「広報津」第428号（音声読み上げ）下水道だより

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折り込み紙3

下水道だより

未来に引き継ぐ下水道　ボリューム20
令和5年12月1日発行
上下水道管理課　電話番号237-5811　ファクス237-5819

津市の下水道事業をもっと知っていただくために、下水道事業の現状や課題、経営状況をシリーズでお伝えしています。今回は下水道事業の令和4年度の決算状況を見ていきます。

令和4年度決算を見てみよう

収益的収支と資本的収支のグラフ

• 収益的収支とは、その年度の下水道事業の実施に必要な支出と収入のことです。
• 資本的収支とは、下水道を将来にわたって継続するために必要な施設の整備や拡充などに係る支出と、それを行うための財源となる収入のことです。
• 金額はすべて税抜きです。

収益的収支

• 収益的収入　106億5,811万9,382円
• 収益的支出　93億480万472円
• 純利益　13億5,331万8,910円

収益的収入の内訳

• 一般会計からの繰入金　43億1,340万2,084円。そのうち収入不足分（基準外繰入金）　7億8,000万円
• 下水道使用料　21億9,437万5,948円
• 長期前受金戻入　37億8,557万7,201円
• その他収益　3億6,476万4,149円

収益的支出の内訳

• 人件費　3億2,469万8,834円
• 維持管理費等　25億2,189万4,711円
• 借入金（企業債）の支払利息　8億4,464万760円
• 減価償却費等　56億1,356万6,167円

資本的収支

• 資本的収入　66億5,589万2,686円
• 資本的支出　94億　246万5,316円
• 収支差引　マイナス27億4,657万2,630円

資本的収入の内訳

• 借入金（企業債）　41億7,930万円
• 一般会計からの繰入金　8億3,013万7,916円
• 補助金　15億534万5,000円
• 受益者負担金および分担金　1億4,110万9,770円

資本的支出の内訳

• 借入金（企業債）の返済　51億7,326万2,626円
• 流域下水道建設負担金等　1億3,216万9,098円
• 処理場整備費　1億8,335万9,637円
• 雨水ポンプ場整備費　3億4,910万3,696円
• 雨水管整備費　12億9,563万8,213円
• 汚水管整備費　22億6,893万2,046円

不足額

27億4,657万2,630円
収入の不足分は、減価償却費などで得られた資金で補いました。

業務量の概要

令和5年3月31日時点

• 行政区域内人口　27万1,758人
• 処理区域内人口　14万7,784人
• 水洗化人口　12万8,948人
• 普及率（処理区域内人口　割る　行政区域内人口）　54.4パーセント
• 年間有収水量　1,462万3,169立方メートル

解説

女の子のコメント。令和4年度も基準外繰入金があるんだね。経営が厳しいのかな。

先生のコメント。次に述べる説明を見てごらん。使用料単価は汚水処理原価に比べて16円不足しているよ。

女の子のコメント。16円不足しているってどういうこと？

先生のコメント。使用料収入が汚水を処理する費用を下回っている、いわゆる原価割れの状態なんだ。

ここから説明図。

汚水処理原価と使用料単価の比較（令和4年度決算値）

• 汚水処理原価とは、1立方メートルの汚水を処理するのに必要な費用のことです。
• 使用料単価とは、1立方メートル当たりの使用料収入のことです。

汚水処理原価

• 1立方メートル当たり　166円

使用料単価

• 1立方メートル当たり　150円

不足額

• 1立方メートル当たり　16円

説明図、終わり。

女の子のコメント。それは大変だね。

先生のコメント。下水道は集合処理だから、団地などの人口密度の高い地域から下水本管の整備を集中的に進めていくよ。その後、使用者が排水設備工事を行うことで下水道を利用できるんだ。

