歴史散歩vol.234

ページ番号1012805  更新日 2026年6月30日

小学生が発見した人々の祈り「小鳥山経塚(ことりやまきょうづか)」

 小鳥山経塚は、一志町小山地区の標高140mの丘陵尾根上にあります。令和4年1月に小学生の兄弟が、自宅近くの山へ遊びに行った際に、石組みに気付きました。不思議に思いその石を外したところ、つぼや鏡を発見しました。同行していた大人の適切な判断もあり、写真を撮ってそのまま埋め戻され、その後連絡を受けた市教育委員会は、状況から経塚であると判断しました。
 経塚とは、古代の末法思想に基づき、書き写した仏教の経典をつぼなどに収めて、丘陵上に小さな塚を築き埋納したものです。
 文化財として適切に保護するため、市教育委員会が発掘調査を行ったところ、石組みは2組あることが分かり、石組みを丁寧に外していくと、ふたをした陶器のつぼや白磁碗片、鉄刀、鏡を埋納した穴が見つかりました。
 つぼは、高さ39センチメートルの大きなもので、平安時代末(12世紀)に愛知県の渥美半島で焼かれたものでした。つぼの中には土が入っており、経典の破片などがないか調べましたが、残っていませんでした。また、鉄刀は長さ32センチメートルあり、穴に入れるため折り曲げられていました。そして、鏡は2枚の和鏡が出土し「菊花双鳥鏡(きくかそうちょうきょう)」(菊の花と2羽の鳥の模様)と「萩双鳥鏡(はぎそうちょうきょう)」(萩と2羽の鳥の模様)と分かりました。
 8月31日月曜日まで、津市埋蔵文化財センターで、これら出土遺物の一部を展示しています。ぜひこの機会にご覧ください。

出土したふたとつぼの写真
出土したふたとつぼ

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