登録日:2016年2月25日
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問い合わせ 危機管理課 電話番号229-3281 ファクス223-6247
平成23年3月11日に発生した東日本大震災の甚大な被害、教訓などを踏まえ、津市では平成24年度・25年度を災害対応力強化集中年間と定めて、防災対策を強化充実する取り組みを進めています。その内容については本紙平成24年9月1日号でもお知らせしましたが、今回は2回の防災会議を経て修正された、津市地域防災計画の内容について、津市PRキャラクターのシロモチくんとゴーちゃんが分かりやすく解説します。
ねえねえ、シロモチくん。今度、新しい防災計画ができたって聞いたんだけど、前の計画とどう違うの?詳しく教えてほしいな。
今度できた地域防災計画は、東日本大震災を教訓に、これまで津市が取り組んできた防災対策を反映させて、前の計画の内容を修正したものなんだ。
そうなんだ。どのくらい修正されたの?
市はもちろん、防災に関係する機関や市民の皆さんの意見も取り入れて、371項目の修正がされたんだよ。
そんなにあるんだ。
今回の修正で、南海トラフ巨大地震の被害想定や津波浸水予測図が追加されたんだけど、これまでと違って、津波が堤防を越えてもっと内陸部まで来ることもあるという結果になったんだ。
もしそんな津波が来たら、どうすればいいの?
これまでも、地震で堤防が壊れて津波が入って来ることに備えて、逃げることにしてたよね。
そうか。同じように安全な所まで逃げればいいんだね。それで計画が変わったところってあるの?
まず、津波が来ることが予測された避難所は開設しないことにしたんだ。
じゃあ、どこに逃げればいいの?
避難所じゃなくても、より遠く、より高いところに逃げることが大切なんだけど、もし逃げ遅れても、いつでも一時的に逃げ込めるように、津波避難ビルを指定しているから、ここを利用することもできるんだよ。
そうだったね。
これまでも民間施設の協力を得ながら、公共施設と合わせて津波避難ビルを増やす取り組みが進められているんだ。
これからも増えていくんだね。
うん。それに避難できる日時に限りはあるけれど利用できる施設を津波避難協力ビルに指定して、津波から逃げ込める場所を増やす取り組みも進められているんだよ。
でも、そういうビルが近くにないところもあるよね?
そうなんだ。だから普段は何かに有効利用できて、津波が来たときは逃げ込めるような施設は、どんなものがいいか考えていくことになったんだよ。
他には何か変わったの?
今年から避難勧告、避難指示の防災行政無線放送が変わるので、その修正もおこなったんだ。
それって家の中では聞きづらいことがあるよね。
それを解消するため、津波警報や風水害の避難勧告などを知らせる音声放送の前に、サイレンを鳴らすことになったんだよ。
サイレンだと遠くまで聞こえるよね。
うん。サイレンが聞こえたら危険が迫ってるっていうことだから、避難を始めないといけないんだよ。
そうかぁ。サイレンの音が聞こえたら「避難する」って決めておけばいいんだね。でも聞き逃したりしないかな?
そんなときのために事前登録をした人に、津市防災情報メールやファクスで放送内容が送られてくるサービスがあるんだ。それから、携帯電話会社のエリアメールや緊急速報メールで緊急情報を受け取ることもできるんだよ。
良かった。いつ起きるかもしれない大きな災害に備えて、いろんな取り組みが進められているんだね。じゃあ、これで取り組みは終わりなの?
今年度は、防災計画のたくさんの項目の見直しが行われたけど、防災施策の強化には終わりがないんだよ。だから、これからもまだまだ見直しが進められていくんだ。そうやって市も取り組んでいるから、自分たちもできることから始めなきゃね。
そうだね。みんなで協力して災害に強くなろうね。
平成24年8月に発表された内閣府南海トラフ巨大地震モデル検討会による被害想定では、東海・東南海・南海地震が同時発生した場合、津市の最大震度は震度7、最大津波高は7メートルとされました。また、平成24年3月に三重県が発表した東北地方太平洋沖地震と同等規模の地震を想定した津波の浸水予測では、平成16年3月に発表されたものと比べ、津波浸水予測地域が広がりました。
市では、このような新たな被害想定を踏まえ、これまでの津市地域防災計画がより実践的なものになるよう、徹底的な計画の見直しを行いました。
ホームページ 「津市地域防災計画」で検索
津波高と津波到達時間(M9.0の場合)
地点 | 0.5メートル津波到達時間 | 最大津波高 (満潮時) |
最大津波到達時間 |
---|---|---|---|
田中川 | 63分 | 3.51メートル | 155分 |
志登茂川 | 54分 | 3.24メートル | 171分 |
岩田川 | 51分 | 3.30メートル | 145分 |
御殿場 | 49分 | 3.48メートル | 171分 |
雲ず川 | 49分 | 3.40メートル | 168分 |
防災行政無線による緊急放送について、より確実に伝達できるよう、今後は避難勧告や避難指示をお知らせする際、右の表のとおり、まず最初にサイレンによる警告音を鳴らします。その後音声により内容を放送します。
内容 | サイレンパターン | 音声放送内容(参考) 風水害 |
音声放送内容(参考) 津波 |
---|---|---|---|
避難勧告 (サイレン音と音声放送) |
吹鳴5秒 (休止6秒) 吹鳴5秒 |
○○川の水位が上昇しているため、○○地区に対して避難勧告を発令しました。 | 伊勢・三河湾沿岸への津波警報の発表に伴い、避難勧告を発令しました。 |
避難指示 (サイレン音と音声放送) |
吹鳴3秒 (休止2秒) 吹鳴3秒 (休止2秒) 吹鳴3秒 |
○○川の水位が上昇し、○○地区に対して避難指示を発令しました。 | 伊勢・三河湾沿岸への大津波警報の発表に伴い、避難指示を発令しました。 |
注:放送例は、津市防災ホームページで試聴することができます。
災害が発生し、津市ホームページへのアクセスが集中してつながりにくくなった場合、速やかにヤフー株式会社が運用するウェブサーバ上に津市ホームページの複製(キャッシュサイト)を作成し、途切れのない情報発信を行います。
また、津市ホームページからの情報発信ができなくなった場合は、北海道上富良野町と共同で運用するブログサイトを通じ、市内の被害状況や避難所の開設状況、ライフラインなどの情報を発信します。
ホームページ 「津市 上富良野町 ブログ」で検索
既存のアナログ式移動系防災行政無線設備の老朽化に伴い、新たにデジタル方式による移動系防災行政無線を整備し、全市域的な非常通信手段を確保します。
Jアラート(全国瞬時警報システム)からの津波警報等の緊急性の高い情報を防災行政無線や防災情報メールと自動連動させて、迅速な情報提供を行います。
災害時において市の各部署が担当する応急対策の実施手順や役割を明確にするとともに、救援物資等の受入体制や大規模災害時の輸送体系、応急給水対策、児童生徒の安全確保対策を見直し、災害対応力の強化を行います。
また、大規模被災地への職員派遣を通じて得た、さまざまなノウハウについても、今後の災害対応力の強化・向上に活用します。
今年度は迅速な災害対応業務が行えるよう情報発信、物資の調達、医療救護活動、避難誘導看板の設置など、さまざまな協定を締結しました。今後もさらなる災害時応援協定の締結を推進します。
災害が発生した場合、事業所内の従業員および利用者の安全を確保するとともに、経済活動の継続に努め、さらに地域や防災関係機関と連携した防災活動の実施や帰宅困難者対策としての一斉帰宅の抑制など、災害時における事業所の役割を明確にします。
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