「広報津」第398号(音声読み上げ)津市の認知症支援の取り組み、市長コラム

登録日:2022年9月1日


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津市の認知症支援の取り組み

9月21日は世界アルツハイマーデー、9月は世界アルツハイマー月間

ホームページは、津市 認知症 で検索してください。

津市認知症初期集中支援チーム

医療・介護・福祉の専門家が、認知症が疑われる人や認知症の人の家庭を訪問して状況を伺い、認知症の専門医と共に地域で安心して生活を続けられるよう支援します。

最近物忘れが増えてきた、もしかして認知症かもしれないなど少しでも不安があれば津市認知症初期集中支援チームへご相談ください。

ご相談はご相談は次のところへ

津、河芸、芸濃、美里、安濃、香良洲地域の人

地域包括ケア推進室へ 電話番号229-3294

久居、一志、白山、美杉地域の人

津久居地域包括支援センターへ 電話番号254-4165

認知症サポーター養成講座

認知症サポーターは認知症を正しく理解し、偏見を持たず、認知症の人やその家族を温かく見守る応援者です。養成講座を受講した人には、認知症サポーターの証としてオレンジリングをお渡しします。当講座は、5人以上の団体に対し、資格を持つ講師が地域に出向いて実施しています。詳しくはお問い合わせください。

認知症サポーターステップアップ講座

認知症サポーター養成講座を受講した人が、チームオレンジ・あしたばの一員として活動するための学びの場として、認知症サポーターステップアップ講座を実施しています。

とき

9月27日火曜日10時から15時まで

ところ

西部市民センター

対象

市内に在住・在勤・在学の認知症サポーター養成講座修了者で、認知症になっても安心して暮らせる地域づくりの活動に関心のある人

定員

先着50人

申し込み

電話またはファクスで地域包括ケア推進室へ

申込開始日

9月7日水曜日

チームオレンジ

令和元年6月に国により取りまとめられた認知症施策推進大綱では、ステップアップ講座を受講した認知症サポーターなどが支援チームを作り、認知症の人やその家族への具体的な支援につなげる仕組みチームオレンジを地域ごとに構築することが決められました。

津市では、ステップアップ講座を修了した有志の皆さんによるチームオレンジ・あしたば令和3年12月に発足し、認知症に対する地域への普及啓発、認知症サポーター養成講座の開催、認知症カフェへの参加、認知症の人への個別支援(話し相手、定期的な見守り等)など、できる範囲の取り組みを通じて、認知症の人やその家族が安心して暮らせる地域づくりを目指し活動しています。活動に関心のある人は地域包括ケア推進室へお問い合わせください。

チームオレンジ・あしたば 令和3年12月2日発足

次々と若葉が出る明日葉(あしたば)のように、今日より明日、明日より明後日と、一歩ずつ認知症の人とその家族が安心して暮らせるまちづくりを目指すという思いを込めて命名されました。

問い合わせ

地域包括ケア推進室 電話番号229-3294 ファクス229-3334

市長コラム、湯の瀬で見つける榊原の新たな楽しみ

津市長 前葉 泰幸

市営の日帰り温浴施設として親しまれてきた湯の瀬が、8月28日、津市榊原温泉湯の瀬としてリニューアルオープンしました。

旧湯の瀬は市民の健康増進と観光振興を目的に昭和63年に開設されました。以来、令和3年11月の閉館までの33年3カ月で延べ640万人にご利用いただき、平成5年のピーク時には年間利用者数が27万人を上回るほどの盛況ぶりでしたが、近年は老朽化に起因する度重なる設備の故障と利用者数の減少も相まって公費負担が増大し、施設の再整備が急務となっていました。

