「広報津」第367号(音声読み上げ)水道だより

登録日:2021年5月16日


このページは、音声読み上げソフトウェアに対応するため、語句のなかで一部ひらがなを使用しています。


折り込み紙2

水道だより

私たちの暮らしの中の水道 ボリューム12

令和3年5月16日発行
上下水道管理課 電話番号237-5811 ファクス237-5819

身近にある水道について知っていただくために、水道事業の現状・課題・経営状況をシリーズでお伝えしています。

今回は、水道事業会計の令和3年度予算を見ていきます。

令和3年度予算を見てみよう

収益的収支

収益的収支とは

その年度の水道水の提供に必要な費用と収入のことです。

収益的収支の金額

いずれも、税込み。

収入内訳
支出内訳
不足額

2億4,416万1,000円

収入の不足分は、減価償却費などで積み立てた資金で補います。

資本的収支

資本的収支とは

将来にわたり水道水を安定的に届け続けるために必要な施設の更新などの費用と収入のことです。

資本的収支の金額

いずれも、税込み。

収入内訳
支出内訳
不足額

26億7,084万1,000円
収入の不足分は、減価償却費などで積み立てた資金で補います。

解説

先生のコメント。令和3年度の水道事業の予算が確定したから紹介するね。

女の子のコメント。令和3年度は収益的収支で約2.4億円の不足額があるね。これはどういうことなのかな。

先生のコメント。これまで、いろいろな経営改善や経営努力を続けてきたけど、毎日水を作る費用さえも今の料金収入では賄えない状況を表しているんだ。節水機器の普及や給水人口の減少などの影響で、令和2年度に引き続き2年続けてこのような状況なんだ。

男の子のコメント。将来に向けての整備にかかる費用では、約34.5億円かけて水道管や水道施設の更新を進めるんだね。でも、約26.7億円の不足額が出てるよ。

先生のコメント。不足額がたくさん出るけど、今やるべきことをしっかり進めていくという予算なんだ。不足分は、これまでの貯金から補てんするんだよ。

女の子のコメント。不足額が多すぎると貯金が減り続けて、いつか底をつくよね。このままでも経営を続けていけるのかな。

先生のコメント。このままでは経営は改善しないから、安定した経営を続けるために何をすべきかを話し合っているところなんだ。

安定した経営を続けるための選択が必要

男の子のコメント。安定した経営を続けるためには、支出を減らすか、収入を増やすかどちらかだよね。

先生のコメント。支出を減らし、水道管や水道施設の更新事業への投資を抑制してしまったら老朽化が進んでしまうし、収入を増やすとすれば、水道料金の増額をお願いして現在の世代から負担するか、借入金(企業債)を増やして将来の世代に負担をお願いすることになるよね。

女の子のコメント。第2次津市水道事業基本計画では、令和3年度に水道料金の28パーセントの増額改定が必要と試算されていたんじゃなかったかな。

先生のコメント。そうなんだ。でも、新型コロナウイルス感染症の拡大による社会情勢から、計画どおりの改定ができていないんだ。その影響もあって、令和3年度の予算は不足額が大きくなっているんだよ。

女の子のコメント。令和3年度は必要な施設整備を計画どおり進めるためにたくさんの貯金を取り崩しているから、早く将来の世代のことも考えた選択をしなければいけないんだね。

貯金と借入金

水道事業は、税金ではなく皆さんからいただいた水道料金を主な財源とする独立採算制で運営しています。

残高の推移

貯金残高(令和2年度末の見込み)は約38億円です。令和6年度には貯金残高が0円になる見込みです。

平成27年度
平成28年度
平成29年度
平成30年度
令和元年度
令和2年度 見込み
令和3年度 見込み
令和4年度 見込み
令和5年度 見込み
令和6年度 見込み

令和3年度の主な事業

金額はいずれも令和3年度の事業費(税込み)です。

老朽管の更新 約12.5億円

老朽施設の更新 約8.8億円

災害対策 約7.5億円

基幹管路および災害拠点病院や避難所につながる重要管路の更新
浄水施設の耐震補強
大規模停電に備えた非常用発電設備の設置

その他

今の水道を維持することはもちろん、50年先、100年先の世代まで安定して水道水を届け続けるのは、今を生きる私たちの責任です。


前のページへ

次のページへ

第367号の目次へ


このページに関するお問い合わせ先
政策財務部 広報課
電話番号:059-229-3111
ファクス:059-229-3339
メールアドレス:229-3111@city.tsu.lg.jp