「広報津」第307号(音声読み上げ)里親制度を知っていますか 10月は里親月間、市長コラム

登録日:2018年10月1日

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里親制度を知っていますか
10月は里親月間

問い合わせ こども支援課 電話番号229-3284 ファクス229-3334

里親とは

保護者の病気や養育困難、または保護者がいないなど、さまざまな事情で保護者と一緒に暮らすことができない子どもたちを、自分の家庭に迎え入れ、温かい愛情をもって養育する人を里親といいます。

里親の種類

養育里親

保護者と生活ができるようになるまで、または自立して生活できるようになるまで(原則18歳まで)養育する里親です。養育期間は1カ月未満の場合もあれば、数年間の場合もあります。

養子縁組里親

養子縁組によって子どもの養親となることを希望する里親で、養子縁組が成立するまで里親として養育します。
ほかに専門里親や親族里親があります。

里親になるまでの流れ

1 相談

お住まいの地域の児童相談所にご相談ください。里親制度について詳しく説明します。津市は中勢児童相談所 電話番号231-5666

2 研修

里親制度などに関する研修(座学3日間、施設実習2日間)を受講します。研修は一部免除される場合もあります。

3 調査・申し込み

児童相談所の担当職員が家庭訪問し、家庭環境、資産状況、健康状態などに関する調査を行います。その後、要件を確認した上で、里親認定申込書を提出していただきます。

4 審査・登録

県社会福祉審議会での審査を経て里親として認定されると、里親名簿に登録されます。里親登録後、児童相談所が子どもの条件や里親の状況などを考慮し、子どもにとって最適な里親との組み合わせを選びます。

里親シンポジウム
ぼくの親は、里親。 子どもの立場から里親制度を考える

里親家庭で育った子どもたちの声を聴いてみませんか?講演やパネルディスカッションを通して、より多くの人に子どものための里親制度について知っていただくため、シンポジウムを開催します。

とき

10月28日日曜日13時から16時まで

ところ

県人権センター多目的ホール(一身田大古曽)

定員

先着320人

費用

無料

申し込み

電話またはファクス、Eメールで三重県子どもNPOサポートセンターへ。電話番号232-0270、ファクス232-0271、Eメールinfo@satooyashinpo.net
里親シンポジウムホームぺージからも申し込みできます。(https://satooyashinpo.net/)

このほか、県内各地で、里親説明会や里親出前講座も開催しています。詳しくは、三重県ホームページをご覧いただくか、以下へお問い合わせください。

里親シンポジウムについての問い合わせ

三重県児童相談センター総務・家庭児童支援室
郵便番号514-0113一身田大古曽694-1 電話番号231-5669
ホームページは 三重県 里親制度 で検索して下さい。

市長コラム 30年先にも必要なもの

津市長 前葉 泰幸

高度成長に伴う人口の増加に応じて全国各地で整備された公共の施設が、いま、一斉に改修や更新の時期を迎えています。
津市の公共施設の数は人口や産業構造が類似する他の都市に比べ突出しています。これは、合併前の10の市町村が独自に同様の機能を持つ施設を保有していたためです。その維持費用を試算すると、今後40年間の平均で現在の約1.8倍まで膨れ上がります。
一方で、30年後の津市の人口は現在の約28万人から約22万人へと2割程度減少すると予測されています。生産年齢人口に限ると約3割の減少となり、市税収入の減少と高齢化に伴う社会保障費用の増大で施設整備に充てられる財源は大幅に減少する見込みです。そこで、平成29年1月、津市は公共施設等総合管理計画を策定し施設総量の縮減目標を掲げ、公共施設の最適化への取り組みを開始しました。