修繕による施設の一時休止や休館等でご不便をおかけしながらも、安価に利用できる旧湯の瀬は閉館まで年間15万人前後が訪れる施設として市民サービスを担い続ける一方で、榊原温泉郷地域の活性化に寄与する目標は未達に終わりました。設立当初こそ平成3年に83万人を記録するほどのにぎわいを見せた榊原の観光入込客数増に大きく貢献したものの、その後減少に転じた榊原温泉の客数、旅館数は、現在ともに半減しています。

大規模修繕ないしは建て替えを検討するに当たって明確にすべきは、まず市営温浴施設としての湯の瀬の役割と今後の在り方です。設立から30年が経過したところで、改めて地元に公営の観光施設としての存在意義を問いかけたところ、榊原のまちの魅力をより多くの方に体感していただくためにも、津市が日帰り温浴施設の運営を続けることを歓迎するとのご意見を頂戴しました。

ここから、整備手法の検討が一気に本格化することになりましたが、整備に市税を投入するからには市民の理解が得られなければなりません。

旧湯の瀬は大人550円(65歳以上250円)と、利用料金が低額なことから、収入で運営費用の全てを賄うことはできず、一部を公費で負担していました。平成25年秋には窓口業務を民間委託に切り替え支出の超過を年間600万円程度まで圧縮しましたが、今度は、老朽化に伴う修繕費がかさむようになり再び損失が膨らんできていました。

新しい施設は低料金を維持しながらも損失を出さないという難しい課題をクリアする必要がありますが、年平均1,500万円の赤字解消のためには運営経費の削減と温浴施設以外での収益獲得を目指すしかありません。

そこで、津市は民間のアイデアとノウハウを活用する官民連携の制度を導入して湯の瀬の整備を進めることを決め、平成30年6月より関心を示す企業からの提案を募ることにしました。

その内容をもとに、有識者による協議を行ったところ、施設の設計・建設・運営を一体的に民間事業者に委ねるDBO(デザインの頭文字「D」、ビルドの頭文字「B」、オペレイトの頭文字「O」)方式であればランニングコストに税を投入することなく施設の新設が可能であるという検討結果が取りまとめられました。

新しい湯の瀬の整備手法が固まったことから、令和元年9月、公募型プロポーザルにより募集を開始し、応募した4つの事業者の中から最優先交渉権者を決定しました。

その事業内容は、美肌効果の高い榊原温泉の効果を最大限に生かしたアンチエイジングをコンセプトとした日帰り温浴施設に福祉型の観光滞在施設を併設するユニークなものでした。ご利用を障がい者や介助が必要な高齢者など観光旅行が困難な方に限定してご家族で温泉を楽しむ宿泊施設を建設し、地元旅館と競合することなく新たな顧客を迎え入れることを目指します。

追加事業に当たる福祉型滞在施設には2.1億円の建設費を要しましたが、事業者から津市に年間1,300万円が20年にわたって納付されることにより、津市に負担が生じることはありません。

この夏、新しく生まれ変わった湯の瀬は12区画のオートキャンプ場と17張のキャンプサイトを備え、温浴施設棟にあるレストランでは、新鮮で栄養価の高い榊原産の食材を使った田舎料理が楽しめます。館内には、地元農産物の直売スペースや、榊原温泉振興協会による観光案内所が設けられ、榊原の魅力発見の拠点としての機能も強化されました。全館バリアフリーの宿泊施設には車いす対応の貸し切り風呂とリフト付きジャグジーが備わり、日本で2番目に開設された福祉旅館として全国から注目されています。

ぜひ一度新しい湯の瀬にお越しになり、いにしえの名湯で体を癒やし、榊原の美しい自然と豊かな食を存分にお楽しみください。

市長の活動日記から

友好都市提携25周年(上富良野町)7月16日

明治30年に北海道上富良野町開拓の第一歩をしるしたのは、安東出身の田中常次郎氏。大正15年の十勝岳噴火災害からの復興を率いたのは一身田出身の吉田貞次郎村長。友好都市提携25周年を機に斉藤繁町長と今後の観光、経済、防災、青少年交流について協議しました。


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