「広報津」第263号(音声読み上げ)津市の救急 これまでの歩みとこれからの津市のまちづくり7

登録日:2016年12月1日


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津市の救急 救命率向上への取り組み

全ての救急車に12誘導心電図伝送装置を搭載 治療完了までの時間短縮を実現

12誘導心電図伝送装置は、心臓を立体的に12の方向から見て、より正確な心電図波形を救急現場から医療機関に送信することができます。津市では、心疾患に対応するため、平成19年から救急車への搭載を開始し、現在13台全てに搭載されています。

また、平成25年4月から3病院による循環器輪番システムを開始し、受け入れ体制を強化しました。

システム構築前の治療までの手続き

  1. 胸痛発症
  2. 救急搬送
  3. 病院到着
  4. 心電図・検査
  5. 医師の診断・処置
  6. スタッフの招集
  7. 治療

平成25年4月のシステム構築後

  1. 胸痛発症
  2. 救急搬送中に、心電図伝送、医師の診断、スタッフの招集を実施。
  3. 病院到着
  4. 検査・処置
  5. 治療

治療完了までの時間が短縮!

心電図伝送件数

急性冠症候群(急性心筋梗塞)の病院到着から治療完了までの平均時間

システム構築前
システム構築後

循環器輪番A病院の場合 平成27年

病院到着から治療完了まで平均1時間10分

腹部輪番による救急体制を強化 動き出さない救急車問題の解決に向けて

平成28年4月から、腹部輪番病院バックアップ体制が構築されました。これは、救急搬送を受け入れた二次救急輪番病院が緊急手術に対応できないとき、緊急開腹手術が可能な他の医療機関がバックアップする仕組みです。

病院への受け入れ照会回数を昨年と比較すると、3回までの照会で受け入れが決定したものの割合が、4ポイント改善されました。

動き出さない救急車問題の解決に向けて着実に前進しています。

消化器系病院照会件数 4月から8月まで

平成27年
平成28年

1回から3回までの割合が増加し、4回以上の割合は減少しました。

救急救命士の処置範囲が拡大! 救える命をつなぐ

平成26年4月の救急救命士法改正のより、救急救命士が行える処置範囲が拡大しました。津市では平成26年5月17日から処置を実施し、平成28年9月末までに静脈路確保および輸液を88件行い、ショック状態の進行を遅らせることができました。また、ブドウ糖溶液の投与を29件行い、そのうち20件が救急車内または病院到着後に意識が回復しました。

心臓や呼吸が止まった患者にしかできなかった静脈路確保が、心肺停止前の患者に対しても行えるように

平成26年5月17日から平成28年9月末までの実績
事例

低血糖が疑われる患者に対して、血糖測定と低血糖を改善できるブドウ糖溶液を投与できるように

平成26年5月17日から平成28年9月末までの実績
事例

救急ワークステーションを開始 救急隊員のさらなる能力向上と、医師との連携を目指して

三重大学医学部附属病院救命救急センターへ設置した救急ワークステーションは、救急救命士が病院実習を受けながら、救急要請があれば出動に対応するというもので、毎週火曜日と水曜日の週2回、9時から18時まで運用しています。出動の際は、状況に応じて医師も同乗し、救急隊への指示・指導および必要な救命処置を行っています。

平成28年6月21日から9月末までの実績

派遣
出動 
医師同乗 

問い合わせ

救急課 電話番号254-1603 ファクス254-1607

合併後10年間の時を経て、政策分野別に綴る、これまでの歩みとこれからの津市のまちづくり7 農林水産部編

津市では、山から海まで豊かな自然環境の中で、特色ある農林水産物が生産されています。

農林水産部では、1次産業の担い手の育成と生産基盤の整備を進めることで、農林水産業の振興を図ってきました。

農業については、農地の有効活用を促進し、多様な担い手の確保と育成、農産物の高付加価値化と地産地消、深刻化する獣害への対応、農業基盤施設の維持整備などによる農業の振興と、家畜伝染病の予防による食の安全・安心への取り組みを推進しています。

また、林業においては、森林整備による二酸化炭素の吸収や保水能力など森林の持つ公益的機能の発揮をはじめ、木材の生産から活用まで森林資源の循環利用による林業の振興を推進しています。

そして、水産業は、漁港などの機能を向上するとともに、水産資源の保護育成に取り組むなど、つくり、育て、とる漁業を推進しています。

今後は、市内産農林水産物の消費拡大による生産振興と、生産活動から生じる、水源のかん養、自然環境の保全、良好な景観の形成、技術や知恵といった文化の伝承など、地域が持つ多面的機能の維持・発揮により、強い農林水産業、美しく活力のある農山漁村の実現を目指します。

10年間の歩み

平成18年

平成19年

平成20年

平成21年

平成22年

平成23年

平成24年

平成25年

平成26年

平成27年

見えてきた課題

  1. 高齢化と後継者不足による生産力の低迷および生産基盤の老朽化
  2. 広域化する野生鳥獣による農作物などへの被害対策
  3. 地域資源の荒廃化に伴う多面的機能の低下

市民の暮らしをもっとよくするために

次回予告

広報津1月1日号では競艇事業部編をお届けします

問い合わせ

農林水産政策課 電話番号229-3171 ファクス229-3168


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政策財務部 広報課
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