「広報津」平成26年4月1日/第199号(音声読み上げ) -施政方針から-

登録日:2016年2月25日

 このページは、音声読み上げソフトウェアに対応するため、語句のなかで一部ひらがなを使用しています。
 広報津(PDF版)は広報津(PDF/9.34MB)からご覧いただけます。

 

8ページ目から11ページ目

 

-施政方針から-

問い合わせ 政策課 電話番号229-3101 ファクス229-3330

 2月27日、平成26年第1回津市議会定例会の開会に当たり、前葉泰幸[まえばやすゆき]市長が施政方針を述べました。今号では、その主な内容を掲載します。なお、施政方針の全文については、津市ホームページでご覧いただけます。

ホームページ 「津市 施政方針」で検索

3つの方針

アイデアを形にします
スピーディーに答えを出します
難しい問題を先送りしません

進化させる3つの方針

 10市町村が合併し、津市が新たな一歩を踏み出してから9年目を迎えました。
 私は、合併時に地域の皆さまが描いた津市のまちづくりを一日でも早く実現すべく、市政の舵[かじ]取りをおこなってきました。
 昨年、「対話する市政」 「前進する市政」 「決断する市政」の3つの方針を掲げて施策を推し進め、津市のまちづくりが、一歩ずつ前に進んでいる手応えを感じており、市民の皆さまにも目に見える形でお届けできつつあると思っています。
 しかし、新市のまちづくりの実現に向けては、やるべきことが、まだ残っています。まちづくりが進んでいることに決して甘んじることなく、高みをめざし、力強く進めていかなければなりません。
 そのためには、まず、市民から寄せられる市政に対する期待、市政により実現を求める願いや希望、それらに応えていけるよう、対話でいただい
たアイデアを丁寧に形にしていかなければなりません。
 また、ただ脇目も振らずに前進するのではなく、滑らかに正確にコブを乗り越えるモーグル競技のように、一つ一つの論点に的確に対応し、迅速に答えを出しながら、スピード感を持った対応が必要です。
 そして、市政を進めるが故に直面する課題に対しては、機を逸することなく、果敢に挑戦していかなければなりません。
 そこで、平成26年度は、昨年の「対話」「前進」「決断」する市政運営の方針をさらに進化させた「アイデアを形にします」「スピーディーに答えを出します」「難しい問題を先送りしません」の3つの方針を掲げ、市民の皆さまに、より良い結果をお届けできる市政運営を行います。

より高みをめざし、志高く

対話する市政
アイデアを形にします

前進する市政
スピーディーに答えを出します

決断する市政
難しい問題を先送りしません

アイデアを形にします

 「アイデアを形にします」とは、「対話する市政」をさらに進め、対話から生まれたアイデアやいただいた声を市民の皆さまに満足していただける行政サービスとして、確実に目に見える形にするということです。
 「予算がない」 「他の地域とのバランスに欠ける」などと言って、やらない理屈を並べたり、ましてやいただいたアイデアやご意見を凍結させたりするのではなく、「どうすれば実現できるのか」という姿勢で取り組み、具体化していくことです。

「対話する市政」により実践した施策

  • (仮称)香良洲高台防災公園の整備着工
  • 波瀬川の避難勧告・避難指示に係る発令基準や対象地域の見直し

進化

アイデアを目に見える形にする施策

  • 千歳山の整備
  • 津市独自の幼保一体化の推進
  • (仮称)げいのう わんぱーくの整備
  • 自治会掲示板の設置に係る支援
  • エコステーションの計画的な設置

スピーディーに答えを出します

 「スピーディーに答えを出します」とは、「前進する市政」を進化させ、より的確に、より迅速に市政を進めるということです。無駄な議論や検討を重ね、何の成果も得られないまま、いたずらに時間を浪費することは厳に慎まなければなりません。常にスピード感を持って課題に向き合い、取り組みます。

「前進する市政」により実践した施策

  • 4大プロジェクトである新斎場、新最終処分場・リサイクルセンターおよび産業・スポーツセンターの整備、JRめいしょう線の全線復旧
  • 小中学校のトイレ洋式化
  • がん検診の受診期間の拡大
  • 災害対応力強化集中年間として取り組んだ防災・減災対策

