「広報津」第380号(音声読み上げ)表紙、シロモチくんとみすぎんが語る津市政 ボリューム38 豊かな森林を未来に残すために、経営管理の意向調査を進めています

登録日:2021年12月1日


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表紙

広報津 令和3年12月1日 第380号

たくさんおイモが採れました

栗真小学校の1年生・2年生が、自分たちで植えたサツマイモを収穫。大きなおイモに育っていました。(10月19日)

シロモチくんとみすぎんが語る津市政 ボリューム38 豊かな森林を未来に残すために、経営管理の意向調査を進めています

令和元年度からスタートした森林経営管理制度。森林を所有している皆さんに対しておこなっている森林管理の意向調査の状況や、津市が委託を受けて間伐をおこなっている状況を、シロモチくんが森の妖精みすぎんに尋ねました。

森林経営管理制度をおさらい

しろもちくんの発言。みすぎん、森林経営管理制度ってどんな制度なんだっけ。

みすぎんの発言。市町村が森林を持っている人に今後の管理に関しての意向を聞いて、委託を受けて管理したり、林業をやっている人に再委託したりして、効率的な林業経営や適切な森林の管理を促進していこうっていう制度だよ。

しろもちくんの発言。そうだったね。でも、どうしてこの制度ができたのかな。

みすぎんの発言。森林の管理は、苗木を植え、下刈りや枝打ち、間伐をして育てた木を伐採し販売する。そして再び山に苗木を植えるという仕組みを保っていくことが大事なんだ。森林は木材が採れるだけじゃなく、山崩れを防いだり、水を蓄えて洪水を防いだり、水をきれいにしたり、二酸化炭素を吸収して地球温暖化を防止したりする効果もあるんだよ。だけど、木材の価格の低迷などで林業をする人が少なくなってきて、みんなの暮らしに欠かすことができない森林をみんなで守っていこうと、この制度ができたんだ。

森林経営管理制度

市町村が仲介役となり森林所有者と林業経営者をつなぐシステム。

市町村は森林所有者に意向の確認をし、希望する森林所有者は市町村に経営管理を委託します。

森林経営に適した森林の場合は市町村から林業経営者に再委託し、森林経営に適さない森林の場合は市町村が管理します。

回答者の65パーセントが委託を希望

しろもちくんの発言。制度がスタートして、市内に森林を持っている人に今後の森林の管理をどうしたいかって聞いているんだったよね。どんな感じで進んでいるのかな。

みすぎんの発言。令和元年度は芸濃地域、令和2年度は美杉地域、令和3年度は白山地域の一部と一志地域に森林を持っている人に意向調査票を送ったんだ。令和4年度・5年度は、白山(未送付地域)・久居・美里・安濃・河芸・津地域に森林を持っている人に、順次調査票を送る予定だよ。

しろもちくんの発言。どんな回答が得られているのかな。

みすぎんの発言。令和元年度と2年度で7,315人に送って、3,780人(52パーセント)から回答があったんだ。残りの48パーセントは、宛先が不明で調査票が届けられていない人や調査票は届いたけど回答をしてもらっていない人だね。回答があった人のうち、複数ある森林の一部を希望するっていう人なども含めて65パーセントの人が委託を希望しているよ。

令和元年度・2年度の意向調査結果

発送数は7,315人で、結果の内訳は以下のとおり。

回答者数3,780人に対する回答内訳(延べ人数)は以下のとおり。ただし、回答内訳の人数は森林ごとに異なる回答があるため回答者数とは不一致です。

気軽にお問い合わせを

しろもちくんの発言。宛先が不明で調査票が届いていない人や回答をしてもらっていない人の分はどうしているのかな。

みすぎんの発言。宛先不明のものは、森林経営管理法っていう法律に基づいて調査をしているんだ。相続人の調査が主なものだね。返信がない人には、調査票を提出してもらうようにはがきで案内しているよ。委託を希望するかどうかにかかわらず、調査に協力してほしいんだ。

しろもちくんの発言。そうなんだ。確かに森林って広かったり、先祖代々受け継がれているものだったりして、場所が分からないから回答しにくいっていう人もいるかもしれないね。

みすぎんの発言。調査票には、森林所有者の氏名・住所・所有林一覧が印刷してあるから、まずは確認して間違いがあったら訂正してほしいんだけど、分からないことがある場合は林業振興室に相談してほしいんだ。林業振興室では林地台帳図を見ることができるから、大体の位置も分かるよ。気軽に問い合わせてもらえると嬉しいな。

森林について考える機会に

しろもちくんの発言。この制度が始まって調査票が手元に届いた人からは、どんな意見が多くあるのかな。

みすぎんの発言。先祖から引き継いだ森林を今後どのようにしていくのか、家族と話し合う機会ができて良かった、という意見や、回答をしてくれた人の中でも、相続で森林を所有しているけど場所が分からない、という意見が多いよ。

しろもちくんの発言。ほかにはどんな意見があるのかな。

みすぎんの発言。これまでじゅうぶんに時間とお金をかけて整備してきた森林を子どもに相続することになるけど、今後は自前で整備していくことが見込めないから、間伐が足りていない森林の管理を委託したいという人もいたよ。ほかにもいろいろな意見があったけど、昔から森林が大切に管理されてきたことが感じられる意見も多かったんだ。

芸濃地域の一部で間伐を開始

しろもちくんの発言。調査票の提出後は何をするのかな。

みすぎんの発言。委託の意向があった森林は、津市がスギやヒノキの本数・樹齢・木の込み具合いなどの状況を調べたり、境界を明確にしたりしているんだ。境界を明確にする際には森林を持っている人にも立ち会いをお願いしているんだよ。

しろもちくんの発言。境界が明確になったあとは何をするのかな。

みすぎんの発言。森林の所有者と津市で経営管理権集積計画っていうのを定めて間伐を進めるんだ。令和元年度に調査票を送った芸濃地域の一部では間伐をし始めた場所もあるんだよ。

ここからデータ。

令和元年度・2年度芸濃地域の実績

データ、終わり。

しろもちくんの発言。芸濃地域以外もこれから進めていくんだよね。

みすぎんの発言。そうだね。林業経営に適した森林は意欲と能力のある林業経営者に再委託し、森林経営に適さない森林は、森林環境譲与税を活用して津市が間伐を行うんだよ。他の地域でもどんどん進めていきたいな。

しろもちくんの発言。これまで長い年月をかけて大切に管理されて立派に育てられた木が、林業経営者の手で搬出されたら、森林の持ち主も嬉しいよね。

みすぎんの発言。うん。こうやって上手く仕組みができていくと、森林を持っている人や林業を営む人はもちろん、森林は災害を防いでくれるなどみんなの暮らしを支えてくれているから、森林の恩恵を受ける全ての人にとって良いことだよね。

しろもちくんの発言。この制度のスタートで、林業に関係する人たちだけではなくて、みんなで森林のことを考えていくきっかけにしたいね。そして豊かな森林を未来に残していきたいね。

問い合わせ

林業振興室 電話番号262-7025 ファクス264-1000


 

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