「広報津」平成24年10月1日/第163号(音声読み上げ) 第五回 市長対談-武田保雄氏-

登録日:2016年2月25日

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第五回 市長対談

-武田保雄氏-

8月15日、みえ大学副学長で津市総合計画審議会会長の武田保雄さんをお招きし、平成25年度からスタートする津市総合計画後期基本計画の策定状況と津市の今後のまちづくりについて、前葉泰幸[まえばやすゆき]市長がお話を伺いました。

撮影場所 石水博物館(垂水)

津市の印象

市長 現在、武田会長には津市総合計画の後期基本計画の策定に向けた審議会の取りまとめ役をお願いしています。まずは武田会長と津市とのご縁をお伺いしたいのですが。

武田 昭和54年にみえ大学に赴任することとなり、名古屋から津市に来ましたので、かれこれ30数年津市に住んでいます。

市長 津市の印象はいかがですか。

武田 食べ物もおいしくて自然も多いですし、時間がゆったりと流れ、本当に住みやすい街ですね。定年後もここで暮らすんじゃないかなと思っています。

市長 津市に愛着を持っていただいて、とてもありがたいですね。

審議会での議論

市長 現在、合併した時に作った「新市まちづくり計画」から7年目、総合計画は平成20年から5年目です。平成25年度からの5年間となる後期基本計画の前半3年間は「新市まちづくり計画」の中に入っており、10年間の中でやらなければいけないことをしっかりやり遂げる、そして後半の2年間はその先の議論ということになりますが、このあたりは審議の中で出ていますか。

武田 はい。次に向けての新しい計画ということを含んでいますので、この後期基本計画の策定は非常に責任重大で、委員の皆さんも良いものを作ろうと頑張っています。

市長 具体的な審議はどのように進んでいますか。

武田 今年の5月に前葉市長から諮問を受けた後、6月から全体での審議、分科会に分かれての審議を進めてきていて、今後は計画案の審議を進め、来年1月には答申を出す予定になっています。

市長 既に審議を進めていただいているということで、どのよ うな議論が行われていますか。

武田 3.11の震災があって、やはり、防災の話題が多いですね。例えば、災害時に一人暮らしの高齢者にどう対応するのか。また、リ-マンショック以降の非常に深刻な経済情勢をどのように解決していくのかといったことが出ています。

市長 こうした、社会経済情勢の変化への対応は、5月の最初の総合計画審議会でお願いした7つの視点の一つで、後期基本計画に織り込んでいくことが、大きなテ-マですね。

武田 また、防災計画は、是非地域住民の皆さんと一緒に作ってほしい、そして、できるだけ早く作ってほしいといった意見が出ています。

市長 今、お話しいただいた防災対策は待ったなしということで、今年度と来年度の2年間を防災対応力強化集中年間と定め、さまざまな取り組みを進めています。企業誘致は企業からも津に熱い視線をいただいており、最近非常に好調ですが、やはり足腰の強いしなやかな経済をしっかり作っていくということも大きな課題です。経済について、委員の皆さんからも意見が出ていますか。

武田 はい。日本の人口が、1年間でおよそ津市の人口分ぐらい減少したと新聞報道もありましたが、若い人が津市に住み続けるような就労環境を作ることが重要だといった意見もあります。

市長 さらに、地域の課題にどう対応していくか。合併した10の旧市町村単位
にある地域審議会から総合計画審議会に委員として入っていただいていますが、皆さんからはどのような意見が出ていますか。

武田 災害に強いまちづくりといっても、私は海岸に近いみえ大学に勤めていますので、津波のことばかりが気になりますが、山間部にお住まいの人からは、昨年の12号台風の被害もありますし、その地域の状況に対応した災害対策づくりをといった意見があります。やはり、これは総合的に考えていかなければならないことだと思います。

市民の皆さんの意見を聞く

武田 前葉市長は、第三セクタ-などの課題についても、広報誌などに、きちんと経緯を載せ、オ-プンな形で対処されていますね。

市長 いずれ解決していかなければならない課題ですから、広く市民の皆さんに情報を公開した上で進めなければならないと思っています。

武田 非常に良い取り組みだと思いますので、是非続けてください。

市長 ありがとうございます。総合計画審議会でも、市民の皆さんからの意見を聞いてみようという取り組みが行われるそうですね。

武田 はい。10月16日火曜日の18時から20時まで、津センタ-パレス地下1階の市民オ-プンステ-ジで、オ-プンディスカッションを開催することにしました。たくさんの人に参加いただき、活発な意見交換を期待しています。

市長 審議会での議論にとどまらず、広く市民の皆さんの意見を聞くというのは、とても重要な取り組みだと私も期待しています。
 今後さらに総合計画審議会での議論が深まり、本当に熱意のある心を込めたまちづくりの姿を描いていただき、我々もそれをどうやって実現していくかということを考えていきたいと思っておりますのでよろしくお願いします。

武田 こちらこそよろしくお願いします。

市長 本日は、津市総合計画審議会の武田保雄会長にお話を伺ってまいりました。市民の皆さんからも広く意見お寄せいただき、皆さんのまちづくりに対する思いを結集した総合計画にしていきたいと考えています。武田会長、今日はどうもありがとうございました。

武田 ありがとうございました。

武田保雄氏プロフィール
昭和22年生まれ。理学博士。専門分野は固体化学、応用電気化学(電池材料関連)。大阪大学理学部卒。名古屋大学工学部助手を経て、昭和54年にみえ大学工学部助教授に就任。平成11年同大学工学部学部長を経て、平成23年4月よりみえ大学理事・副学長。今年5月より津市総合計画審議会会長。

◆お知らせ◆
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