このページは、音声読み上げソフトウェアに対応するため、語句のなかで一部ひらがなを使用しています。
広報津(PDF版)は広報津(PDF/5.9MB)からご覧いただけます。
2ページ目から3ページ目 |
現在、市内の約半数の小学校・中学校に、外国につながる子どもたちが在籍しています。300人を超えるその子どもたちの母語は、15言語にも及びます。
市内の公立小学校・中学校に在籍する日本語指導を必要とする子どもの言語別割合
(平成23年5月1日現在)
ポルトガル語 53パーセント
スペイン語 15パーセント
タガログ語(フィリピノ語) 14パーセント
中国語 6パーセント
パシュトゥー語 2パーセント
ビサイヤ語 2パーセント
その他 8パーセント
その他の言語の内訳
インドネシア語
マレー語
韓国・朝鮮語
モンゴル語
フランス語
ウルドゥ語
アラビア語
英語
ベトナム語
日本語指導を必要とする外国につながる子どもたちは、日本の子と同じように授業を受けるだけでなく、取り出し授業や放課後学習などで日本語指導や学習支援を受けています。そこには、担任や国際教室の先生をはじめとする学校の先生たちだけではなく、通訳や翻訳で支援する巡回担当員、勉強や日本語学習を支援する外部ボランティアの皆さんなど、多くの人の支援があります。
8人の巡回担当員が、日本語指導の必要な外国につながる子どもたちのいる幼稚園や小学校・中学校へ週1回ないし2回の巡回指導を実施しています。
巡回指導では、次のことをおこなっています。
○日本の学校・園への初期適応指導
○保護者との連絡調整、配布物などの翻訳
市内の学校を回っている津市巡回担当員から次のような声を聞きました。
津市で暮らす外国につながる子どもたちにとって、教育は幸福な未来を実現するために不可欠なものです。
日本語が理解できないために夢を諦める子ども。家庭での母語、学校での日本語、両方が不完全なため、コミュニケーションがとれなくなってしまった子ども。そんな子どもたち一人一人に寄り添った支援をおこなっていくことが必要です。現在津市では、どの学校にどこの国の子どもが入ってきても、一定水準のしっかりした日本語教育を行う取り組みを始めています。
また、外国につながる子どもたちが、日本語での授業を分かるようになるための取り組みを、地域ボランティアの人たちのサポートを受けながら進めている学校もあります。
日本語教育、進路・学力保障、母語保持、家庭内コミュニケーションの問題など、外国につながる子どもたちにとっての課題は「その子の課題」ではなく「その子たちが抱えさせられている課題」と捉え、社会が責任を持って解決すべき課題だと思います。
記事の先頭へ | 目次へ |
1ページ目へ | 4ページ目へ |