士清の2大著書
ページ番号1004723 更新日 2025年11月28日
日本書紀通証(全35巻)
士清は京都遊学のとき、師の玉木正英から日本書紀「神代紀・神武紀藻塩草」を教えられ、この著の普及を考え、帰郷後自身で刊行しました。このことがきっかけで、古い日本の歴史書『日本書紀』全巻をわかりやすくするために、説明を加える研究を20数年間続けました。その集大成が『日本書紀通証』(全35巻)です。
これは『日本書紀』全巻にわたる最初の注釈書で、世間の学者を驚かせた成果でした。特に第1巻附録の「和語通音」は、わが国言語学史上最初の「動詞の活用図表」で国語学者としての谷川士清の名を大きく世に示したものです。

和訓栞(全93巻)
『日本書紀』の注釈を進めるなかで、士清は言葉を一つ一つのカードに書き、言葉の意味や使い方について詳しい研究をしていました。それらを五十音順に配列分類して集大成したものが、わが国最初の五十音順に並べられた国語辞典『和訓栞』(全93巻)です。これは、江戸時代における類書の語数をはるかにしのぎ、約21,000語が収録されたものです。その考証は後世の学界の模範となり、後に国語辞典をつくろうとする人や、日本語を勉強しようとする人たちにとって大変参考になりました。士清は『和訓栞』の刊行を見ずに亡くなってしまうのですが、その出版は子孫が受け継ぎ明治20年(1887)まで、実に100年あまりの年月をかけて完成したのでした。
その他の著書
刊行されたものに、日本書紀研究の段階でメモした言葉の語源を随筆的に記した『鋸屑譚』、一種の考古学書で、古代史研究を実証的に展開した『勾玉考』、稿本に『日本書紀通証補正』、『読大日本史私記』、歌集『恵露草』などがあります。
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