「広報津」第333号(音声読み上げ)水道局だより

登録日:2019年11月1日


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折り込み紙1

水道局だより

私たちの暮らしの中の水道 ボリューム6
令和元年11月1日発行
水道局 電話番号237-5811 ファクス237-5819

身近にある水道について知っていただくために、水道事業の現状・課題・経営状況をシリーズでお伝えしています。今回は、平成30年度決算状況を見ていきます。

平成30年度決算を見てみよう

収益的収支と資本的収支のグラフ

金額はすべて税抜きです。

収益的収支
収益的収入の内訳
収益的支出の内訳
資本的収支
資本的収入の内訳
資本的支出の内訳
不足額

16億3,549万5,328円(損益勘定留保資金で補てんしました)

給水人口と配水量

平成31年3月31日時点

グラフの説明

男の子のコメント
上のグラフからたくさんのお金が使われていることが分かるね。でも、経営が厳しくなると以前から聞いているけど、収益的収支では利益が出ているよ。

先生のコメント
平成30年度は、1億円の利益が出ているけど、過去にもらった補助金などを毎年少しずつ収益化している、実際の現金収入でない長期前受金戻入の8億円が含まれているから、利益が出ている訳ではないんだよ。

女の子のコメント
資本的収支では16億円も不足しているけど、何から支払われているのかな。

先生のコメント
将来、施設を新しくするために備えた貯金が53億円あって、そこから支払ったんだよ。でも、今年は収益的収支の減価償却費や長期前受金戻入などの会計上の処理を行って、15億円は戻すことができたんだよ。次の計算式を見てみて

計算式 水道局の貯金の動き
これまでの貯金53億円 引く 平成30年度の不足16億円 足す 平成30年度の貯金15億円 イコール 貯金残高52億円
平成30年度に減った貯金1億円

女の子のコメント
平成30年度は貯金が1億円減ったんだね。

先生のコメント
そうだね。丈夫な水道を保ち続けるために、水道管や浄水場などの更新や耐震化は、今まで以上に力を入れていくことが重要だけど、その分貯金は減っていくことになるんだ。

水道事業の運営費用は、皆さんからの水道料金で賄っています

大きな影響を持つ県営水道

男の子のコメント
収益的収支の支出で、受水費(県営水道)の割合が大きいけど、津市の水源はどうなっているの?

先生のコメント
津市の水源は、次のグラフのように県営水道が全配水量の51パーセントを占めているよ。自己水源が枯渇している場所も出てきているので、安定供給のために県営水道の受水はなくてはならないんだよ。

水系別供給状況(平成30年度決算)のグラフ

県営水道

合計 51パーセント

内訳
大里浄水場・高野浄水場

51パーセント 

自己水源

合計 49パーセント

内訳
片田浄水場(長野川)

18パーセント

高茶屋浄水場(雲出川)

7パーセント

三雲浄水場(雲出川)

15パーセント

久居・芸濃・河芸・美里・安濃・白山・美杉

9パーセント

女の子のコメント
だから決算のグラフでも収益的支出で3分の1(約23億円)も占めているのね。これからも県営水道の割合は変わらないの?

先生のコメント
自己水源の古くなった浄水場や配水池を新しくするのには、多くの費用がかかるので、地域によっては自己水源から県営水道へ切り替えていくよ。だから県営水道の割合も増加していくんだよ。

女の子のコメント
ますます受水量が増え、支払いも多くなるね。少しでも安くならないのかなあ。

先生のコメント
県営水道を経営しているのは三重県企業庁なんだ。企業庁は平成29年度決算で、一般会計への貸し付けも含め約156億円の貯金があるよ。この額は、企業庁が貯金の目安としている一年間の営業収益(約80億円)の2倍に近いね。これから見ても、県営水道の経営は良好で安定しているよね。この貯金は端的に言うと、県民・市民が負担した水道料金によるものなんだ。今年は5年に一度の料金単価の見直しが行われるから、津市は三重県に対し料金単価を低減するよう要望しているよ。

補足

料金負担を少しでも軽減できるよう県営水道料金単価の低減について、8月7日の令和元年度県と市町の地域づくり連携・協働協議会1対1対談で市長から直接知事に要望を行いました。

停電への備え

男の子のコメント
地震や台風で停電がおこり、長時間、広範囲に断水して困っている映像をよく目にするけど、なぜ停電で断水になるの?

先生のコメント
場所によっては、低い所からポンプを使って高い所へ送水しているから、停電になるとこのポンプが止まって断水になることがあるんだ。
平成30年の台風時に長時間の停電を経験した中で、次のような取り組みを進めたよ。

令和元年度の取り組み

女の子のコメント
停電時の断水は防ぐように考えてもらってるけど、災害の対策はそれだけじゃないよね。

先生のコメント
次回は、老朽管路などの更新に加え、災害に強い施設への取り組みについて見ていこう。


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