一身田公民館の建て替え

第1号は昭和42年建築の一身田公民館です。老朽化が著しく、出張所と公民館および地域活動の機能を持つ複合施設として建て替えることになりました。高田本山せんじゅじの寺内町として発展してきた一身田は、人口も多く地元行事への取り組みも活発な地域です。新しい公民館には今後の活動拠点としての期待に十分応えられる機能を持たせようと、地元からは延床面積が3倍ほどの要望書が提出されました。
そこで、総合管理計画に基づく制約を丁寧にご説明し、施設の外枠のみ描いた白紙の図面をお渡しして、地域として優先させたい機能や必要な設備、間取りの検討をお願いしました。
地域の将来を見据えて規模の縮小に理解を示し、歴史ある一身田の住民自治は地元をまとめあげ要望を厳選します。水害を受けてきた経緯から第1に避難場所としての防災機能、第2にバリアフリーとユニバーサルデザインの重視を決定。和室や調理室は近隣設備を利用することでコンパクトながらも地域のニーズに沿った使い勝手の良い間取りが出来上がりました。

新町会館の移転新築

昭和47年建築の新町会館もまた老朽化と施設の狭さが問題となっていました。地元は国学者谷川士清の旧宅近くにコミュニティ施設の整備を望んでいたものの、地域に利活用できる土地が見つからず、長い間進展が見られませんでした。
事態が動き出したのは、幼稚園3園と保育園1園を集約・複合化して新しくこども園を設置したことに伴う周辺公共施設の再編計画がきっかけでした。余剰施設は売却し、アクセスの良い旧幼稚園の広大な跡地に広域的な多機能施設として新町会館を建て替えることを決定。これで駐車場不足も解消されます。敷地はセットバックして市道を拡幅。歴史展示室を兼ねた学習ルーム・士清教室や若い世代の交流拠点となるキッズルームの他、消防団詰所も併設。面積を縮小しつつも将来あるべき姿として新町地区連合自治会から提出されたプランに沿った施設が実現しました。このモデルケースともいえる整備事業を可能にしたのは、縦割りの壁をとりはらい部局をまたいだ全庁体制で地域を俯瞰する手法でした。

安濃庁舎周辺16施設の整備計画

より大規模な再編事業も津市は積極的に手掛けています。平成30年2月、安濃庁舎周辺に集積する16施設の重複する機能を集約・強化し、最適化を図る案を発表。説明会を開催したところ、地元の思いとかい離があった3点について反対の声があがり、逆提案を受けることとなりました。経営改善が課題となっているあのう温泉の存続、保健センターの栄養指導室の多目的室への変更計画の見直し、および閉園した幼稚園舎の消防団施設への改修見直し案です。
行政側からの提案は、財政面の制約からどうしても数字の議論となりがちです。旧安濃村時代からの歴史と文化を継承し地域の要望に沿った再編計画に練り直すため、担当者が動き出しました。市民と行政との情報共有が何より必要だと考え、自ら出向いて、改めて地域のお声をじっくりと伺うことから始めたのです。何度も足を運ぶうちに、利用率には反映されない施設の実情とこれまでの経緯、地域の方々の活動の様子が浮かび上がってきました。いつまでもぽかぽかと湯冷めしないあのう温泉を日々活用し健康維持に努める方々。子育て支援、福祉団体とも緊密な連携が可能な保健センターの栄養指導室で今後も地道なボランティア活動を継続したい津市食生活改善推進員の方々。旧園舎を子どもたちのために活用したいと願って活動を続けてきた保護者の方々。
それぞれの思いをしっかりと受け止めたうえで、公共施設の財源上の制約を誠実にご説明しながら地域の課題について共に協議を重ねました。修正案をお示しすることができたのは8月末。あのう温泉については、その利活用に向け9月より関心表明の募集を開始。栄養指導室は存続。旧園舎は団体間の相互利用に適した仕様に変更することとなりました。この大きな再編案の実現に向け歩みを進めることができたのは、ひとえに地域のことは地域が解決するという自治の姿勢にほかなりません。

市民とともにデザインする公共施設

公共施設はまちづくりの基盤です。30年先にも必要な設備を選び抜き、地域の財産として残していくのは市民の皆さまです。公共施設の利用者でありオーナーでもある皆さまとのコミュニケーションを十分に図りながら今後も整備を進めてまいります。


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