女の子のコメント。 使用者が排水設備工事をして完成なんだね。ところで、令和4年度ではどんな事業が進められたのかな。

先生のコメント。主な事業の実績を次の令和4年度の主な事業実績で解説するね。

日本下水道協会マスコットキャラクター　スイスイのコメント。公共下水道工事が完成し、下水道が利用できるようになってから3年以内に排水設備工事を行っていただきますようお願いします。

令和4年度の主な事業実績

下水道事業会計

女の子のコメント。汚水管の整備はどこまで進んだのかな。

先生のコメント。資本的支出のグラフでは、汚水管整備にかかる費用として約22億7千万円、雨水管整備やポンプ場などの整備にかかる費用として約16億4千万円が支出されていたね。まずは、汚水処理に関する事業を見てみよう。

市内77.09ヘクタールに当たる区域の汚水管を整備　約22億7千万円

令和4年度末時点

志登茂川処理区

• 令和4年度の整備面積　63.22ヘクタール
• 認可面積　1,565.6ヘクタール
• 認可面積に対する整備率　43.2パーセント

雲出川左岸処理区

• 令和4年度の整備面積　12.27ヘクタール
• 認可面積　2,363.2ヘクタール
• 認可面積に対する整備率　84.7パーセント

椋本処理区

• 令和4年度の整備面積　1.56ヘクタール
• 認可面積　260.6ヘクタール
• 認可面積に対する整備率　72.1パーセント

その他処理区

• 令和4年度の整備面積　0.04ヘクタール
• 認可面積　1,075.1ヘクタール
• 認可面積に対する整備率　92.7パーセント

合計

• 令和4年度の整備面積　77.09ヘクタール
• 認可面積　5,264.5ヘクタール
• 認可面積に対する整備率　73.1パーセント

平成30年4月の志登茂川浄化センター供用開始によって、公共下水道を利用できる区域が広がりました。現在、この区域の人口密度の高い地域から重点的に整備を進めています。

女の子のコメント。公共下水道の整備も着実に進んでいるんだね。そういえば、今年も全国各地で大雨による浸水の被害が出ているけど、雨水整備事業はどうなってるのかな。

先生のコメント。主に次のような整備を進めているよ。

雨水幹線築造工事など　約16.4億円

半田川田第1雨水幹線の築造工事

工期　令和2年度から4年度まで

町屋第2雨水幹線の築造工事

工期　令和2年度から4年度まで

半田川田ポンプ場ポンプ設備の築造工事

工期　令和3年度・4年度

中央浄化センターポンプ設備の築造工事

工期　令和3年度・4年度

藤方第2雨水幹線築造工事に伴う電気設備等の移設工事

工期　令和3年度・4年度

女の子のコメント。毎年、浸水対策が進められているんだね。

先生のコメント。これからも安全で安心なまちづくりのため、「津市雨水管理総合計画」に沿って、引き続き浸水対策を進めていくよ。

特別会計

市営浄化槽事業特別会計

公共下水道の計画区域外で、市が管理する各戸の合併浄化槽の保守点検・定期清掃や、合併浄化槽の建設を実施。

• 歳入　4億6,113万3,322円
• 歳出　4億6,113万3,187円

令和4年度事業実績

• ・新規39基
• ・転換30基
• ・移管57基

共同汚水処理施設事業特別会計

公共下水道計画区域外の団地で、市に移管した共同汚水処理施設の保守点検・定期清掃を実施。

• 歳入　1億5,939万6,581円
• 歳出　1億5,939万6,372円

計画11団地のうち、移管完了は5団地

農業集落排水事業特別会計

農業集落で、汚水処理施設の保守点検・定期清掃や、建設時の起債の償還を実施。

• 歳入　5億8,676万7,425円
• 歳出　5億8,676万6,534円

農業集落排水施設　25施設
簡易排水処理施設　1施設

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手続きに必要なもの

• 通帳など口座番号の分かるもの
• 印鑑（金融機関届け出印）
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問い合わせ

津市上下水道サービスセンター
電話番号237-5821　ファクス239-0512

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