登録日：2023年2月16日
このページは、音声読み上げソフトウェアに対応するため、語句のなかで一部ひらがなを使用しています。
15ページ目から16ページ目まで
高田本山せんじゅじ（一身田町）の国宝みえいどう・にょらいどうの北側には、総面積1万750平方メートルに及ぶ広大な庭園が広がっています。この庭園は雲幽園と呼ばれ、園内にある茶席安楽庵とともに、昭和12年にせんじゅじ庭園として三重県の史跡・名勝に指定されています。
庭園は池の周囲を巡りながら景色を鑑賞する池泉回遊式と呼ばれる形式で作られ、南北にそれぞれ大きな池があります。庭園の東側にある入口から入り、そこから北側の池沿いに進むと茅葺きの門や石橋を経て、安楽庵に至ります。 安楽庵は入母屋造の茅葺き屋根の建物で、その西側には書院と立礼茶席の建物がつながっています。安楽庵の由来については諸説がありますが、千利休の長男である千道安と、同じく茶人として名高い織田有楽斎（織田信長の弟）の名前から一文字ずつをとって安楽庵と名付けられたともいわれています。また、万治元（1658）年に、津藩が窪田山に建立した茶席を移築したともいわれ、いずれにしても江戸時代初期の名席となっています。 平成8年から9年にかけて、庭園の西側において納骨堂建設に伴う発掘調査が実施されました。この調査で埋没していた池や環濠からの導水施設のほか、瓦塔などの遺物が発見され、かつての庭園は、現在よりも更に西側に広がっていたことが分かっています。寛政2（1790）年に書かれた雲幽園記には、かつては茶室の西に秀雲台という建物や、池に浮かべる船の倉庫もあったものの、この書物が書かれた当時には既に失われていたことが記されています。
このような歴史をもつせんじゅじ庭園では、現在公開中の映画レジェンド&バタフライや、3月17日公開の映画わたしの幸せな結婚の撮影が行われました。通常は非公開の庭園ですが、映画の公開に合わせ一般公開も実施されます。県内屈指の名園を、この機会に訪れてみてはいかがでしょうか。
3月17日金曜日から19日日曜日の午前・午後各1回（雨天中止）
詳しくは、せんじゅじホームページをご確認ください。
2010年、津市夢が丘一丁目生まれ。3人きょうだいの長男。授業では算数と歴史が好き。好きな歴史上の人物は織田信長。信長の映画は見逃せない。将来は、まだ治療法のない病気を治せる医者になりたい。
6年前、一身田町にある高田本山せんじゅじのみえいどう・にょらいどうが国宝に選定されたという大ニュースは津市民に大きな驚きと喜びを与えた。
（のぐちさんのコメント）津の自慢といえば、津花火大会や津まつり。そこに国宝が加わりました。（コメント終わり）そう話すのは、一身田小学校で児童会長を務めるのぐちさん。
せんじゅじを中心に環濠に囲まれた一身田寺内町には木造建築物や蔵、土塀などが残り、かつて多くの時代劇映画が撮影された。（のぐちさんのコメント）昔ながらの風景が残るこのまちが好きです。（コメント終わり）そして今また高田本山は多くの映画のロケ地となっている。国宝が結んだ映画との縁だ。
3歳から剣道を始めた野口さん。めきめき上達したものの、2年前、突然やる気を失ってしまった。試合で勝てず、練習にも身が入らない。（のぐちさんのコメント）大好きだった剣道が楽しくなくなって。もうやめようと思いました。（コメント終わり）引き止めたのは、これまで一番近くで支えてきた母の一言。（のぐちさんのお母さんのコメント）やめるなら、勝ってから。どん底でやめるのはかっこ悪いよ。（コメント終わり）諦めるな、立ち向かえという思いに応えたいと、一念発起した。そして昨年秋の県大会。団体戦で大将を務め、逆転優勝の立役者となった。（のぐちさんのコメント）5人でつかんだ全国への切符。優勝を目指します。（コメント終わり）
そんな野口さんの夢は世界一周。世界に津の良さを伝えたいと声を弾ませた。
2ページ目から3ページ目に掲載の、市民の暮らしを支える社会基盤 第10回 津地域編の項で、一身田小学校児童が、津地域を紹介しています。