「広報津」第274号(音声読み上げ)表紙、津市第3次健康づくり計画を策定

登録日:2017年5月16日

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表紙

広報津 平成29年5月16日 第274号

錫杖湖畔を駆け抜けた

写真 小雨の中開催された2017龍王桜マラソン&ウォーキング大会で、勢いよくスタートを切るランナーの皆さん(4月9日錫杖湖周辺)

津市第3次健康づくり計画を策定 未来の自分のために健康づくりを

健康づくり計画は、こころ豊かに楽しく元気に暮らそうを大目標に掲げ、市民一人一人が健康づくりに取り組み、それを社会全体で支援することで、豊かな人生を送ることを目指します。大目標の実現に向けて、これまで取り組んできた健康づくり計画が、第3次計画でさらに大きく育つような仕組みづくりを進めます。

実現の過程を木の成長としてイメージすると次のようになります。

  • 平成19年度から平成23年度までの健康づくり計画で、木の芽が出る
  • 平成24年度から平成28年度までの第2次健康づくり計画で、木が育つ
  • 平成29年度から平成34年度までの第3次健康づくり計画で、木が大きく育つ
  • 最終的に木は大木に育ち、こころ豊かに楽しく元気に暮らそうの目標が実現される

津市第2次健康づくり計画を分析・評価した結果、第3次計画では、食生活と栄養、運動、たばこ、生活習慣病とがんの4分野を、重点的に取り組む強化分野としました。

強化分野については6つの強化目標を定め、市民の皆さん一人一人の健康意識の向上につなげるために、それぞれに関連する市の現状や実践ポイントをお伝えします。

大目標 こころ豊かに楽しく元気に暮らそう

各分野と分野別目標は次の通りです。

  • 食生活・栄養 朝ごはんを食べよう
  • 運動 体を動かす楽しさを知ろう
  • たばこ 受動喫煙を防ごう
  • アルコール 飲酒をコントロールしよう
  • 歯とお口の健康 むし歯と歯周病を予防しよう
  • 生活習慣病とがん 生活習慣病とがんを予防するために、健康的な生活習慣を身につけよう
  • 休養・こころ ストレスと上手につきあおう
  • 仲間づくり 人とのつながりをつくろう
  • 感染症・熱中症 感染症や熱中症を予防しよう
  • 災害への備え 普段から自分の健康状態を知り、災害に備えよう

このうち、食生活・栄養、運動、たばこ、生活習慣病・がんの強化目標は次の通りです。

食生活と栄養 強化目標 朝ごはんを食べよう

朝ごはんを毎日食べている人の割合

平成27年度の計画策定のためのアンケート調査結果です。

  • 子育て期(子ども) 95.4パーセント
  • 小学生(5年) 90.1パーセント
  • 中学生(2年) 85.5パーセント
  • 未成年(17歳から19歳まで) 76.2パーセント
  • 子育て期(保護者) 86.1パーセント
  • 成人 83.0パーセント

このアンケートから、朝ごはんを毎日食べている人が、未成年(17歳から19歳まで)に少ないことが分かります。

健康の秘訣は早寝・早起き・朝ごはん。子どもの頃から、毎朝食べる習慣をつけましょう。

朝ごはんを食べると良いことたくさん
  • 集中力が高まる
  • イライラしなくなる
  • 記憶力が向上する
  • 便秘を予防する
  • 代謝が良くなる
  • 生活習慣病を予防する

朝ごはんを抜き、食事回数が減ると、肝臓での中性脂肪やコレステロールの合成が進み、体脂肪が蓄積されて、血液中のコレステロール濃度や中性脂肪が高くなり、肥満や脂質異常症の原因になります。

運動 強化目標 体を動かす楽しさを知ろう

意識して体を動かしている人の割合

平成27年度の計画策定のためのアンケート調査結果です。

男性
  • 20歳代 47.8パーセント
  • 30歳代 46.3パーセント
  • 40歳代 53.1パーセント
  • 50歳代 50.7パーセント
  • 60歳代 67.0パーセント
  • 70歳代 84.1パーセント
女性
  • 20歳代 34.3パーセント
  • 30歳代 31.8パーセント
  • 40歳代 38.5パーセント
  • 50歳代 53.7パーセント
  • 60歳代 69.5パーセント
  • 70歳代 85.3パーセント

このアンケートから、意識して体を動かしている人が、就労世代である20歳から40歳代の女性に少ないことが分かります。

仕事、家事、育児で忙しい人も、できるだけ体を動かす工夫をしましょう。

今よりも1日10分多く体を動かしましょう

体をよく動かしている人は、心疾患・高血圧・糖尿病・骨粗しょう症・がんにかかりにくくなります。

  • 階段を使う
  • 駐車場の遠い場所に停めて歩く
  • 子どもと遊ぶ
  • カートを使わず買い物をする
  • 電車やバスで立つ
  • 自転車を徒歩に、車を自転車に変える
  • 雑巾がけの掃除をする
  • TVを見ながらストレッチ

たばこ 強化目標 受動喫煙を防ごう

たばこを吸うときに、気を付けていることはありますか

平成27年度の計画策定のためのアンケート調査結果です。複数回答可です。

  • 子どもや妊婦の前では吸わないようにしている 57.5パーセント
  • 決められた場所で吸うようにしている 72.3パーセント
  • 歩きたばこをしないようにしている 52.3パーセント
  • ポイ捨てをしないようにしている 69.5パーセント

