「広報津」平成24年12月16日/第168号(音声読み上げ) シリーズ人権

登録日:2016年2月25日

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シリーズ人権(51)

しょうがい者と災害

 昨年3月11日の東日本大震災は各地に大きな被害をもたらし、まだまだ多くの皆さんが長期化する避難生活を余儀なくされ、日々の生活再建もままならない状況です。
 私は、ある施設の人から紹介され、「満天の星空」という冊子を読みました。そこには、被災地のしょうがい者自身やしょうがい者施設の職員の生々しい体験の記録がつづられていました。そして、災害後にしょうがい者が置かれた悲惨な状況と、適切な支援やケアが行き届かない現状を再認識しました。
 津市にこのような大きな災害が起きたらどうなるだろうと考えたとき、ある人の言葉が思い浮かびました。
 「自分の体の状態では、避難所に行っても不便だし、他人に迷惑を掛けてしまうので、自宅を離れ、近くの避難所へは行きたくない。また、自分の友人の中には、しょうがいがあることをご近所の人には知られたくないと言っている人もいる」と言うのです。一方、あるしょうがい者からは、「自分は、しょうがい者で一人暮らしをしている。大きな災害があったら一人では逃げることすらできない。どうしたらいいのかわからない」という言葉を聞きました。
 このようにさまざまな思いを持っているしょうがい者に、私たちはどのようにしたら、災害時、安心して避難ができる体制や、適切なケアが受けられるような仕組みを作っていけるのか考え続けなければなりません。
 孤立しがちなしょうがい者には、いざというとき制度や施設を利用しやすくなるよう、日頃から安心できる地域の関わりが必要ではないでしょうか。そして、被災して苦しんでいるしょうがい者が、不便さや差別などで二度も三度も傷つけられることがないように考えなければならないと思います。
 現在の社会には、「しょうがい者」に対する誤解や偏見はなくなりつつありますが、まだ、一部には残っていることも事実です。それをなくしていくためには、私たち自身が、しょうがい者や関係者から正しい情報やその想いを聴きながら、共に話し合うことのできる地域づくりが大切だと考えています。

 津市では、一定の要件を満たすしょうがい者、高齢者等を対象にした災害時要援護者登録制度や福祉避難所の指定を行うなど、大規模災害に備えた対策を進めています。
災害時要援護者登録制度…災害時に自力で避難が困難なため、地域の人に避難支援を希望する場合に、あらかじめ登録しておく制度
福祉避難所…一般の指定避難所での避難生活に支障を来すため、何らかの特別の配慮を必要とする人のために開設する施設

その他の情報

Geino Xmas 2012

ところ 芸濃総合文化センター

メインイベント
12月23日日曜日・祝日13時から18時30分ごろ
 さまざまなパフォーマンスや、光と花火が織りなすファンタジーをお楽しみください。

イルミネーション点灯

  • イルミネーション・電飾カーパレード(場内)
    12月16日日曜日から23日日曜日・祝日
  • ペットボトルツリー
    12月16日日曜日から25日火曜日

時間 17時30分から21時30分
注:16日17時から点灯式を開催

問い合わせ 芸濃総合支所地域振興課 電話番号266-2516 ファクス266-2522

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