登録日:2020年12月16日
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広報津 令和2年12月16日 第357号
津市総合防災訓練に参加した津市消防団学生機能別団員の皆さんと、避難所で使用する簡易間仕切り(11月1日 芸濃中学校)
新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぐため、日頃から3つの密を避けるなど、新しい生活様式が示されています。災害への備えも、ハザードマップで事前に適切な避難行動を確認する、備蓄品や防災グッズに感染防止用物品を追加するなどの対策が必要です。
これらのコロナ禍における災害への備えについて、市民の皆さんへの周知・啓発のほか、コロナ禍でも安心して避難していただけるよう、避難所での感染症対策の充実に取り組んでいます。
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用して、2回の補正予算で総額1億8,327万円を確保し、次の事業を実施しています。今後も継続して検討を行い、必要な物品の整備などに取り組みます。
全ての指定避難所と土砂災害避難施設(計180カ所)に感染防止用物品を緊急的に整備
1,000万円
避難所開設に備え、小中学校や体育施設などの避難所へ感染防止用物品を追加整備
4,383万円
避難所としての機能を担う集会施設や小中学校のトイレの洋式化について、計画を前倒しして早期に整備
1億2,944万円
対策を講じながらの円滑な避難所開設・運営のための各種マニュアルなどを作成・改訂
大規模災害の発生に備え、避難所では地域の自治会や自主防災組織・消防団・避難者の皆さんと、行政・施設管理者が一体となった対応が重要となります。
11月1日、芸濃中学校で津市総合防災訓練を実施し、コロナ禍での新しい生活様式を基本とした避難所運営に向けた実践的な訓練を行いました。
避難スペースの設定や段ボール間仕切りなどの設置のほか、避難者受け付けの準備。体調不良者専用スペースの確保
入り口で検温や体調確認、症状のスクリーニング(振り分け)を行い、避難者の状態によってそれぞれの受け付けで名簿を作成
入り口でのスクリーニングに基づき、それぞれの避難スペースに誘導。健康な人と体調不良の人の動線が交わらないように注意
感染症の拡大防止のため、避難所では定期的に換気・消毒を実施。体温測定など、避難者の体調も小まめに把握
避難者の容態が急変し、病院への搬送が必要な場合には、速やかに119番通報し、救急搬送
避難者が増加した場合には、避難スペースの拡充や段ボール間仕切りなどを増設。小中学校の場合は体育館のほか教室などを活用
総合防災訓練の実施を通して、避難所の開設段階から地域の皆さんをはじめとする自主防災組織や消防団などの協力体制を強固なものとするためには、日々の連携した訓練が必要不可欠であることが明らかとなりました。
市民の皆さんは、災害時の避難先を安全な場所に住む親戚や友人宅等とすることなどをはじめ、事前に避難方法を検討していただくほか、避難所への避難が必要な場合には、自分の命を守る行動を最優先に、躊躇することなく避難するよう心掛けてください。
いざという時に備え、各地域で防災訓練や防災研修会等に取り組んでいただくことが大切です。防災訓練などを実施する場合は、講師派遣や新たに整備した物品の取り扱い説明等をしますので、防災室まで気軽にご相談ください。
災害はいつ起こるか分かりません。コロナ禍でも、災害が発生した際に適切な避難行動が行えるよう、日頃からの防災対策が重要です。
今後も行政と市民が一体となって、あらゆる感染症対策を講じながら避難所運営に努めますので、地域の皆さんのご協力をお願いします。
防災室 電話番号229-3104 ファクス223-6247
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