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2月27日、平成26年第1回津市議会定例会の開会に当たり、前葉泰幸[まえばやすゆき]市長が施政方針を述べました。今号では、その主な内容を掲載します。なお、施政方針の全文については、津市ホームページでご覧いただけます。
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アイデアを形にします
スピーディーに答えを出します
難しい問題を先送りしません
10市町村が合併し、津市が新たな一歩を踏み出してから9年目を迎えました。
私は、合併時に地域の皆さまが描いた津市のまちづくりを一日でも早く実現すべく、市政の舵[かじ]取りをおこなってきました。
昨年、「対話する市政」 「前進する市政」 「決断する市政」の3つの方針を掲げて施策を推し進め、津市のまちづくりが、一歩ずつ前に進んでいる手応えを感じており、市民の皆さまにも目に見える形でお届けできつつあると思っています。
しかし、新市のまちづくりの実現に向けては、やるべきことが、まだ残っています。まちづくりが進んでいることに決して甘んじることなく、高みをめざし、力強く進めていかなければなりません。
そのためには、まず、市民から寄せられる市政に対する期待、市政により実現を求める願いや希望、それらに応えていけるよう、対話でいただい
たアイデアを丁寧に形にしていかなければなりません。
また、ただ脇目も振らずに前進するのではなく、滑らかに正確にコブを乗り越えるモーグル競技のように、一つ一つの論点に的確に対応し、迅速に答えを出しながら、スピード感を持った対応が必要です。
そして、市政を進めるが故に直面する課題に対しては、機を逸することなく、果敢に挑戦していかなければなりません。
そこで、平成26年度は、昨年の「対話」「前進」「決断」する市政運営の方針をさらに進化させた「アイデアを形にします」「スピーディーに答えを出します」「難しい問題を先送りしません」の3つの方針を掲げ、市民の皆さまに、より良い結果をお届けできる市政運営を行います。
対話する市政
アイデアを形にします
前進する市政
スピーディーに答えを出します
決断する市政
難しい問題を先送りしません
「アイデアを形にします」とは、「対話する市政」をさらに進め、対話から生まれたアイデアやいただいた声を市民の皆さまに満足していただける行政サービスとして、確実に目に見える形にするということです。
「予算がない」 「他の地域とのバランスに欠ける」などと言って、やらない理屈を並べたり、ましてやいただいたアイデアやご意見を凍結させたりするのではなく、「どうすれば実現できるのか」という姿勢で取り組み、具体化していくことです。
進化
「スピーディーに答えを出します」とは、「前進する市政」を進化させ、より的確に、より迅速に市政を進めるということです。無駄な議論や検討を重ね、何の成果も得られないまま、いたずらに時間を浪費することは厳に慎まなければなりません。常にスピード感を持って課題に向き合い、取り組みます。
進化
「難しい問題を先送りしません」とは、難題に直面した時、解決に向け、時宜にかなった道筋を必ず見出すという確固たる信念のもと行動することです。「難題」という言葉に及び腰になり、目の前に立ちはだかる大きな壁を前に思考を停止し、勝手に途方にくれることはもってのほか、やみくもに立ち向かっても、出口には一向にたどり着くことはできません。何としても打ち砕いてみせるという気概を持って、その壁を詳細に調査・分析し、突破口となるところを見極め、あらゆる手法を駆使し、果敢に挑戦します。
進化
一般会計予算は、4大プロジェクトをはじめとする各種事業を選択と集中により着実に進めることで、地域経済に好循環をもたらす「持続的な経済成長につなげる地域活力創出予算」として編成し、平成25年度と比べ4.9パーセント増の1,112億2,000万円としました。
まちづくりの基盤整備に戦略的かつ重点的に予算配分した結果、普通建設事業費が、前年度に比べ29.6パーセント増の198億3,000万円となりました。また、消費税率・地方消費税率の引き上げに際し、臨時的な給付措置として実施される臨時福祉給付金6億円および、子育て世帯臨時特例給付金2億9,000万円を計上しました。予算規模は大きくなっているものの、合併特例事業債をはじめとする優位な地方債を選択し、財政調整基金の繰入金を平成25年度予算編成時に比べ2.4パーセント減の70億9,000万円に抑制することによって、財政調整基金の残高を確保し、健全な財政運営を堅持しています。
私は、以前から市民の皆さまの自治意識の高さ、この市民風土こそが津市の強みであると感じていました。
自治意識の高い市民にふさわしい市役所とは、「即答・即応し実現する市役所」です。
このような市役所を実現するためには、職員が「市民の皆さまにお役に立てるように頑張ろう」という心持ちを抱き、それを行動規範としていくことが大切です。そこで、平成26年度は、職員の心持ちをどのように行動規範として形にしていくかを職員自らが考える一年にします。
津市役所全職員が努力を積み重ね、志高く、高みをめざし、行政を展開していく。それが県都にふさわしい堂々とした行政の展開につながるものであり、それが私の考える津市役所の経営方針であり、市民の皆さまの期待です。
そして、これまで育まれてきた伝統、市民風土といった津市の強みを引き継ぎ、津市の潜在的な力や可能性を高めていくことが、未来への責任です。
この責任が果たせるよう、市役所あげて全力で取り組みます。
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