平成26年度
大宝院所蔵文書の津市指定有形文化財(古文書)の指定について(平成26年12月25日)
平成26年12月25日、大宝院所蔵文書を津市指定有形文化財(古文書)に指定しました。
今回の指定により、津市内の指定文化財は合計401件となります。
名称
大宝院所蔵文書
指定日
平成26年12月25日(木曜日)
種別
有形文化財(古文書)
員数
51通3冊
所有者
大宝院 代表役員 岩鶴 密雄
所在地
大宝院(大門32番19号)
概要
今回、津市指定有形文化財(古文書)に指定する「大宝院所蔵文書」は、大宝院に伝来する別添目録に記す51通3冊の室町時代から江戸時代にいたる古文書群です。
この古文書群は、大宝院の由緒、歴史を語るうえで、重要であるばかりでなく、三重県内では数少ない天皇の勅願所として、それを伝える天皇綸旨、女房奉書や朝廷との取次ぎを果たす京都の公家との関係を示す文書が良好な状態で伝来するほか、醍醐寺の末寺の所以による一括文書も残ります。
また、中世から近世へ至るなか、豊臣政権により寺領100石が与えられ、その原本ともいえる文禄の検地帳が現存するほか、以後、徳川2、3代将軍による寺領寄進の朱印状など寺領関係資料も含まれます。
このような古文書群は、質量ともに県内では専修寺を除いて例がないうえに、天皇、朝廷関係の文書群を所蔵しているのは他に類がなく、保存状態も良好で、市の指定有形文化財としてふさわしいものと判断されました。

後花園天皇綸旨 六大院法印御房宛
(文安元年11月2日)
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豊臣秀吉朱印状(文禄3年12月3日付)
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