あけぼの 平成24年11月16日発行(音声読み上げ) 子どもの主体的な活動

登録日:2016年2月25日

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子どもの主体的な活動

 「人権教育ってどんな教育だとお考えですか」と聞くと、「差別はいけないとか、人権は大切ということを理解する教育だと考えています」という答えが返ってくることがあります。確かにそのとおりですが、理解だけが人権教育の目的ではありません。
 国の「人権教育の指導方法等に関する調査研究会議」が、平成16年から20年の間3回にわたって取りまとめた「人権教育の指導方法等の在り方について」には、学校における人権教育の目標について次のような記述があります。
 「一人一人の児童生徒がその発達段階に応じ、人権の意義・内容や重要性について理解し、『自分の大切さとともに他の人の大切さを認めること』ができるようになり、それがさまざまな場面や状況下での具体的な態度や行動に現れるとともに、人権が尊重される社会づくりに向けた行動につながるようにすることが、人権教育の目標である」
 このように、人権を尊重するまちづくりには、日常生活の中で人権の視点を持って行動する姿勢を育てることが重要になってきます。
 今回のあけぼのでは、市内の中学生が人権に関わりながら主体的に活動する人権サークルの様子を紹介します。
 

市民人権講座を開催

注:市民人権講座は、市内4会場で各6講座が行われました。

 8月22日に津リージョンプラザで市民人権講座が開催されました。
 第1部は「同和問題-気づくことで高まる人権意識-」をテーマに、三重県人権教育研究協議会の原裕さんを講師に迎えて、お話していただきました。
 その中で原さんは、「部落問題は日本の重大な社会問題である」ことを話され、世間体・人々の忌避意識・偏見など差別につながる人々の意識について説明されました。そしてこの問題を解決するには、互いに尊重し認めながらつながっていける関係を構築することや、真の個人の幸せや生きる意味を考えること、当たり前の人間観を身に付けることが大切であることを話されました。
 第2部は「しょうがい者の人権」をテーマに、社会福祉士の森本おりえさんにお話していただきました。森本さんは、自らが視覚しょうがい者としていろんな困難を乗り越え地域の学校に通った経験や、その中で感じたことを話されました。また、しょうがい者相談員としての経験から、しょうがい者も健常者に対して自分の思いをはっきりと言えることが必要であることや、誰もが自分の心の中にある壁に気付くことが大切であることを訴えられました。そして人との出会いを大切にしていきたいと話されました。


 

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