさいの管理運営は、平成10年の開設当初より長期にわたって多くの関係者が解決策を探ってきた難しい問題です。過去の事業の清算であるとはいえ、市長としては苦渋の決断となるでしょう。今後も引き続き議会をはじめ市民の皆さんに丁寧にご説明を重ねてまいります。

「TV版市長コラム」では、前葉市長がこのテーマを語ります
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■第3回津市長杯小学生英語スピーチコンテスト表彰・挨拶(セントヨゼフ女子学園)…9月2日

 セントヨゼフ女子学園主催の小学生英語スピーチコンテストに県内から77人の小学生が挑戦されました。私はファイナリスト12人のスピーチをお聞きし、流ちょうな発音と堂々とした表現力にとても感心しました。子どものころから英語に触れることで習得も早く、しっかり身に付くと思います。
 斎藤翠校長は、小学生だけでなく中学生のコンテストも開きたいとおっしゃっており、その熱意に感服するとともに楽しみにしています。津市の小・中学生のチャレンジを期待します。

■防災功労者防災担当大臣表彰受賞 中川幹夫さん来訪…9月12日

 中川幹夫さんは津市自主防災協議会長や津市自治会連合会長などを務めていただき、自力で避難できない人の名簿づくりや近隣ビルとの協力による津波への備えなど、地域での防災活動にいち早く取り組んでこられました。この度の大臣表彰は、中川さんならではの理論的で粘り強い活動が評価されたものと思います。
 中川さんをはじめ、市民の皆さんの真摯[しんし]な姿勢と熱い行動力が、津市の防災施策を先進的な取り組みへと押し上げてくださっていることに感謝申し上げます。これからも、力強い防災施策をみんなの手でつくりあげていきましょう。

■吉田沙保里選手オリンピック・世界女子選手権13連覇達成記念セレモニー(津センターパレス)…9月29日

 カナダで開かれたレスリング世界女子選手権で、吉田沙保里選手が見事優勝し、世界選手権10連覇、オリンピック3連覇と合わせて、前人未到の13大会連続世界一という偉業を達成されました。優勝の一報が入ると、集まった市民の皆さんから大きな拍手と歓声が沸き起こりました。私も試合会場の吉田選手の母幸代さんと電話でお話しし、市民を代表して祝福の言葉をお伝えしました。
 大記録を達成した吉田選手の精神力、ぶれない一途な心に深く感銘を受けるとともに、あらためて津市の誇り、宝であると思いました。

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