「広報津」第333号(音声読み上げ)表紙、第44回 市長対談

登録日:2019年11月1日

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表紙

広報津 令和元年11月1日 第333号

一緒に踊ってくれてありがとこーっ

爽やかな秋晴れの下、成美小学校で運動会が行われ427人の児童が元気いっぱい とこわかダンスを踊りました。(10月5日 久居新町)

三重とこわか国体・三重とこわか大会マスコットキャラクター、とこまるのコメント

振り付けは15ページにあるとこっ

第44回 市長対談 力を合わせて切り開く地方経済

津商工会議所前会頭 おかもとなおゆきさんと、津市長 まえばやすゆきによる対談

地域の商工業者を会員として、地域経済を支えるためのさまざまな活動を行う商工会議所。今回の市長対談では、10月末まで津商工会議所会頭を務められた三重交通グループホールディングス株式会社会長のおかもとなおゆきさんに、会頭としての2期6年間を振り返って、地域経済・企業の課題、津市のさらなる活性化についてお話を伺いました。

津商工会議所前会頭 おかもとなおゆきさんのプロフィール

1946年伊賀市生まれ。大学卒業後、近畿日本鉄道株式会社入社、2007年に同社副社長。2010年三重交通グループホールディングス株式会社社長に就任、2016年から同社会長。2010年から津商工会議所副会頭、2013年から2019年まで会頭。2016年から2019年まで三重県商工会議所連合会会長を務めた。

企業がしっかり経済活動できるようサポート

市長 平成25年の会頭就任からの6年間を振り返り、印象に残る活動やエピソードをお話しください。

おかもと 1期目から、お役に立つ商工会議所、をスローガンに活動しました。2期目になって、行動する商工会議所、を加えました。言いっぱなしになることは多いですから、それではいけないということです。
会頭就任中に、津商工会議所設立125周年を迎えました。記念行事では、諸先輩の偉大さを感じると同時に後輩に良き伝統を伝えられました。
商業振興においては、市の取り組みとは表裏一体、車の両輪のようなものと考えています。市との人事交流も始まり、市長や幹部の皆さんとの懇談会も活発化させました。明らかに津商工会議所の活動は充実してきたと思います。

市長 津まつりでの会員企業のトイレ開放は会頭のアイデアで実現しました。
2期目には三重県商工会議所連合会会長もお務めになり、県内の商工会議所を取りまとめられました。

おかもと 県内12の商工会議所が力を合わせて、三重県の発展にお役に立ちましょうと呼び掛けました。12人の会頭が集まって、三重県知事に対する政策と予算の要望活動をしましたし、道路整備についての中部地方整備局長との意見交換会にも全員が出席しました。

市長 社会基盤、インフラは経済界と行政が一緒に声を上げていかなければいけない部分で、各市の会頭と市長が一緒に要望活動するケースもあります。今後もよろしくお願いいたします。
さて、津市では平成29年4月に津市ビジネスサポートセンターをあのつ台に開設しました。ビジネスサポートを掲げた事業というのは、市町単位ではあまり例がないのですが、この拠点で、既存企業の経営支援や、起業を目指す創業支援などに取り組んでいます。
経営支援では、これまで年間86件だった相談件数が、ビジネスサポートセンター開設2年目の平成30年度には154件と約2倍になっています。
創業支援は、年間6件だった創業件数が、平成30年度には50件と約8倍に増えています。どこから手を付けていいのか分からないなどの相談に、一つ一つ専門家や職員がしっかり寄り添い、サポートする体制ができてきたと思っています。

おかもと 津商工会議所も中・小規模事業者から零細企業まで、経営相談やインターネットを活用した情報発信など、寄り添った伴走型のサポートを行っています。創業支援機関である、創業サポーター ソケッ津にも加わっていますが、苦戦しているのが正直なところです。
成果が上がってきている津市ビジネスサポートセンターは素晴らしいと思いますし、市政の目玉になりつつあると思っています。

ワークとライフの相乗効果が期待できる社会に

市長 ご相談を受けているとしっかりつなぐことも大事だと感じています。
行政がつなぐというのは、中立的な立場で詰まったパイプを通すイメージですが、事業承継でそういうことがあります。デリケートな問題で、事業を引き継ぐ相手がいても、経営方針や事業展開で考え方が違い、息詰まるケースがあります。特に親族関係など日常の話はしても、会社の話はしにくいところがあるようです。ビジネスサポートセンターが仲介者の役割をすることで、2年間で2事業者が無事承継を終え、今も11事業者が話し合いを進めています。

おかもと 事業継承については、私どもも何度かセミナーを開催しています。少し切り口が違うのですが、津商工会議所青年部の活動を活発化させることも有効策かと思っています。会員の輪を広げて交流を深め、互いに触発・啓発し合うことが次世代の後継者・地域経済の担い手育成につながっていくのではないかと思います。

市長 次の世代のことを考えると、地域に働く場所があるのは大事なことです。
企業誘致のお話をしますが、工業団地の中勢北部サイエンスシティは、交通利便性が高まったことで、企業の立地が好調で残り2区画となりました。市内には民間が開発した工業団地もあり、活発に誘致を進めたいと思っています。最近の企業の動きとして、製造ラインがすぐに必要で、土地を買い建屋を建て設備を入れるのでは遅いケースがあります。使われていない工場を居抜きで買うなどの企業間の取引もあります。2年間で4件のマッチングが実現しました。
もう一つ大切なのが既存企業への支援で、人材育成・新商品開発への支援や販路開拓などの支援をしています。
企業経営者の立場から、津市の今後の経済発展の方向性について、どのようにお考えですか。

おかもと 商業関係では、短期的には人手不足への対応、中長期的には働き方改革、ワークライフバランスの普及・促進が課題です。私はワークライフシナジーが大切だと思います。生活と仕事の相乗効果(シナジー)で、休み方改革、女性活躍改革、さらに生き方改革まで関わってきます。そういう意味では資金も知恵も必要となってきます。津市にも積極的なサポートを期待したいです。
また、津市の今後の発展には津インターチェンジから中心市街地、津なぎさまちの都心軸の発展・充実が鍵になってくると思います。中でも津なぎさまちは、津商工会議所としても市の協力を得ながらにぎやかさが出せたらと思っています。
さらに道路も重要です。中勢バイパス、新名神高速道路という大動脈を補完する市内の都市計画道路の整備・促進です。
最後はやはり災害対策ですね。地域の強靭化対策が一番求められることです。

市長 何をおいても重要なのは災害への備えですね。長期ビジョンに基づくまちづくりを進め、そこで企業がしっかりと経済活動できるようなサポートをしてまいります。今後も津商工会議所と力を合わせてまいります。

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