進化

さらにスピーディーに取り組む施策

  • 「道の駅」河芸(仮称)の整備
  • 新斎場は平成27年1月、新最終処分場・リサイクルセンターは平成28年4月の供用開始、JRめいしょう線は平成27年度中の全線復旧に向けた事業推進
  • 産業・スポーツセンター本体建設工事の早急な契約の締結
  • 平成33年に三重県で開催予定の国民体育大会を見据えたスポーツ競技力の底上げ
  • ポルタひさいにおける平成27年1月からの総合支所、保健センター、教育事務所および津南工事事務所の執務開始に向けた取り組み
  • 久居駅東口公園広場等整備事業および(仮称)久居ホール整備事業の推進
  • 小中学校の大規模改造の推進(白塚・かんべ小学校、一身でん・いちし中学校)
  • 児童発達支援センターの平成27年4月開設に向けた整備推進
  • 獣害対策の取り組み強化
  • 「みえ森と緑の県民税」を活用した木材利用促進事業などの推進
  • 白山消防署いちし分署のいちし体育館西側市有地への移転整備
  • 消防車両27台の更新による装備の強化
  • 国からの地域の元気臨時交付金(約10億7,000万円)の活用による「安心・安全」「子育て・教育」「地域活性化」「インフラ」に係る次の事業への集中投資
    • (仮称)げいのう わんぱーくの整備
    • 児童発達支援センターの整備
    • 消防車両の更新
    • みえ短期大学クラブハウスの建て替え
    • 久居中央スポーツ公園内プールのリニューアル
    • 栗真海浜線の高架橋への避難用階段の整備
    • 公共施設への外部階段の設置
    • 地域コミュニティバス車両の更新
    • 道路新設改良
      など
  • 美杉の自然を舞台とした映画「WOOD JOB!(ウッジョブ!)-神去なあなあ日常-」の全国公開(5月10日)に併せたシティプロモーション大作戦の展開

難しい問題を先送りしません

 「難しい問題を先送りしません」とは、難題に直面した時、解決に向け、時宜にかなった道筋を必ず見出すという確固たる信念のもと行動することです。「難題」という言葉に及び腰になり、目の前に立ちはだかる大きな壁を前に思考を停止し、勝手に途方にくれることはもってのほか、やみくもに立ち向かっても、出口には一向にたどり着くことはできません。何としても打ち砕いてみせるという気概を持って、その壁を詳細に調査・分析し、突破口となるところを見極め、あらゆる手法を駆使し、果敢に挑戦します。

「決断する市政」により実践した施策

  • 右肩下がりの状態を打破することができずにいたボートレース津の経営の姿勢を守りから攻めに転じ、経営状態をV字回復
  • 国による地方公務員の給与に係る地方交付税の一方的な削減に対し、市民に負担を転嫁しないよう職員の給与を削減
  • 合併後、地域の方々に遠い存在になったといわれていた総合支所の在り方の見直し

進化

先送りすることなく挑戦する課題

  • 動き出さない救急車問題への対応(県営住宅跡地への新しい診療所の整備など)
  • 小学校のプレハブ校舎の解消
  • 生活排水処理アクションプログラムにおいて、下水道計画区域外となった団地の共同汚水処理施設を津市へ帰属する仕組みの創設
  • (仮称)津市空き家等の適正管理に関する条例の制定
  • 平成時代の津のまちづくり
  • きめ細やかな地域福祉サービスの提供

平成26年度 財政運営

 一般会計予算は、4大プロジェクトをはじめとする各種事業を選択と集中により着実に進めることで、地域経済に好循環をもたらす「持続的な経済成長につなげる地域活力創出予算」として編成し、平成25年度と比べ4.9パーセント増の1,112億2,000万円としました。

■編成のポイント

 まちづくりの基盤整備に戦略的かつ重点的に予算配分した結果、普通建設事業費が、前年度に比べ29.6パーセント増の198億3,000万円となりました。また、消費税率・地方消費税率の引き上げに際し、臨時的な給付措置として実施される臨時福祉給付金6億円および、子育て世帯臨時特例給付金2億9,000万円を計上しました。予算規模は大きくなっているものの、合併特例事業債をはじめとする優位な地方債を選択し、財政調整基金の繰入金を平成25年度予算編成時に比べ2.4パーセント減の70億9,000万円に抑制することによって、財政調整基金の残高を確保し、健全な財政運営を堅持しています。

市政を推進する市役所の在り方

 私は、以前から市民の皆さまの自治意識の高さ、この市民風土こそが津市の強みであると感じていました。
 自治意識の高い市民にふさわしい市役所とは、「即答・即応し実現する市役所」です。
 このような市役所を実現するためには、職員が「市民の皆さまにお役に立てるように頑張ろう」という心持ちを抱き、それを行動規範としていくことが大切です。そこで、平成26年度は、職員の心持ちをどのように行動規範として形にしていくかを職員自らが考える一年にします。
 津市役所全職員が努力を積み重ね、志高く、高みをめざし、行政を展開していく。それが県都にふさわしい堂々とした行政の展開につながるものであり、それが私の考える津市役所の経営方針であり、市民の皆さまの期待です。
 そして、これまで育まれてきた伝統、市民風土といった津市の強みを引き継ぎ、津市の潜在的な力や可能性を高めていくことが、未来への責任です。
 この責任が果たせるよう、市役所あげて全力で取り組みます。

 

記事の先頭へ

目次へ


6ページ目から7ページ目

12ページ目から13ページ目へ

このページに対するアンケートにお答えください

このページは見つけやすかったですか?
このページの内容はわかりやすかったですか?
このページの内容は参考になりましたか?

このページに関するお問い合わせ先

政策財務部 広報課
電話番号:059-229-3111
ファクス:059-229-3339