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広報津 平成28年5月1日 第249号
写真 潮干狩りでにぎわう海岸で、両手いっぱいの貝と不思議な生き物を発見!(4月6日 御殿場海岸)
毎日、皆さんが通行している生活道路は、日常の通行はもちろんのこと、日照や通風といった市街地環境を確保したり、災害時には避難路となったりするなど、重要な役割を担っています。市内には日常の通行にも不便な狭い道路があちこちに見受けられます。市民の皆さんと市が協働して狭あい道路を解消していきましょう。
ゴーちゃん ねえねえ、シロモチくん。狭あい道路ってなあに?
シロモチくん 道幅が4メートル未満の狭い道路のことなんだけど、ぼくたちがいつも通っている道路の中にもたくさんあるよね。
ゴーちゃん 道路が狭いと不便よね。
シロモチくん 道路は、人や車が通るだけじゃなくって、日当たりや風通しを良くしてまちの環境を良くしたり、災害の時には避難路となったり、救急車や消防車を通して救助活動や消火活動ができるようにしたり、防災上も重要な役割があるんだよ。
ゴーちゃん 確かに道路が狭かったら日も当たらないし、救急車や消防車も通りにくいわね。それに狭い道路だと車が通ったとき危ないよね。でも、道幅4メートルという基準はどうやって決まったの?
シロモチくん 建築基準法で建物が建っている敷地に面している道路の道幅は4メートル以上と決まっているんだよ。車の通行やまちの環境、防災上の役割を果たすために必要な道幅を4メートルとしているんだ。
ゴーちゃん 4メートル未満の道路沿いに建っている家もあるけど、どうして建ったの?
シロモチくん 法律で規制される前から建っている建物は適法とされているんだよ。そういった建物はたくさんあるけど、そのままでは建物が古くなっても建て替えることはできないんだ。道路を4メートル以上に広げられるように、境界から敷地を後退(セットバック)すれば建築できるようになるんだよ。
ゴーちゃん 道幅が4メートル未満の狭い道路は、建物を建てるときにみんなが後退して、だんだん広がっていくのね。
シロモチくん でも現実には、そううまくはいかないんだ。法律で道路の境界から後退しなければならないことは決まっているんだけど、後退した土地は個人の所有のままで、道路に整備していく仕組みがないんだ。
図 家の前の道路幅が4メートル未満の場合、道路中心線から片側2メートル以上に道路境界線を確保する為、道路両側の敷地を後退させる。
ゴーちゃん 道路を広げていくのは難しいのね。
シロモチくん そこで市民の皆さんと市が協力して道路を広げていく「津市狭あい道路整備事業」を始めることにしたんだ。
ゴーちゃん どういう事業なの?
シロモチくん 狭い道路を4メートルの道路として整備するために、道路から後退する土地を市に寄付してもらって、市が道路として整備するんだ。それから曲がり角で車とかが曲がりやすくするためにすみ切りした場合なんかについては、より一層の協力が得られるように報償金も出すんだ。
ゴーちゃん 寄付するにはどういう手続きがいるの?
シロモチくん 道路と敷地との境界をみんなで集まってはっきりさせることが最初に必要なんだ。その後、市民の皆さんにその敷地の大きさを測る測量作業、寄付する土地を元の敷地から分ける分筆登記という手続きをしてもらうんだ。
ゴーちゃん 後退する部分に門とか塀があったらどうするの?
シロモチくん 後退する部分にある門・塀なんかは市民の皆さんに撤去してもらう必要があるんだよ。
ゴーちゃん 手続きや工事にはお金が掛かるけど、どうするの?
シロモチくん だから敷地の測量、分筆登記の手続きや寄付する土地にある門・塀などの撤去、水道メーターなんかの移設に必要な費用の一部を市が助成することにしたんだよ。
ゴーちゃん どんな道路が対象になるの?
シロモチくん 市が管理している道路で、昔から道路沿いに建物がいくつか建っていて法律で後退が必要と決まっている道路なんかが対象になるんだ。
ゴーちゃん 市が管理していない道路は対象にはならないの?
シロモチくん そうだね。市が管理していない私道なんかは対象にならないんだ。
ゴーちゃん 道路の整備はいつするの?
シロモチくん 市の土地になった後、市が道路整備するんだ。
ゴーちゃん 建物を建てる時でないと、この事業は利用できないの?
シロモチくん 事業の対象の道路であれば、建物を建て替える時でなくても利用できるんだよ。
ゴーちゃん いつから事業を始めるの?
シロモチくん 平成28年9月から事業を開始予定なんだ。
ゴーちゃん みんなが協力して、どんどん道路が広がって安全・安心で快適に暮らせるようになるといいね。
建築指導課 電話番号229-3185 ファクス229-3336
皆さんが普段使用している生活道路には、日常の通行だけでなく、さまざまな役割があります。4メートル未満の狭い道路を広げていくことで、日照、通風など市街地環境の整備、地震や火災など災害時における避難路の確保、緊急車両が通行しやすくなるなど良好なまちづくりが可能です。市民の皆さんと協働して「津市狭あい道路整備事業」を進めていきます。
シロモチくんのコメント 建物を建てる時、4メートル未満の狭い道路をなくすために敷地の後退(セットバック)部分を寄付してくれる人に、測量や分筆、塀などの除却にかかる費用の一部を助成するんだよ!寄付された土地は、市が道路として整備するよ。
敷地後退(セットバック)すると、道路中心線から片側2メートル以上の道路が確保され、デメリットが解消されます。
シロモチくんのコメント 事業の対象になるかなど、詳しくは建築指導課まで相談してね。
対象 | 助成額(上限) |
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測量分筆
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測量費(12万円) 分筆登記費(3万円) 抹消登記費(5千円) |
除却費
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除却費の1/2(50万円) 注:除却に要した費用の1/2、または市が算出した費用の1/2 |
報償金
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報償金(100万円) |
建築指導課 電話番号229-3185 ファクス229-3336 Eメール229-3185@city.tsu.lg.jp
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