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折り込み紙4
未来に引き継ぐ下水道 ボリューム1
平成30年9月16日発行
下水道局 電話番号239-1030 ファクス239-1037
市民の皆さんに津市の下水道事業をもっと知っていただくため、課題や経営状況についてシリーズでお話ししていきます。
第1回は公共下水道事業についてお話しします。
子どものコメント
公共下水道事業ってどんな仕事をしているの。
先生のコメント
大きく分けて二つの仕事をしているんだよ。
一つは汚れた水をきれいにする仕事で、もう一つは雨水を排水する仕事だよ。それから平成27年度からは公営企業になったんだ。
子どものコメント
公営企業って何かな。
先生のコメント
公営企業は、市役所のように市の税金を使うのではなく、主に下水道を使っている皆さんの使用料で運営する会社みたいなものだよ。
子どものコメント
普通の会社みたいな感じなのかな
先生のコメント
そうだね。公共下水道事業は、市役所の中にある別の会社が行っていると思ってね。
各家庭や工場などから出た汚水は、汚水管を通じて下水処理場へ送られ、きれいに処理された後、川などに流されます。
また、雨どいや排水溝で集めた雨水は、雨水管を通じて雨水ポンプ場へ送られた後、川などに流されます。
子どものコメント
汚れた水をきれいにする仕事と、雨水を排水する仕事を公共下水道事業でしているんだね。
先生のコメント
そうなんだ。でも二つの仕事は考え方が違うんだよ。
子どものコメント
考え方が違うってどういうこと?
先生のコメント
汚れた水をきれいにする仕事は、みんなが日常生活で使って汚れた水をきれいにするから、使った人が流した量に応じて使用料を負担するんだ。そして、負担してもらった使用料で汚れた水をきれいにする費用を賄うんだよ。
下水道は使える地域の人だけが助かるからね。
子どものコメント
そうなんだ。じゃあ、雨水はどうなるのかな。
先生のコメント
雨水は、排水の対策をすることで浸水被害を防げるよね。これは、全ての人が助かるからみんなの税金を使って行うんだよ。
子どものコメント
なるほど。汚れた水は、汚した人がお金を出して、雨水の排水はみんなが助かるから、みんなの税金からお金を出すんだね。
先生のコメント
でもね、汚れた水をきれいにするのにも税金が使われる場合があるんだ。
子どものコメント
汚れた水をきれいにする場合にも税金が使われるってどういうこと?
先生のコメント
確かに、下水道が使える人たちの使用料で汚れた水をきれいにする費用を賄うんだけど、広い範囲で汚れた水をきれいにするために三重県が行う下水道整備や、すごく水がきれいになるような処理をするための費用なんかには税金を使うんだよ。
子どものコメント
きれいになった水は川や海へ流れるものね。川や海の水をきれいにして環境を守るのはみんなのためだから税金を使ってもいいんだね。
先生のコメント
でも、それ以外の費用は下水道を使った人が払った使用料で賄わないといけないんだけど、その費用が足りていないんだ。
子どものコメント
足りていない分はどうしているの?
先生のコメント
実は、使用料の足りない分も今は税金で賄っているんだ。
子どものコメント
使用料の足りない分も税金で賄っているっていうことは、下水道を使ってない人たちの税金も使っているということ?
先生のコメント
次のグラフを見てくれるかな。
(ここからグラフ)
タイトル 汚れた水をきれいにするための費用がどのように賄われているか
積み上げ棒グラフの合計 約94億円(平成28年度)
内訳
金額は税抜き、現金科目のみ。
グラフの解説
本来、市の税金で賄うべき費用は約28億円です。
しかし、実際に市の税金で賄われている額は約42億円で、28億円と比べて約14億円多くなっています。
この多くなっている分の14億円は、下水道使用料で賄うべきであり、現在の下水道使用料の約15億円を足すと、本来、使用料で賄うべき費用は約29億円となります。
(グラフおわり)
先生のコメント
汚れた水をきれいにするために使用料を使ってるんだけど、他にも国や県から補助金をもらったり、借金もしているんだ。そして、約42億円の税金を使っているんだけど、その内、14億円は本当は使用料で賄わないといけないんだ。
子どものコメント
14億円も足りていないの?本当は、下水道を使っている人の使用料で賄う費用なんでしょ?
先生のコメント
そうなんだ。使用料で賄わなければいけない費用は、本当は29億円いるんだけど、15億円しかないんだ。だから、足りない14億円を税金に頼っているんだよ。
子どものコメント
これからどうするの。
先生のコメント
このままでは、下水道が利用できない地域の人にも負担し続けてもらうことになるから、10年間の計画を作ったんだよ。
子どものコメント
できるだけ早く使用料で賄えるように計画を作ったんだね。
先生のコメント
計画では、使用料についてもいろいろ考えているんだけど、その話は次回の下水道局だよりでね。