「広報津」第424号(音声読み上げ)津市防災だより

登録日:2023年10月1日


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折り込み紙1

津市防災だより 令和5年 第2号

令和5年10月1日発行

防災室 電話番号229-3104 ファクス223-6247

災害への備えには自助・共助・公助という考え方があります。災害発生時には公的機関による「公助」が行われますが、大規模災害が発生した場合、公的機関が被災することや、救助が必要な人が多くなり、対応が限界に達すると想定されます。そのため、災害発生時には自分の命は自分で守る「自助」や地域の人たちと協力する「共助」が、災害を乗り越える上で必要不可欠となります。

今回は大災害に備えるため、自助として「個人でできる防災対策」、共助として「地域での防災対策」についてご紹介します。今後の防災対策にお役立てください。

自助 個人でできる防災対策

「自助」は防災対策の第一歩です。自身と家族の命を守るため、できることから始めましょう。

非常持ち出し袋と備蓄の確認

非常持ち出し袋とは、飲食物や医薬品、日用品などを入れておき、避難する時に最初に持ち出すもので、被災直後から救援活動が開始されるまでの間、被災者の命を繋ぐものです。避難の妨げにならない程度のものを、家族構成を考えて用意しましょう。

備蓄は食料品・生活必需品を少し多めに購入し、賞味期限を考えて期限の近いものから消費し、消費した分を買い足す「日常備蓄(ローリングストック法)」を心がけましょう。

防火対策

大規模地震発生時においては、ガス管の破損やストーブなどの暖房器具が原因となった火災、電気器具の故障や破損したケーブルからの出火、電気が復旧したことによる通電火災などが起こり得ます。

避難する際には、自宅のガスの元栓を閉め、ブレーカーを切るよう心がけましょう。また、普段使用していない電気機器のコンセントを抜いたり感震ブレーカーを設置したりして通電火災を防ぐための対策を講じましょう。

感震ブレーカーの種類
分電盤タイプ(内蔵型・後付け型)

分電盤に内蔵されたセンサーが揺れを感知し、ブレーカーを落として電気を遮断します。

コンセントタイプ

コンセントに内蔵されたセンサーが揺れを感知し、コンセントから電気を遮断します。

簡易タイプ

ばねの作動や重りの落下によりブレーカーを落として、電気を遮断します。

家庭用燃料満タン習慣

大規模災害発生時には、車中での避難生活や停電時の暖房器具使用などのために、家庭用燃料(ガソリン・軽油・灯油)を求める人が増加し、入手が困難になります。

車の燃料メーターが半分程度になったら満タンにする、灯油であれば暖房用に余分に買って置いておくなど、災害時の燃料確保について日頃から心がけておきましょう。

共助 地域での防災対策

「共助」は災害を乗り越える鍵です。日頃から積極的に地域との繋がりを持ち、自分たちの地域は自分たちで守る意識を持ちましょう。

防災訓練・研修会の実施

日頃から自治会や自主防災会などで開催される防災訓練等の行事に積極的に参加し、地域の人たちとコミュニケーションを取り、いざという時の協力体制を構築しましょう。

津市の制度
防災訓練・研修への職員派遣

津市の防災対策や、個人・家庭・地域でできる防災対策の説明(30分から1時間程度)などを行います。

費用 無料(会場使用料等は自己負担)

締め切り 開催希望日の1カ月前まで

啓発用物品の提供

津市では賞味期限が近づいた防災備蓄食料(カンパン、アルファ化米等)を提供をしています。防災活動行事などに活用していただき、防災意識の向上にお役立てください。

防災資機材の準備・整備

自主防災活動を行うためには、活動に必要な資機材を事前に準備・整備しておく必要があります。

地域の実情や組織規模からみて、自分たちの地域では災害時にどのような取り組みを行い、それにはどのくらいの資機材が必要かを検討し、準備しておきましょう。また、整備するだけではなく、整備したものを用いて訓練を実施しましょう。

一身田地区自主防災協議会の取り組み

一身田地区自主防災協議会 会長 岡野 勇治

新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行により、一身田地区も、歩こう会、グラウンドゴルフ、親睦旅行、踊り、絵画、着付け、体操、絵手紙、お茶、お花などのサークル活動が次々に復活し、町中には明るい笑顔、楽しい語らいが飛び交い、3密を回避していたことによる絆の希薄化なども、無用の心配となりました。

新体制によるオール自治会長会議でも「高田本山における大盆踊り大会」「自主防災リーダー実践塾」などの再開が賛成多数で可決され、特に後者は各地区自治会長、各種団体の長の共通かつ喫緊の懸案事項であることがうかがわれました。

しかし、なにぶんにも準備日数が短く、その上急ぎでの準備過程の最中「自主防災リーダー実践塾」に併せて、町の皆さんの防災意識を高めることを目的に、一般参加による「防災体験・防災展」もやろうという声が上がりました。執行部では、あまりにも詰め込み過ぎで、世話役不足や、肝心の一般参加者の確保ができるのかなど不安がたくさんありましたが、オール一身田、チーム一身田の一念で、6月18日、一身田小学校の施設をお借りして開催いたしました。ところが、いざ幕を開けたら老若男女たくさんの人にお越しいただき、実のある「防災体験・防災展」になりました。終了後のアンケートには、「毎年やるべき」と積極的なご意見をたくさん頂戴しました。

開催にあたり、体験コーナーでは災害用伝言ダイヤル、液状化現象、疑似ガラス踏みつけ、段ボールベッド・簡易トイレ組立、AED操作等を、また展示コーナーでは非常食、持ち出し袋、照明器具等を、そして大人も子どもも興味津々の地震体験車、救急車、消防自動車の展示等の内容をご提供いただいた関係機関、支援団体の多大なるご助力と、ご参加いただいた皆さんに厚く御礼を申し上げます。


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