このアンケートから、たばこを子どもや妊婦の前で吸わない人は約半数いることが分かります。

マナーを守る人は増えていますが、家族や周囲の人が受動喫煙の影響を受けることもあります。

受動喫煙(呼出煙と副流煙)による健康への影響
妊婦
  • 流産・早産
  • 胎児の発育不良
  • 低体重児の出生
子ども
  • SIDS(乳幼児突然死症候群)
  • 肺炎・気管支炎
  • 中耳炎・喘息
成人
  • 肺がん・心疾患・脳卒中
  • COPD(慢性閉塞性肺疾患)
    主にたばこの煙の吸入により肺機能が低下する疾患です。

受動喫煙とは、健康増進法からの抜粋によると、室内又はこれに準ずる環境において、他人のたばこの煙を吸わされることをいいます。

呼出煙とは、たばこを吸う人が吐き出した煙のことです。

副流煙は、火がついているたばこの先から出る煙のことです。

米国公衆衛生総監報告によると、副流煙には、主流煙(たばこを吸う人が吸い込む煙)の52倍もの発がん物質が含まれます。

生活習慣病・がん 強化目標 楽しく、おいしく減塩を

1日の食塩摂取量

平成23年度の三重県県民健康・栄養調査による数値です。

  • 三重県 10.6グラム
  • 津管内 11.7グラム
  • 松阪管内 10.0グラム
  • 鈴鹿管内 10.4グラム

津管内は、近隣地域と比べて食塩摂取量が多く、基準の約1.5倍です。

日本人の食事摂取基準2015によると、生活習慣病(高血圧)の予防を目的とした目標量は男性8グラム未満・女性7グラム未満です。

日本高血圧学会ガイドラインによると、高血圧症で治療している人は、男女とも6グラム未満の食塩摂取量が理想です。

食品に含まれる塩分量の目安
  • ポタージュ1杯 塩分1.2グラム
  • ハム3枚 塩分1.5グラム
  • みそ汁1杯 塩分1.5グラム
  • カレーライス1人前 塩分3.3グラム
  • 塩ざけ1切れ(40グラム) 塩分3.5グラム
  • 天丼1人前 塩分4.1グラム
  • にぎり寿司1人前(しょうゆ込み) 塩分5.0グラム
減塩のコツを知り、無理なく続けましょう
食べ方で減塩
  • 調味料はかけずに、つける
  • かんきつ類や酢の酸味を効かせる
  • 麺類のつゆは飲み干さない

食べ方による塩分摂取量の差は、きつねうどんの場合で次のようになります。

  1. つゆを飲まない 塩分2.5グラム
  2. つゆを半分飲む 塩分3.9グラム
  3. つゆを全部飲む 塩分5.4グラム
調理法で減塩
  • 天然だしを使う
  • 汁物は具だくさんにする
  • 香辛料や香味野菜を活用する
    カレー粉・からし・わさび・しょうが・しそ・ねぎ・ゆず・みょうが・パセリなど
  • 新鮮な食材を使って素材の味を楽しむ

生活習慣病・がん 強化目標 大切な命のために、がん検診・健康診査を

前回受けた健診で要指導や要医療であった結果を受けて、医療機関の受診や生活習慣を改善しましたか

平成27年度の計画策定のためのアンケート調査結果です。

成人
  • はい 71.6パーセント
  • いいえ 27.0パーセント
  • 無回答 1.4パーセント
子育て期(保護者)
  • はい 71.4パーセント
  • いいえ 27.0パーセント
  • 無回答 1.6パーセント

このアンケートから、健診結果を活用していない人が約3割いることが分かります。

毎日の生活習慣を見直して生活習慣病の予防をしましょう。詳しい検査を受けて病気の早期発見・早期治療をしましょう。

受診件数が多い病気(津市国保分)

平成26年度の国保データベースシステム疾病別医療費分析の結果です。

  • 1位 高血圧症
  • 2位 脂質異常症
  • 3位 糖尿病

生活習慣病・がん 強化目標 適正体重を維持しよう

年代別肥満者(BMI25以上)の割合(津市国保分)

BMI(体格指数)は世界共通の肥満度の指数で、以下のような計算式から算出されます。

  • メートル単位の身長とメートル単位の身長を掛け、出た値でキログラム単位の体重を割る 

算出されたBMIの値により、やせ18.5未満、普通18.5以上25.0未満、肥満25.0以上に区分されます。

平成26年の特定健康診査結果です。

男性
  • 40歳代 40.4パーセント
  • 50歳代 39.2パーセント
  • 60歳代 28.3パーセント
  • 70歳代 25.6パーセント
女性
  • 40歳代 19.5パーセント
  • 50歳代 18.8パーセント
  • 60歳代 19.3パーセント
  • 70歳代 20.5パーセント

この結果から、40歳から50歳代までの男性に肥満者が多いことがわかります。

週1回、できれば毎日体重計に乗って体重をはかることが大切です。

第3次健康づくり計画全文は津市ホームページでご覧ください。

ホームページは、津市第3次健康づくり計画で検索してください。

問い合わせ

健康づくり課 電話番号229-3310 ファクス229-3287


 

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