知っておきたい!子どもがかかりやすい感染症

登録日:2025年5月27日

2025年5月現在、三重県内で「伝染性紅斑(リンゴ病)」が流行が急拡大しています

三重県内の詳しい感染状況については下記をご覧ください。

三重県庁ホームページ「伝染性紅斑が流行しています」 (外部リンク)

三重県感染症情報センターホームページ(外部リンク)


 子どもと感染症はきってもきれない関係です。
 集団生活をはじめる前の子どもは感染症に対する抵抗力が弱く、集団生活がはじまると様々な病原体にさらされます。
 感染症にかからないようにするとともに、周囲の人に感染をひろげないためにも、しっかり手洗いをし、規則正しい生活を心がけるようにして、予防対策に努めましょう。
 
参考:厚生労働省ホームページ 「わかりやすい感染症Q&A」
 

 

伝染性紅斑(リンゴ病)

伝染性紅斑(リンゴ病)ってどんな病気?

  • ヒトパルボウイルスB19による感染症です。小児を中心にみられる流行性の発しん性の病気ですが、成人も罹患します。
  • 両頬がリンゴのように赤くなることから「リンゴ病」と呼ばれることがあります。
  • 約10~20日の潜伏期間の後、微熱やかぜの症状などがみられます。
  • 次に7~10日後に、両頬に蝶の羽のような境界鮮明な赤い発しん(紅斑)が現れます。
  • 続いて、体や手足に網目状やレース状の発しんが広がります。
  • 発しんは1週間程度で消失することがほとんどですが、長引いたり、一度消えた発しんが短期間のうちに再び出現することもあります。
  • 年長児や成人では、関節痛を伴う関節炎や頭痛などの症状が出ることもありますが、ほとんどは合併症を起こすことなく自然に回復します。
  • 感染経路は、感染した人の咳やしぶき(飛まつ)を吸い込むことによる「飛まつ感染」や、感染者と接触することによる「接触感染」が知られています。
  • ウイルスの排出は、微熱やかぜのような症状がある時期に最も多くなり、発しんが現れた時にはウイルスの排出はほとんどなく、感染力もほぼ消失しています。
     

 

伝染性紅斑(リンゴ病)を予防するにはどうしたらいいの?

  • ワクチンや薬など特別な予防方法はなく、石鹸でのこまめな手洗いが有効です。 咳などの症状がある場合にはマスクを着用する等、咳エチケットが有効です。 

 

伝染性紅斑(リンゴ病)にかかったらどうすればいいの?

  • 特別な治療方法はなく、症状に応じた対症療法が行われます。

  

妊娠中または妊娠の可能性がある方へ

  • これまで伝染性紅斑に感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や流産のリスクとなる可能性があります。
  • 熱や倦怠感が出現した後に発しんが出るなど、伝染性紅斑を疑う症状がある場合は、医療機関に相談してください。
  • また、感染しても症状が出ない場合(不顕性感染)もあるため、周囲に伝染性紅斑の人がいる場合は、妊婦健診の際に医師に伝えてください。

 伝染性紅斑の資料

 厚労省作成リーフレット「伝染性紅斑」(外部リンク)

 

手足口病

手足口病ってどんな病気?

  • コクサッキーウイルスやエンテロウイルスの感染により、口の粘膜および手足にみずぼうそうのような発しんが現れる乳幼児の病気です。
  • 発症者の約3分の1に軽度の発熱がみられますが、高熱が続くことはありません。
  • 咳やくしゃみをしたときのしぶきや、便などから感染します。
  • 感染してから病気の症状が出るまでの期間は3~5日です。
     

手足口病を予防するにはどうしたらいいの?

  • 特別な予防方法はなく、石鹸でのこまめな手洗いが有効です。トイレの後やオムツ交換の後、食事の前には手洗いを心がけましょう。
  •  咳などの症状がある場合にはマスクを着用する等、咳エチケットが有効です。
  • 発しんが消えた後も、3~4週間は、便にウイルスの排泄があり、人に感染させる恐れがあるため、便や尿の処理には特に注意が必要です。
     

手足口病にかかったらどうすればいいの?

  • 特別な治療方法はなく、症状に応じた対症療法が行われます。
  • 口の中に水疱ができ食事がとりにくいため、柔らかく薄味の食事を工夫し、水分補給を心がけることが大切です。
  • 頭痛や嘔吐、発熱が続く場合は、早めに医療機関に相談してください。

 

ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナってどんな病気?

  • コクサッキーウイルスなどにより、38~40度の発熱で発症し、同時にのどが痛む病気で、発熱が1~3日続き、食欲不振、全身のだるさ、頭痛などを起こします。
  • 一般的に経過は良好で、後遺症は残らず、2~3日以内に回復します。
  • 1~4歳くらいまでの乳幼児がかかりやすい、夏かぜの代表的な病気の一つです。
  • ヘルパンギーナは、急性期には、のどからウイルスが排泄されるため、咳をしたときのしぶきにより感染します。
  • 急性期~回復期(発症後4週間後ごろまで)には、便からウイルスが排泄されます。
     

ヘルパンギーナを予防するにはどうしたらいいの? 

  • 特別な予防方法はなく、石鹸でのこまめな手洗いが有効です。トイレの後やオムツ交換の後、食事の前には手洗いを心がけましょう。
  • 咳などの症状がある場合にはマスクを着用する等、咳エチケットが有効です。
     

ヘルパンギーナにかかったらどうすればいいの?

  • 特別な治療方法はなく、症状に応じた対症療法が行われます。
  • 口の中に水疱ができ食事がとりにくいため、柔らかく薄味の食事を工夫し、水分補給を心がけることが大切です。
  • 頭痛や嘔吐、発熱が続く場合は、早めに医療機関に相談してください。
     

咽頭結膜熱(プール熱)

咽頭結膜熱(プール熱)ってどんな病気?

  • アデノウイルスの感染により、38~39度の発熱、のどの痛み、結膜炎を3主症状とし、その他リンパ節の腫れ、腹痛、下痢などが生じることがある小児に多い病気です。
  • 高熱が比較的長く(5日前後)続くことがあります。
  • プールを介して流行することもあるので、プール熱と呼ばれることもあります。
  • 通常、6月ごろから徐々に流行しはじめ、7~8月にピークとなりますが、最近の傾向として、冬季にも小流行がみられることがあります。
     

咽頭結膜熱(プール熱)を予防するにはどうすればいいの?

  • 特別な予防方法はなく、石鹸でのこまめな手洗いが有効です。
  • 咳などの症状がある場合にはマスクを着用する等、咳エチケットが有効です。
  • プールや温泉施設の利用時には前後にシャワーを浴び、タオルなど個別に使いましょう。
     

咽頭結膜熱(プール熱)にかかったらどうすればいいの?

  • 特別な治療方法はなく、症状に応じた対症療法が行われます。
  • のどの痛みのために食事が摂りづらい場合は、のどごしの良い食事を工夫し、水分補給を心がけることが大切です。
  • 結膜炎が強い場合は眼科での治療が必要になります。
  • 吐き気、頭痛の強いとき、咳が激しいときは早めに医療機関に相談してください。
     

感染症についてのリンク集

 

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