登録日:2016年2月25日
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問い合わせ 防災室 電話番号229-3104 ファクス223-6247
台風による豪雨や突発的で局地的な集中豪雨等により、毎年のように津市内でも被害が発生しています。平成26年の台風第11号では、三重県で初めて大雨特別警報が発表されるなど、近年発生する台風やゲリラ豪雨に対しては、これまでにも増して警戒が必要です。
ねえねえ、シロモチくん。大雨で河川の水位が上がってくると、洪水が起きるんじゃないかと心配になるけど、河川っていったい誰が管理しているの?
大きさによって、管理しているところが違うんだよ。わかりやすく言うと、川幅も広く、流れる水の量が多い大きな河川は国や県が管理していて、規模が小さい河川は市が管理しているんだよ。
じゃあ、水位は誰が測っているの?
国や県が管理する河川には水位観測所が設けられていて、常に水位を測定しているんだ。
市内に水位観測所はいくつあるの?
28カ所に設置されているよ。
大雨の時は、川の水位がどのくらいあるのか、私たちもすごく気になるよね?
観測された水位データはインターネットで公開されているから、誰でも見ることができるよ。28カ所ある水位観測所のうち、氾濫すると大きな被害が予想される9河川11カ所については、これまでの観測データや科学的なシミュレーションに基づいて水位の基準が3段階に分かれて表示されているんだよ。
3段階の基準ってどういうものなの?
河川管理者である国や県がそれぞれの河川の状況や水位のレベルに応じて、「氾濫注意水位」「避難判断水位」「氾濫危険水位」を設定して、氾濫の危険度を表しているんだ。
それぞれの水位になったときはどうなるの?
「避難準備情報」「避難勧告」「避難指示」を発令するかどうか判断することになるんだけれど、それは市町村の役割なんだ。津市は水位だけではなく、「それまでに降った雨の量」や「その後にどれくらい水位が上がるか」なども考えた上で避難を呼び掛けることにしているんだよ。
昨年8月の台風第11号では、三重県で初めて大雨特別警報が発表されたけど、津市ではどんな状況だったの?
統計を始めて以来最高の降水量だったんだよ。台風が接近した8月9日には白山で435.5ミリメートル、笠取山で393ミリメートルの大雨を記録したんだ。
そんなに降ったら川はどうなったの?
雲ず川や安濃川、岩田川など市内を流れる大きな河川の水位が見る見るうちに上昇し、「氾濫注意水位」「避難判断水位」「氾濫危険水位」を超えたので、避難準備情報を10回、避難勧告を7回、避難指示を4回発令したんだ。
でも、水位観測所がない河川だと、水位がわからないから、避難が必要かどうか判断できないんじゃないの?
地元の消防団や自主防災組織の皆さんなどによる見回りや、住民の皆さんからの連絡をもとに危険かどうかを確認しているよ。昨年の台風第11号の時も見回りや住民の皆さんからの連絡をもとに避難勧告と避難準備情報を発令したんだ。
見回る人は大変だね。水位の目安は決められないの?
だから、津市は「中小河川における避難勧告等の判断・伝達マニュアル」を作ったんだよ。
どんな内容なの?
市内を流れる中小河川のうち15の河川で避難勧告等のもとになる判断地点と水位の基準、それと開設する避難所や避難対象地域も一緒に決めたんだ。
どうやって場所を選んだの?
「過去にどんな災害が発生したのか」「危険な箇所はどこなのか」「どれくらいの水位に達したら危険なのか」といったことは、地域の皆さんが一番よくご存知だよね。だから、去年の年末から約半年かけて、自治会長や地元の年長者、消防団員の方々を訪ねて聞き取り調査をおこなったんだ。
その結果が15の河川ということなのね。
そうなんだ。今回の基準の作成に合わせて、消防団や総合支所による見回りの体制や災害対策本部への伝達方法などの手順も決めたんだ。
それだと、いざというときにも困らなくていいね。ところで、水位の基準はどうやって分かるの?
うん。橋台や橋脚、護岸ののり面など、それぞれの基準点の状況に応じて、青色、黄色、赤色の3色のペンキでマークをしたんだ。例えば、青色の線まで来たら避難準備情報、黄色の線まで来たら避難勧告、赤色の線まで来たら避難指示を発令するかどうか、総合的に判断するんだ。
誰が見ても一目で分かるようになったね。
今年の6月からこのマニュアルをもとに判断しているよ。避難勧告などが発令されたらぜひ早めの避難を心掛けてね!
災害に強い津市を目指してこれからもがんばろうね。
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