歴史散歩vol.232
ページ番号1012496 更新日 2026年4月1日
真福院(しんぷくいん)の「蔵王権現立像(ざおうごんげんりゅうぞう)」が新たに県指定文化財に
2月24日、三重県教育委員会は、県内の文化財5件について、新たに県指定文化財として指定しました。この中には、市内の蔵王権現立像三体と、唐人踊の大幟(おおのぼり)が含まれています。今回は、この蔵王権現立像についてご紹介します。
蔵王権現とは、日本独自の山岳信仰である修験道の本尊とされるもので、天正年間(1573年から1592年まで)に制作されたとされる奈良県吉野町の金峯山(きんぷせん)寺のものが有名です。金峯山寺の蔵王堂には、中央に高さ約7m、両側にも高さ5mを超える三体の蔵王権現立像が安置されており、それぞれ過去・現在・未来を救済する役割があるとされています。
美杉町三多気の真福院の蔵王堂にも、金峯山寺と同様に三体の蔵王権現立像が並んでいます。いずれも高さは約1.8mで、作風から江戸時代前期のものと推定されています。吉野の金峯山寺のものを参考にして、同じように三体を一組として作られたと考えられています。
蔵王権現の像は類例が少なく、周辺では石造物を含めても、津市南部と松阪、伊賀地域に数点が確認されている程度です。金峯山寺と同様に三体が並んでいる例は全国的にもまれで、美術史のみならず当地の信仰を考えるうえでも貴重な文化財といえます。
真福院の蔵王権現立像は、4月11日土曜日・12日日曜日に行われる三多気桜まつりの際に拝観が可能です。桜花のもと、当地に息づく信仰と文化の歩みに触れてみてはいかがでしょうか。
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