「広報津」平成26年9月1日/第209号(音声読み上げ) 市長コラム・市長活動日記から

登録日:2016年2月25日

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裏表紙  

市長コラム・市長活動日記から 

獣害から農業を守る

津市長 前葉泰幸[まえばやすゆき]

 津市の中山間部に生息するシカは推定で約8,700頭。近年の環境の変化で個体数が増加し餌を求めて里山から出てきたシカが、農地のおいしい作物の味を覚え、深刻な被害を引き起こしています。繁殖力が高く、猟友会による捕獲数は約3,000頭と津市は県内市町の中で最多であるものの、生息数の減少には至りません。作物を守るためには防護柵で山林や農地を全面的に囲う必要があり、市は設置材料費の2分の1を補助するなどの支援をしています。
 榊原地区では、手入れが追い付かず荒廃した森林を再生し、奥山にシカなどが生息しやすい環境を創出する壮大な試みが始まりました。間伐と広葉樹の植栽で森林の奥ほど野生獣の餌が多くなるようにする一方で、農地に近接する山裾は皆伐して大規模な緩衝帯にします。獣が身を潜める場所をなくし農地集落に出没しにくくすることで被害の低減を目指します。
 出没したサルをロケット花火や爆竹で驚かせたり、電気柵で刺激を与えたりして大勢の人で徹底的に追い払うのは、知能が発達し記憶力の高いサルに人間は怖いものだと覚えさせて農地集落から遠ざけるためです。津市では13の地域の獣害対策協議会において、地域ぐるみで追い払いに取り組んでいただいております。
 作物を食い荒らすばかりか、土中の好物を捕食するために畑を穴だらけにしたり、泥浴びで稲を倒したりして田畑をめちゃめちゃに荒らすイノシシの被害は特に甚大です。白山町上ノ村地区では、侵入防止の電気柵の下部を地面の上に折り返し、イノシシが鼻で柵の下の土を掘り起こして潜り込めないようにしたり、目隠しのトタン板を組み合わせて作物を見えなくしたりする工夫で効果を上げています。また、柵の切れ目となる用水路に電気の流れるフラッドゲートを設け、開口部には害獣の嫌がる音波を発生する装置を設置するなど、先進的な技術も積極的に導入が図られています。
 津市の獣害対策予算は、今年度初めて1億円を超えました。獣害は生産者の意欲に関わる重大な問題です。津市の農作物被害は年間4,000万円にも上ります。被害のさらなる軽減を図り、農業を守ります。

「TV版市長コラム」では、前葉市長がこのテーマを語ります
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市長活動日記から 

■NPOと行政の対話フォーラム2014(神奈川県横浜市)…7月15日

 横浜市で開催された「NPOと行政の対話フォーラム2014」に招かれ、「たすけあいを基礎とした自治を実現するための参加と連携」をテーマとした対談を行いました。
 津市長に就任以来、「対話と連携」を市政運営の基本とし、市政懇談会の実施や対話連携推進室の設置など「市民の声」を聴く公聴機能の強化を図ってきました。広報津の「市長コラム」やケーブルテレビを通じ、市民への情報発信にも力を入れています。フォーラムでは、市民の声から政策形成に至った実例をお話ししました。

■高虎サミットin今治(愛媛県今治市)…7月19日

 全国の藤堂高虎公ゆかりの地の皆さんが集う「高虎サミット」が、今治市で開催されました。
 平成10年に津市で第1回が開催され、今回が8回目となる高虎サミットは、津市・伊賀市・今治市・滋賀県甲良町の4市町により2年ごとの持ち回りで開催しています。首長会議において、次回、平成28年の津市開催が正式に決定され、セレモニーでは、開催都市が預かる「サミット旗」を菅良二今治市長から受け取りました。高虎公が結んでいただいた素晴らしいご縁をこれからも大切にしてまいります。

■宮城県山元町 斎藤俊夫町長 来訪…7月31日

 津市では、東日本大震災の発生直後から職員を現地に派遣し、被災地支援に取り組んでいます。宮城県山元町には、平成23年10月から派遣を続けており、これまでに延べ15人の津市職員が復興支援に関わってきました。
 この日、斎藤俊夫山元町長がおみえになり感謝の言葉をいただくとともに、復興の現状をお聞きしました。被災した市民生活を立て直すために何をすべきか、職員派遣を通じて得たさまざまなノウハウについても、今後の災害対応力の強化・向上に活用いたします。

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