「広報津」第271号(音声読み上げ)特集 教育方針から

登録日:2017年4月1日

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特集 教育方針から

2月27日、平成29年第1回津市議会定例会の開会に当たり、庄山昭子教育委員会委員長が教育方針を述べました。今号では、その主な内容を掲載します。なお、教育方針の全文は、津市ホームページでご覧いただけます。津市 教育方針で検索してください。

教育大綱の策定

市長と教育委員会がそれぞれの権限を組み合わせ、一緒になって子どもたちの未来を考える津市総合教育会議は、平成27年4月1日の第1回の開催以来、さまざまな教育課題の協議を重ね、平成29年1月6日に津市の教育大綱が策定されました。この大綱の中では3つの着眼点が示されています。

教育大綱 3つの着眼点

  1. 教員が子どもたちと向き合う時間の確保
  2. 組織的・機動的な学校経営
  3. まち全体で子どもたちを支援する教育環境の整備
1. 教員が子どもたちと向き合う時間の確保
  • 教員が協力して策定した津市版授業改善マニュアルや津市版家庭学習マニュアルを活用して、積極的な授業改善と学習習慣づくりに取り組み、授業力の向上を図ります。
  • 特別支援教育支援員9人の増員に加えて、幼稚園や学校が子どもたちへの理解や指導の方法について気軽に相談ができるよう教育相談員を2人増員し、学校現場へ派遣するとともに、授業中の児童生徒への支援の充実を図ります。
  • 津市部活動指針を策定し、中学校部活動の休養日を設定するとともに、土曜日の教育活動を各校の実情に応じて柔軟に実施できるよう見直します。
  • 県内初の義務教育学校みさとの丘学園の運営を着実に進めるとともに、全ての中学校区で推進する小中一貫教育の進め方を工夫し、子どもたち一人一人が学びを実感できる授業づくりに努めます。
  • これからの小学校高学年における英語教育の教科化に対応していくため、新たに創設する英語教育推進指導員を学校現場に派遣するとともに、小学校教員を対象にした研修体制の構築や現行のALTの最大限の活用など、効果的な支援に努めます。
  • 道徳の教科化に向けて、道徳の時間の充実や人権教育と道徳教育の関連を踏まえた横断的なカリキュラムの構成を例示し、研修指導を進めます。
  • これらの取り組みを進める教員の時間を創出するため、人的支援の充実とともに、全ての小学校・中学校に統合型校務支援システムを導入します。
2. 組織的・機動的な学校経営
  • 学校長がリーダーシップを発揮して組織的・機動的な学校経営を実践し、これまで以上に子どもたちや保護者から信頼される学校づくりを進めます。
  • 統合型校務支援システムを導入し、効率的・効果的な学校運営に向けて、校務分掌や事務的業務の効率化を図ります。
  • 柔軟な予算執行や学校徴収金事務に係る負担軽減の検討など、責任と権限のあり方も含む一体的な学校事務の改善に努めます。
  • 学校が組織的・継続的に取り組む研究を支援する指導実践研究プロジェクトや学力向上プロジェクトの実施に加えて、指導主事の派遣などにより、各校の研究の取り組みを支援します。
  • 教育委員会庁舎の機能性を生かして、教育研究支援課と学校サポートセンターを中心としたチームによる支援、大学との連携や幼児教育の推進など、教育研究機能を充実させます。
  • いじめや不登校、特別支援教育、生徒指導などに関する学校への支援や相談機能については、教育研究支援課が中心となり、学校サポートセンターや適応指導教室、人権教育課、こども支援課等の関係する部門や機関との連携を強化するなど、その機能を充実させます。
  • 学校経営を応援するさまざまな地域活動について、新たな体制である地域学校協働本部を活用した津市版コミュニティ・スクールなどのあり方を整理し、地域人材等との連携・協働による地域の実情に応じた特色ある学校づくりを進めます。
3. まち全体で子どもたちを支援する教育環境の整備
  • 地域住民の避難施設や地域コミュニティの場、また放課後児童クラブなどの受け入れを視野に入れた学校施設の大規模改造工事を継続的に推進します。新町小学校の第2期工事をはじめ、藤水小学校・南郊中学校の第1期工事への着手、立成小学校給食室の増築改修工事や全ての小学校・中学校普通教室へのエアコン整備、トイレの洋式化等に取り組みます。
  • 放課後児童クラブの未設置校区解消に向けた取り組みを進めるとともに、津みどりの森こども園の整備に伴う神戸地区放課後児童クラブの神戸小学校校舎への移転整備や観音寺地区放課後児童クラブの施設の設計に着手するなど、支援の充実に努めます。
  • 平成30年4月の幼保連携型認定こども園開園に向けて、幼児教育の推進体制を整備するとともに、福祉部門と協働して幼稚園、保育所、こども園に係る横断的な就学前教育カリキュラムを策定します。公立幼稚園については、その適正規模の確保を進めます。
  • 通学路の安全確保に関する取り組み方針である津市通学路交通安全プログラムを着実に推進するため、建設部門や警察との連携体制を強化します。
  • 複雑で多様な子どもたちの心の内面の理解や不登校への対応として、家庭における学習環境や子どもたちへの支援など、公民館の家庭教育支援機能を推進します。一身田公民館は、津市公共施設等総合管理計画や公民館に係る整備指針を踏まえ、これからの時代にふさわしい公民館として施設整備に着手します。
  • 国の登録有形文化財旧明村役場庁舎の平成30年度開館に向けて、歴史遺産の保存とともに、地域のニーズに合わせた活用を図るため、整備を進めます。
  • 図書館では、ボランティアグループによる絵本の読み聞かせをはじめ、津市手づくり絵本コンクールや子どもの読書の日の行事などを通し本に触れ合う機会の提供に努めます。

津市教育振興ビジョン

教育大綱を具現化するため、津市教育振興ビジョンを策定します。この中では、子どもたちの総合的な学力の向上をめざし、教育に関わるさまざまな個別の計画を可能な範囲で一つの体系に集約し、これまでの教育委員会の枠組みに縛られない横断的な整理を行い、それらがめざす方向性を明らかにします。

総合教育会議を踏まえた教育行政の取り組み

変化が激しく、先が見通せない時代において、津市の未来を担う子どもたちが、夢や希望を持ち続けながら、自ら未来を切り拓く力を育むためには、津市全体で子どもたちを支える取り組みが必要です。教育大綱や教育方針は目的やゴールではなく、今後の教育に関わる方向性を示すものです。引き続き、総合教育会議での議論を大切にしながら、その時その時の教育課題を的確に把握し、本市の教育政策という広がりの中で、その解決に向けて、教育行政に取り組んでいきます。

問い合わせ

教育総務課 電話番号229-3292 ファクス229-3332


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