「広報津」第340(音声読み上げ)歴史散歩 第165回 市指定有形文化財 藩主の木像、津市(このまち)で輝く

登録日:2020年2月16日

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歴史散歩 第165回 市指定有形文化財 藩主の木像

近鉄久居駅西口を出て南へ500メートルほど進むと、右手の塀越しに木々が見えてきます。ここを通り過ぎたところを右に入ると、ほどなく久居藩のぼだいしょとなるぎょくせんじがあります。久居藩初代藩主藤堂たかみちから境内地が寄進され、延宝7年(1679年)に創建されました。もとは玉泉寺と称していましたが、2代藩主たかかたの時、藤堂高虎の官名となるいずみのかみと同じ文字を使用することになるため、泉の字を改め、ぎょくせんじとなったといいます。
山門をくぐると正面に本堂が見えます。その堂内の左側に、内部に金箔が施された黒漆塗りの厨子が2基あり、それぞれに初代藩主たかみちと2代藩主たかかたの木像が納められています。共に高さ約65センチメートルほどで、彩色が施された衣冠束帯で座した姿です。たかみちは笏を両手で体の中央で持ち、深く足を組み精悍な印象を持ちます。一方、たかかたは右手に笏を持ち、足を重ねない座禅の形で、豊満でやや強大な感じを受けます。このようにその印象は異なりますが、共に気品ある藩主としての風格を感じるもので、久居藩主の姿が分かる唯一の貴重な文化財です。
このほか、境内には2代藩主たかかたと3代藩主高陳の墓所もあり、どちらも高さ約2メートルで五輪塔形式の墓石です。
令和元年度から令和3年度にかけては、久居藩がつくられてから入府するまでの久居誕生350年という節目の3年間となり、久居地域の魅力向上を図るためのさまざまな事業が実施されます。そのような時期に、まず訪れたい場所の一つがここ玉 寺です。静かな雰囲気の境内で、久居藩との深いつながりを感じてみてはいかがでしょうか。

津市(このまち)で輝く

ITがもたらす効果の先の笑顔を求めて
ITインストラクター ごとう しんや 48歳

プロフィール

1971年津市生まれ。2017年7月、ITコンサルティング業務などを行う株式会社システムイノベーションを大門に設立。通信企業のコンサルティングチームの一員としても活動する。

  • 自分の思いは口に出すようにしています!
  • 趣味はなんですか、と聞かれたら仕事ですかね(笑)

自分を育ててくれたこの地に恩返ししたい

IT(情報技術)システムを導入して業務改善したい企業からホームページを持ちたい個人事業主まで幅広いニーズに、ITが解決できるならその手助けをしたいと、後藤さんはITに関するコンサルティング業務などを行う会社を設立した。
学校を卒業後10年間勤めたITスクール。パソコンに詳しいわけではなかったが、先輩の姿を追い掛け、知識の習得に1日6時間、半年間を費やした。数年後、パソコン修理などを行う新規事業を担当。社内で独立した運営を行う社内ベンチャーの経験は、起業に至る礎になったという。その後、システムエンジニアとして転職した製造業の会社に10年間勤めた。総務部門も担当し、働き方や組織全体を見つめる経験は、ITを通し業務改善に関わる機会となった。そんな線でつながる津の地での20年。その経験はより太い線を描くべく、起業という道の選択となった。
(ごとうさんのコメント)ITに関わる経験を生かしたいと踏み切った起業。でも、全ての経験の中で自分を育ててくれたのは人との出会いや関わりだったと思うんです。起業も多くのサポートがあってのもの。今度はそんなこの地に恩返しできたら(コメントおわり) 新たな事業展開として、自らの出発点となったITスクールの開校に向けて準備も進めている。


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