「広報津」第400号(音声読み上げ)津市防災だより

登録日:2022年10月1日


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折り込み紙1

津市防災だより 令和4年 第2号

令和4年10月1日発行
防災室 電話番号229-3104 ファクス223-6247

南立誠地区自主防災協議会の取り組み

南立誠地区自主防災協議会会長 伊藤章

当協議会では毎年、防災訓練、防災講演会、研修会をそれぞれ行っています。役員会メンバーが推進役となり、実践訓練の場合は小学校体育館、図上訓練の場合はアストプラザを中心に実施しています。ここでは実施した取り組みの中から二つを紹介します。

一つ目は今から10年前に行われた南立誠地区合同避難訓練です。この訓練は地区の幼稚園、小・中学校の園児・児童生徒と保護者、地域住民が参加し、巨大津波を想定した緊急避難訓練をしたものです。南立誠小学校から高台の津偕楽公園まで避難経路を確認しながら、中学生が園児・児童の手を引いて道路や踏切を渡り、約1時間をかけての徒歩による訓練でしたが、多くの教訓を得ることができました。

二つ目は防災研修で、毎年県内外の防災施設や防災センターを訪問しているものです。参加者は自治会の防災役員を中心に、これまで県内北勢、南勢、東紀州への視察と研修を実施しています。県外では、名古屋大学減災館や京都大学防災研究所などを訪問し、地震や水害の模擬体験等も行い、大変役立っています。

このような防災行事も、残念なことに新型コロナウイルス感染症の流行により、開催の中止や延期などを余儀なくされました。

今年度は、2年6カ月ぶりにこれまで2回延期していた防災講演会をアストホールで開催しました。開催一週間前に新型コロナウイルスの変異株の発生や第7波の猛威などが報道され始めるような状況でしたが、感染防止対策ガイドラインに従い感染防止対策をすることで講演会の開催が可能となりました。我が事 減災、新型コロナ禍での防災対策、を演題に講演が行われ、参加者全員が終始熱心に聴講していて市民の防災への関心度の高さが見られたことは、大変有意義でした。

このことから行事を行うときには、正確な情報におびえつつ、万全の感染防止対策で、前向きに実施することが肝要と痛感し、今後もこの経験を踏まえ防災行事などの取り組みを続けていきます。

多様なニーズに配慮した避難所運営を

大規模災害発生時には、上記の自主防災協議会の訓練のように多数の人が避難することが想定され、避難所でさまざまな人と共同生活を送る場合があります。その中で女性と男性で必要とするものが異なることや、避難所の環境に対する感じ方のずれなどが発生し、避難所での生活がうまくいかなくなることがあります。

このため、避難所運営や防災活動の際には、女性や高齢者等の意見も取り入れることが、近年の防災対策の中で注目されています。

防災訓練などに参加したときには、一人一人がさまざまな立場になって考え、身近な配慮が必要な人について話し合ってみましょう。

また、避難所の運営については、近年の大規模な地震災害の教訓から、行政のみの対応には限界があることが明らかとなっています。津市では自主防災組織・避難者・行政間の共通認識を図るため、避難所運営マニュアル策定の手引きを策定しました。地域での避難所運営体制づくりや、避難所運営訓練にご活用ください。

地震避難の心得

地震が発生した際に、動揺せず落ち着いて行動できるように、地震発生時の初動について時間ごとにどうしたらよいのか確認しておきましょう。

1.緊急地震速報を受信

震源の規模、予想される揺れの強さなどを、強い揺れが始まる前にお知らせするものです。

2.地震による揺れが発生

3.地震発生直後

命を守る行動をとりましょう
自宅以外の場所で地震が発生した場合についても考えておく。

例えば、スーパーにいた場合

4.地震発生から3分

余震に注意しながら周囲の状況を確認しましょう

5.地震発生から5分以降

次の行動を考えましょう
状況に応じた行動をとりましょう

さまざまな状況に対応した備えを

普段から、避難した時に何が必要となるのか家族や地域内で話し合いをしておきましょう。

以下の品目は備えておくとよい物品の一例ですが、必要のない人には重要性が分からないことも多いため、人ごととせずに改めて確認しておきましょう。

生理用品

被災地では長期間入浴できないこともあるため、汗拭きシートなどと合わせてポーチに入れておき、自宅や職場に置いておくと安心です。

ベビーフード

いつも食べているものを、使い慣れた食器とセットで持ち出せるように備えておきましょう。

また、乳児用の液体ミルクは、避難所でお湯がない場合でも授乳できるため便利です。

紙おむつ

東日本大震災の際には災害用のトイレ不足により行列が発生し、待てない人が配布された成人用おむつに用を足したという事例もありました。家族にトイレの我慢が難しい子どもや高齢の人などがいる家庭は、必ず事前に備えておきましょう。


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