「広報津」第304号(音声読み上げ)平成30年上半期 火災・救急・救助統計、シリーズ 人権 第79回

登録日:2018年8月16日


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平成30年上半期 火災・救急・救助統計

火災 出火原因1位は たき火

上半期に発生した火災は73件で、昨年同時期と比較すると1件増加しましたが、建物火災は1件減少しました。出火原因の1位は、たき火(約29パーセント)でした。たき火を行った際は後始末をきちんと行い、風の強いときには自粛しましょう。

また、たばこが原因の住宅火災が5件(住宅火災の約33パーセント)ありました。寝たばこは絶対にしないなど、火の取り扱いに十分注意しましょう。

火災概況

火災件数合計
火災種別
建物火災

建物火災のうち住宅火災

林野火災
車両火災
その他の火災
死者
負傷者

出火原因

たばこ
こんろ
焼却炉
ストーブ
ボイラー
排気管
電気装置
電気機器
電灯・電話等の配線
配線器具
火あそび
マッチ・ライター
たき火
溶接機・切断機
灯火
火入れ
放火
放火の疑い
取灰
その他
不明・調査中
合計

救急 軽症患者が全体の約半数

上半期に発生した救急出動件数は7,918件でした。事故種別では急病が5,082件と最も多く、全体の約64パーセントを占め、次いで一般負傷が1,159件(約15パーセント)、交通事故が619件(約8パーセント)でした。昨年同時期と比較すると、出動件数は655件増加し、搬送人員は555人増加しました。

また、搬送人員全体の約52パーセント(3,741人)が軽症患者でした。軽いけがや病気(擦り傷、歯痛、風邪など)の場合は、自家用車やタクシーなどでかかりつけの病院へ行きましょう。本当に救急車を必要としている貴い命を救うため、救急車の適正利用にご協力をお願いします。

救急概況

出動件数
事故種別
急病
一般
交通事故
その他
搬送人員

救助 建物等による事故が増加

上半期の救助件数は67件でした。そのうち、交通事故が34件で全体の約51パーセントを占め、次いで建物等による事故が15件、それら以外の事故が18件でした。建物等による事故が近年増加傾向にありますが、その多くは、高齢者が建物内に居るが外からの呼び掛けに応答がない、といった内容でした。

気温も上昇する季節です。建物内での熱中症などに気を付け、行楽シーズンの長距離運転や海、川でのレジャーの際は、交通事故や水の事故に注意しましょう。

救助概況

救助件数合計
救助種別
交通事故
水難事故
機械による事故
建物等による事故
上記以外の事故

問い合わせ

火災

予防課 電話番号254-0356 ファクス256-7755

救急

消防救急課 電話番号254-1600 ファクス254-1607

救助

消防救急課 電話番号254-1601 ファクス254-1607

シリーズ 人権 第79回

おばあちゃんとのつながり

私は、子どもの頃からおばあちゃん子だった。両親が共に働いていたため夕食はいつも祖母の手作りで、習い事の送迎や病気のときの看病などもしてくれ、祖母と過ごした時間が今の自分に大きく影響している。祖母の中では私は今でも子どものままであるらしく、両親に、心配が絶えないと言っているそうだ。

私が子どもの頃、祖母は祖父と共に工場を切り盛りしており、従業員や取引先とのやりとりで、常にせわしなく働いていた。しかし、祖父が亡くなった数年後に祖母は難病を患い、毎週のように病院へ通わなければならなくなり、それまでのような元気な姿は徐々に消え、口数も外出の機会もめっきり減っていった。体力も年々低下していき、自分でこなしていた家事などができなくなっていた。

すると両親は祖母の身の回りの世話が増え、また祖母は自分の思い通りに体が動かないことから、互いにイライラが募り、衝突してけんかをすることもあった。

ただ、そんな時でも祖母は私の話は素直に聞いてくれた。祖母の元気だった頃の姿が鮮明に記憶に残っていた私は、祖母に家族以外とのコミュニケーションの機会があれば、少しでも元気な姿を取り戻せるのではないかと考えていた。

そんなある日、祖母が主治医からデイサービスの利用を勧められたと私に相談してきた。これは家族以外との社会的なつながりが持てる絶好の機会かもしれないと思い、私は利用を勧めた。祖母は、新たな人間関係をつくることや外出することに対する不安などから悩んでいたが、数日後、いっぺん行ってみるわと返事をくれた。

始めてデイサービスを利用した日に、感想を聞くと表情がぱっと明るくなり、とても多弁になったことに非常に驚いた。多少疲れたそうだが、それ以上に家族以外とのつながりができたことに喜びを感じたようであった。その後も日ごとに会った人との会話やその日にあったことなどを楽しげに話してくれる姿を見て、元気だったときの祖母の姿を垣間見たようで、少しほっとしてうれしかったのを覚えている。

そんな生き生きとした祖母の姿は、私たち家族が、元気がなくなっていく祖母のことをどのように見ていたのか、また、祖母の思いを知ろうとしていたのかと祖母との関わりを見つめ直すきっかけとなった。家族だからといって、互いのことを分かったつもりになっているだけだったのではないだろうか。

親、子、孫などの立場に関係なく、お互いを深く理解し尊重し合うことが大切で、そうすることで人として尊厳を持ちながら生きていくことにつながるのではないかということに気付くことができた。

祖母にとって、私がいつまでも子どものままである限り、私はおばあちゃん子であり続けようと思う。私にとって祖母はかけがえのない存在であり、これからも長生きしてほしいと心から願っている。

(30代・男性)


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