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津市長 前葉泰幸[まえばやすゆき]
8月は、台風による豪雨や局地的な大雨などによる洪水被害が頻発する季節です。
津市を流れる16河川28カ所には水位観測所が設置されており、観測データはリアルタイムで公開されています。このうち、水防法で洪水予報、水位周知を実施する重要河川として指定されている雲ず川、安濃川など9河川11カ所の観測所では、管理者である国と県が、過去のデータや科学的なシミュレーション結果に基づく避難判断水位を設定しています。
浸水被害の恐れがあるとき、住民に警戒を呼びかけるのは市町村の役目です。昨年8月、台風11号の襲来により三重県全域に大雨特別警報が発表された際、津市は定められた水位基準に従って10の避難準備情報、7の避難勧告と4の避難指示を発令しました。
一方、水位観測所のない中小河川における避難勧告の発令は各市町村の判断に委ねられています。津市では消防団や地域の自主防災組織などから届けられる現場情報を基に適時発令しており、台風11号の際は、地元自治会から田中川の水位上昇報告を受け上野地区に避難準備情報の発令を決定するなど、2地点で総合的な状況判断が必要となりました。
このときの経験から、公的な水位データが得られない中小河川においても、独自に基準となる水位の目安を決めておけば、より的確な避難勧告を発令することができるはずだと考えました。
増水しやすい特定地点の水位がどこまで上昇すれば危険なのかは、地域住民の方々が一番よくご存じです。市の職員は昨年末から半年かけて自治会長や地元の年長者、消防団員などのもとを訪ね、越水や破堤につながる情報収集に努めました。その結果をもとに天神川、垣内川など15の中小河川の特定地点で、避難が必要となる水位を定め、一目でそれとわかるよう3色のペンキで明示することにしたのです。青の線まで来たら避難準備情報、黄色の線で避難勧告、さらに赤の線に届けば避難指示を発令します。表示場所は、のり面の3分の2、護岸階段天場から3段目、あるいは、橋桁の底部から0.5メートルなど、地形に応じてすぐに判別できるよう工夫しました。
津市が発令する避難勧告は、この6月から、新たに定めた基準水位に基づく、よりきめ細かなものとなっています。洪水から身を守るため、ぜひとも早めの避難をお願いします。
「TV版市長コラム」では、前葉市長がこのテーマを語ります
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この日の総会において役員の改選があり、三重県漁港漁場協会会長に就任しました。三重県は、1088kmの海岸線を有し、変化に富んだ海域のもと多様な水産業が営まれています。同協会は、全国でも有数の水産県として知られる三重県の漁港・漁場などの整備や漁業の活性化を促進し、県内の水産業の振興を図ることを目的に活動しています。今後、市内の3漁協を含む県内漁業関係者と連携しながら水産業の発展に尽力するとともに、海岸保全施設の整備を最重要課題として重点的に取り組んでまいります。
津商工会議所青年部（津YEG）は、昭和60年に「活力ある津を青年の手で！」をスローガンに設立され、平成17年の津YEGと久居YEGの統合を経て、今年で30周年を迎えられました。30年の間には、「津ベストシチズン」の贈呈、「欽ちゃんの仮装大笑久居版」の開催、「元気玉」太鼓の復活など、地域の活性化にも積極的に取り組まれ、市民の皆さんに愛され親しまれる活動を繰り広げられています。YEGの皆さんの若くエネルギッシュな行動力と、津市を思う情熱に改めて感謝いたします。
津民芸保存会が、創立から50周年を迎えられ、記念式典が開催されました。半世紀にわたり、世代を超えて津の貴重な郷土芸能を脈々と受け継いでこられた会員の皆さんのご尽力に敬意を表します。津まつりの盛り上がりに、津民芸保存会の存在は欠かせません。幼い頃、しゃご馬に追われ、獅子に頭をかじられ、祭り囃子の山車を見上げた記憶は、楽しかった思い出として今も鮮明に脳裏に焼き付いています。次の50年も、津の伝統文化を次世代にしっかりと伝え続けていただけるものと確信しています。
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