歴史散歩vol.230

ページ番号1011767  更新日 2026年2月1日

大般若経(だいはんにゃきょう) 世だめし粥占い

 全国的な米不足や価格高騰を伝えた昨年のニュースは記憶に新しいところですが、津市のブランド米「黒田米」の産地として知られる河芸町北黒田地区では、毎年の米の作況を占う粥占いが行われています。
 2月の第2日曜日に行われるこの行事は「大般若経 世だめし粥占い」として津市無形民俗文化財に指定されており、その起源は500年以上前の室町時代にさかのぼります。
かつて北黒田にあった真言宗寺院宝幢院の住職頼恵和尚が、里の繫栄と五穀豊穣を願い行った大般若経600巻写経の偉業とその遺徳をしのび、長享3(1489)年に大般若経輪読による祈祷が始まったとの記録が残っています。
 この辺りは農耕適地で、農作物の豊凶が人々の生活を大きく左右することから、これを仏に祈り問う思いが粥占いへとつながっています。
 粥占いの準備は前日午後から始まります。小指大の3本の竹筒を二つ割りにして、早生・中生・晩生の印をつけ、わらで結び、粥とともに炊き上げます。
 当日、その年の豊作と無病息災を祈願する大般若経の読経・祈祷のあと、3本の竹筒が割られ、その中で最も多く米粒の入った竹筒の品種がその年の収穫が多いものと占われます。
 この行事は近年、地域の子どもたちへの伝承も行われており、北黒田地区で引き継がれる伝統行事となっています。

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