このページは、音声読み上げソフトウェアに対応するため、語句のなかで一部ひらがなを使用しています。
15ページ目から16ページ目まで
我が家には幼稚園に通っている男の子がおり、休みの日には、家族で中勢グリーンパークに出掛けることがあります。そこは親子連れでいっぱいで、子どもたちはすべり台やブランコなどの遊具で遊んだり、ボール投げをしたり、自転車に乗ったりして、誰もが楽しく過ごしています。
そんな中、私は我が子の成長を気にするあまり、周囲の子たちと比べてしまい、他の子にできて、我が子にできないことがあると、家に帰ってから何でできないのか、と何度も言ってしまうことがありました。
しかし、家族で子育ての講演会に行ったのがきっかけで、我が子との接し方が変わりました。講師の話は、親が子どもの気持ちを理解していなければ、子どもに向かってどんなに大切なことを言っても、子どもの心にシャッターが下りてしまい、親の思いは届かないこと、しかしその一方で、親は子育ての全てに責任を持ちなさいという内容でした。
私は普段我が子と接する機会が限られていて、一緒に過ごすまとまった時間を持つことができるのは週末くらいです。そのような状況で、いろんなことができるようになってほしいという親の思いだけが先走ってしまい、肝心の我が子の気持ちを聞いていなかったことに気が付きました。また、いつも親として、子どもの立場に立って接していたか、子どもの視点で考えていたかなど、考え直すべきところが多々ありました。
子どもも一人の人間です。好きなこと、嫌いなこと、得意なこと、不得意なことなど、誰にでもあるものです。そして、性格も一人一人違います。
だからこそ、自分の価値観を押し付けたり、気持ちを無視したり、他の子と比較したりするのではなく、小さくても一つの人格を持った人間として理解し、その個性を大切にしていきたいと思います。
40代・男性
人権擁護委員は、法務大臣が委嘱した民間ボランティアで、人権相談を受けたり、人権の考えを広める活動を行っています。市内では、津地方法務局内の常設相談所で、主に面接や電話による人権相談(土曜日・日曜日・祝日を除く)に応じるほか、市内各所で特設相談所を開設しています。詳しくは、毎月広報津16日号に開催日程を掲載していますので、ご利用ください。
米国テネシー州生まれ、津市美里町在住。平成7年に来日し、現在大学で英語講師を務める。
4月1日に開校した県内初の義務教育学校みさとの丘学園の校歌のうち、英語で歌われる3番の作詞を手掛けた。
ふるさとは、お気に入りの日本語のひとつ。作詞しながら、いつの間にか、みさとが私のふるさとになっていたことに気付きました。津市で暮らして20年以上が経ちましたが、手伝うことはないか、これ食べてと、いつも優しく声を掛けてくれるご近所の皆さんの心遣いに、日々感謝しています。そんな温かい住民の人柄や、美しい景色があふれるホームタウン、ふるさとのことを、子どもたちに歌ってほしいと思いました。
校歌の3番は、完成した日本語パートからインスピレーションを受けて作りました。直訳ではなく、リズムを合わせ、さらに誰でも口ずさめる簡単な単語を使うよう心掛けました。1番の、あ・る・く、と、3番のオン・ウィ・ゴーは、ニュアンスとリズムが同じで響きが良いだけでなく、実は未来へ向かうといった、英語ならではのメッセージも込められているんですよ。
都会はいいな、駅の近くに住みたいな、そんな声をよく聞きます。もちろん、それも素敵ですよね。でも私は、オール アワ チルドレン、すなわち津市の子どもたちに、いま皆さんがいる場所がいかに素晴らしく、可能性が無限に広がっているかを知っていてほしいと願っています。