登録日:2016年2月25日
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ねぇねぇシロモチくん、香良洲地域に新しく「高台」ができるって聞いたんだけど、詳しく教えてほしいな!
うん。今年3月、香良洲地域に海抜10メートルの高台を造る計画が発表されたんだ。堤防の高さが6メートルあるから、それより4メートルも高いものになるんだよ。
10メートル!?すごく高いね。香良洲地域は海に面してるから、もともと高い場所じゃないよね。
そうだね。香良洲地域は周囲を伊勢湾と雲ず川、雲ず古川に囲まれた三角州地帯で、ほとんどが海抜2メートル以下なんだよ。
そうなんだね。
だから巨大な地震で大津波が発生すると、香良洲全体が浸水する恐れがあって、ここから逃げるためには「津香良洲大橋」「香良洲橋」「香良洲大橋」の3つの橋を渡るしかないんだけど、万が一、その橋が渡れなくなると、孤立してしまうことも考えられるんだよ。
そのための避難場所もつくってきたよね?
これまで香良洲小学校や香海中学校、香良洲歴史資料館(若桜会館)、川口・掘割ポンプ場などを津波避難ビルとして指定し、約3,000人分の避難場所を確保しているんだ。
それって香良洲地域全域にあるの?
香良洲地域内の南側に集中していて、北側からは少し距離があるんだ。香良洲地域に住んでいる約5,000人全員の安全のためにも、一刻も早く避難場所を増やすことが必要なんだよ。
それが高台なんだね。でも、どうしてこの高台を造ろうと考えたの?
香良洲地域内からの脱出が困難な人たちが避難できる高台を造ってほしい、っていう話が前からあったんだ。
そうなんだ。
それに自治会連合会香良洲支部からも「高台の造成」の要望書が提出されていたんだ。香良洲地区地域審議会からも「町内の工業専用地域を利活用し、緊急時に要援護者の避難場所となる高台の造成を」と具体的な意見があったんだ。
地元からの強い要望があったんだね。
そこで、香良洲地域の北部にある約11.4ヘクタールの市有地に高台を造って、防災公園として整備することにしたんだ。
広さはどのくらいあるの?
津球場約3個分の広さで、車を約2,000台駐車できるんだ。香良洲地域は約2,000世帯だから、全部の世帯が車で避難できるんだよ。この他に防災倉庫や上・下水道、トイレなども整備して、普段は海の見える公園にしようという計画なんだ。
でも、これだけ大きい高台だと、ものすごい量の土がいるよね?
うん。10トンダンプにして約7万8,000台分の土が必要なんだよ。
そんなにいるんだ。じゃあその土はどうするの?
河川のしゅんせつや道路の建設、治山や砂防などの公共事業から発生する良質な土砂を活用することにしたんだ。
なるほど。そういうことなんだね。
それとこれまでは、その土砂を処理するための土地を用意するのは簡単じゃなかったので、この市有地を国や三重県に土砂の持込地として提供し、有効活用することにしたんだよ。
とてもいいアイデアだね。
高台を造成するための費用を国や三重県にも負担してもらってコストを下げられるから、まさに一石二鳥の計画なんだ。
そんなメリットもあるんだね。それでこの高台はいつ頃できるの?
すでに国や三重県とは、2021年(平成33年)度の完成を目指して具体的に話が進んでいて、高台の造成は国土交通省と三重県、津市の3者で、公園の整備は津市が行う計画なんだ。
少しでも早く避難場所として使いたいね。
とても大きな高台だから、全体が完成するまで少し時間がかかるんだけど、完成予定の2021年(平成33年)度より早い4年後の2017年(平成29年)春には、避難場所として利用できる予定なんだよ。
完成すると公園もできるし、楽しみだね。
そうだね。この高台は市民の皆さんのアイデアから生まれた全国的にもほとんど例のない構想なんだ。
これからも市民の皆さんと一緒に災害に強いまちづくりに取り組んでいかなくちゃいけないね。
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