「広報津」第267号(音声読み上げ)津市の獣害対策

登録日:2017年2月1日


このページは、音声読み上げソフトウェアに対応するため、語句のなかで一部ひらがなを使用しています。


8ページ目から9ページ目まで

市民に寄り添い暮らしを守る 津市の獣害対策

市内では、シカやイノシシ、サルなどの野生鳥獣による農作物などへの被害が発生しており、最近では市街地でもサルやシカなどによる被害が報告されています。また、アライグマなどの小動物による農作物の食害も発生していることから、津市では被害防止や有害鳥獣の捕獲などの取り組みを進めています。

地域に寄り添った、津市獣害対策相談チームが活動しています

津市では、個体数の調整、防護柵設置の推進、地域ぐるみでの取り組みを獣害対策の三本柱として進めてきましたが、地域の皆さんからは、被害状況の確認と被害防止のさらなる対策を求める声が上がるようになりました。

そこで地域に寄り添った獣害対策として、平成28年4月に新たに津市獣害対策相談チームを設置し、獣害対策の活動を強化しました。

活動強化の内容

平成28年3月以前

津市鳥獣被害対策実施隊に農林水産政策課担当者全員を指名

平成28年4月以降

25人体制による津市獣害対策相談チームを設置

津市獣害対策相談チームの活動内容

獣害対策協議会設置数23カ所 平成28年12月現在

片田地区の近くに、広域獣害対策連絡協議会拠点があります。

防護柵設置補助要件の緩和と新制度の創設

防護柵は、これまで一定のまとまった農地を補助対象としてきましたが、地域の皆さんから面積要件の緩和や小規模農地への補助制度の要望が寄せられたことから、全ての農地を獣害から守るため、従来の補助要件を見直すとともに新たな制度を創設しました。

制度内容

平成28年3月以前
小規模農地(主に農振農用地外)

制度なし

優良農地 農振農用地(一団農地)

受益面積1ヘクタール以上
中山間は0.5ヘクタール以上

平成28年4月以降
小規模農地(主に農振農用地外)

平成28年度新制度創設
原則、面積、戸数要件なし

小規模農地鳥獣害防止事業 補助率2分の1 上限額8万円

農振地の農地

平成28年度要件緩和
受益面積0.5ヘクタール以上
中山間は0.3ヘクタール以上 2戸以上

農産物鳥獣害対策事業 補助率2分の1 上限額100万円

防護柵設置延長・件数の推移

農産物鳥獣害対策事業
平成26年度

実績値 13,797メートル

平成27年度

実績値 19,369メートル

平成28年度

12月末までで 36,445メートル

小規模農地鳥獣害防止事業
平成28年度

12月末までで 15,291メートル

農産物鳥獣害対策事業との合計は、51,736メートル

設置件数
平成26年度

実績値 18件

平成27年度

実績値 23件

平成28年度

12月末までで 137件
相談件数含む

一志町波瀬の小林公生さんのコメント

長年被害に悩まされましたが、防護柵を設置してからの被害はほぼゼロになりました。

小動物の被害対策強化

小動物による農作物の被害が増えており、特にアライグマによるものが市内全域に広がっています。果樹園での被害のほか、家屋の天井裏にすみ着くなど生活環境に関わる被害も増えており、津市では被害を減らすため、対策を強化しています。

平成27年2月に、津市アライグマ・ヌートリア防除実施計画を策定

アライグマの捕獲実績

平成27年4月から12月まで、15頭

津市獣害対策相談チームによる捕獲提案後、
平成28年4月から12月までで、67頭、約4.5倍の実績です。

今後の取り組み

シロモチくんのコメント これからも被害防止に力を入れていくよ!

データで見る津市の獣害被害・対策の状況

獣害被害額

平成20年をピークに減少するも、依然、年間約3,000万円にも上る。

獣害対策費

平成19年度から平成27年度は決算額、平成28年度は当初予算額

主な有害獣捕獲数

シカ、イノシシ、サルの捕獲数

県内近隣市の有害獣捕獲数 平成27年

シカ、イノシシ、サルの捕獲数
パーセントは、三重県内全域に占める捕獲数割合

約4分の1を津市で捕獲

防護柵の設置距離

獣害対策協議会の設置数

件数は、前年までの設置分を含む。

問い合わせ

農林水産政策課 電話番号229-3238 ファクス229-3168


前のページへ

次のページへ

第267号の目次へ


このページに関するお問い合わせ先
政策財務部 広報課
電話番号:059-229-3111
ファクス:059-229-3339
メールアドレス:229-3111@city.tsu.lg.jp