「津のまち未来カフェ」を開催しました

　新しい総合計画の案について広く市民の皆さんに知っていただき、人口減少など、これからの津市を取り巻く現状を共有しながら、共に未来を考えることを目的として開催しました。

（ウェルカムボード）

◆開会

　 開催に当たって、まず前葉市長から、「本日は、『津のまち未来カフェ』ということで、まちづくりについて、にぎやかにお話をいただこうと開催をいたしました。人口減少など右肩下がりの時代の中でも、皆さんのお話をしっかりと受け止め、出来ることをひとつひとつ実現していく、そういう市政を進めていきたいと思います。」とあいさつしました。

　次に、新しい総合計画の策定に当たり、日頃、審議や助言をいただいている津市総合計画審議会会長の鶴岡信治さん（三重大学理事・副学長）から、「総合計画というものは津市にとって非常に重要なものです。年齢を超えて、いろいろな世代の方が意見を交わすということは本当に重要なプロセスだと思います。ぜひ、自分の思いを話していただくとともに、他の人たちはどういうことを考えているかを聞いて、議論していただきたいと思います。」とあいさつをいただきました。

　同じく、津市総合計画審議会副会長の杉浦礼子さん（名古屋学院大学商学部准教授）から、「和気あいあいとした雰囲気の中で、これからの10年間何を目指して、どういうことをしていけばいいのかを話し合っていただければと思います。」とあいさつをいただきました。

◆話題提供

　続いて、事務局より、新しい総合計画の策定の背景と作成した総合計画の案の概要について説明させていただきました。

　資料はこちら（PDF／863KB）からダウンロードできます。

◆意見交換

　意見交換は、5人ずつ、6つのグループで4ラウンド（1ラウンド約30分間）行いました。

　まず、第1ラウンドでは「これからのまちづくりに必要だと思うこと」を思いつく限り出し合っていただきました。
　第1ラウンドが終了した時点で、席替えを行い、第2ラウンドとして、新しいメンバーで同じテーマについて話し合っていただきました。
　第3ラウンドでは、第2ラウンドと同じメンバーで、出し合った「必要だと思うこと」の中でも、皆さんそれぞれが考える「特に優先すべきこと、重要だと思うこと」を話し合っていただきました。
　第3ラウンドが終了した時点で、第1ラウンドのテーブルへ再び戻っていただき、第4ラウンドでは、「これからのまちづくりで最も力を入れるべきこと」を話し合っていただきました。

　意見については、自由に模造紙へ書き留めていただくことで可視化を行いました。

　また、途中で席替えを行い、新たなメンバーで話し合っていただいたことが、新たな気づきや視点を膨らませることにつながり、活発な意見交換の場となりました。

◆各グループからの発表

　 意見交換終了後は、各グループから「これからのまちづくりで最も力を入れるべきこと」を発表していただきました。

　人が集う核となる場づくり、地域コミュニティによる子育て支援、高齢者が託児所で子どもたちの世話をする仕組みづくり、新都心軸を活かしたまちづくり、観光のまちづくり、市民意識の醸成など、多岐にわたり幅広い貴重なご意見がありました。

　（各グループでの協議内容等につきましては、こちら（PDF／2MB）をご覧ください。）

◆総括

（津市総合計画審議会会長、三重大学理事・副学長　鶴岡信治さん）

　最後に、鶴岡会長より、「いろんな意見をたくさん出していただいて、大変興味深く拝聴いたしました。やはり、自分たちでまちを作っていくんだという意識を持っていただき、厳しい財政状況の中で住民が満足できるようなまちづくり、これを皆さん自身が考えていくということが重要です。学生を津市に残そうとすると、一番重要なことは間違いなく職場を作ることです。津市には、あまり知られていませんが業績のいい会社がたくさんあります。雇用を生み出すことで、まちづくりも上手くいくのではないかと考えています。」とのコメントをいただきました。

（津市総合計画審議会副会長、名古屋学院大学商学部准教授　杉浦礼子さん）

　続いて、杉浦副会長より、「様々な年代の方、様々なフィールドでご活躍されている方がバランスよくお見えになっていて、すごくいいメンバーが揃った会だったのではないかと思いました。中でも、印象に残ったのが『地域コミュニティ』という言葉でした。鶴岡先生ともお話ししていましたが、『地域コミュニティ』と言っても決して大きいものからのスタートではなく、自分たちのコミュニティと隣のコミュニティがくっついていく、そうした連続が大きなコミュニティとなり、津市が元気になっていくというような地域活性化もあると思います。ぜひ皆さまおひとりおひとりから、周りのコミュニティを広げていただいて、大きな力にしてください。」とのコメントをいただきました。