「広報津」第395号(音声読み上げ)歴史散歩 第191回 家城神社境内の石造物、津市(このまち)で輝く

登録日:2022年7月16日


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歴史散歩 第191回 家城神社境内の石造物

JR家城駅北東の雲出川南岸に位置する家城神社は、近世以前 諏訪神社と呼ばれていましたが、明治末期の神社合祀により現在の名称になりました。

境内には、近世以降の石造物が多く見られます。社務所の脇には、宝永3(1706)年銘の みずぶねがあり、前面には南家城村の森川氏によって寄進されたことが分かる銘が刻まれています。また、参道の両側には、天保4(1833)年銘の高さ156センチメートルの石灯籠が2基あり、正面には家内安全と刻まれています。

家城神社は、明治44(1911)年には本殿が、翌年には社務所が造営され、神社の境内は大幅に拡張されたと考えられています。大正4(1915)年には大正天皇の即位に際し、石灯籠・石橋・鳥居・石柱など、多くの石造物が造られました。さらに昭和3(1928)年には拝殿が、昭和9年には現在の本殿が造営され、家城神社は、ほぼ現在と同じ建物配置となりました。同時にさまざまな石造物も造営されていますが、特に注目すべきは皇居・皇大神宮・橿原神宮・伏見桃山御陵のようはいじょと ちゅうこんひが造られたことです。

このように家城神社境内の石造物を見ることで、近世には村の鎮守であった家城神社に、神社合祀、社殿建設、天皇即位記念の石造物造営、遥拝所・忠魂碑建造という流れから、当時の日本の政治的背景が加味されていく過程を知ることができます。

現在参道には、平成時代に建てられたコンクリートの灯籠が多数あります。さまざまな時代に作られた趣の異なる石造物が立ち並ぶ家城神社を、一度訪れてみてはいかがでしょうか。

補足

津市(このまち)で輝く

ボリューム67、コスモス畑の空の向こう 夢は大きく宇宙(コスモス)へ
一志西小学校 児童会長 どい りょうと 11歳

プロフィール

2010年生まれ。3人きょうだいの次男。ドッジボール教室、卓球のスポーツ少年団に通い、学校の休み時間には雨の日以外は毎日サッカーを友達と楽しむ。

一面の花畑と温泉で心も体も癒やされて

津市の南を流れる雲出川の中流部に位置し、約1万5000人が暮らす一志地域。一志西小学校で児童会長を務める土井さんに地域のお勧めの場所を聞くと、(どいさんのコメント)川がきれいな やずのキャンプ場です(コメント終わり)と声を弾ませる。(どいさんのコメント)毎年地域の人がキャンプを企画してくれて、魚つかみや川遊び、流しそうめんなどができて楽しいです(コメント終わり)。雲出川の支流である波瀬川の上流に位置するこのキャンプ場では、樹齢千数百年ともいわれる県指定天然記念物、矢頭の大杉を見上げながら森林浴が楽しめる。

(どいさんのコメント)とことめの里一志もお勧めです。温泉の露天風呂から星を眺めたり、図書館で本を読んだり。夏にはヒマワリが、秋にはコスモスが一面に咲きます(コメント終わり)。コスモスが咲くころには地域の協力のもと、ピンク色のドアが置かれ、市内外から多くの人が写真を撮りに訪れる。

土井さんの得意科目は算数。計算して答えを導き出すことが好きで、休憩時間に算数の苦手な友達に教えることもあるという。

算数を頑張ることには理由がある。夢は、ナサに入って宇宙について研究すること。(どいさんのコメント)宇宙の謎を解明したり、新しい星を発見したりできたら楽しいと思います。そのために算数だけではなく英語も頑張りたいです(コメント終わり)と笑顔で意気込みを語ってくれた。

その他

4ページ目から5ページ目までに掲載の、市民の暮らしを支える社会基盤 第3回 一志地域編の項で、一志西小学校児童が、一志地域を紹介しています。


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