「旧国鉄伊勢奥津駅給水塔」国の登録有形文化財に!

登録日:2024年12月3日

JR名松線伊勢奥津駅隣りにある給水塔(高さ9.5m)が、令和6年12月3日に国の登録有形文化財に建造物として登録されました。

   

名松線のあゆみ

 JR名松線は、昭和4(1929)年に松阪駅から権現前駅までの約7kmの開業に始まり、昭和10(1935)年12月5日に松阪駅から伊勢奥津駅までの総延長43.5km全線が開通しました。
 給水塔はその際、蒸気機関車への給水のために建てられました。

   

    (写真 左:名松線全線開通式、右:C11形蒸気機関車と給水塔                                

 ディーゼル機関車への移行や昭和62(1987)年の国鉄分割民営化によるJR東海へ移管後も、給水塔は姿を変えることなく、津市の所有となった今も蒸気機関車が運行していた当時の景観を残しています。
 名松線は、過去に災害などにより何度も廃線の危機がありました。平成21年の台風18号の被害により廃線の危機を迎えましたが、延べ11万人以上の署名を集め、平成28年3月26日に地域の皆さんの名松線を残したいという強い思いと、JR東海・三重県・津市が一体となり「奇跡の復活」ともいわれる名松線全線復旧を6年半ぶりに果たし、令和7年12月に全線開通90周年を迎えます。

 

   (写真 左:名松線全線開通50周年記念式典、右:平成26年3月26日全線復旧記念式典) 

詳しくは、名松線のあゆみ(年表)(PDF/54KB)をご覧ください。

登録有形文化財へ

 令和3年4月に美杉地域自治会連合会、名松線を守る会、伊勢本街道を活かした地域づくり協議会から、津市長に給水塔の保存と活用、登録有形文化財への登録についての要望書が提出されました。
 令和4年12月には、文化庁係官による現地調査が行われました。
 給水塔はこのような時勢の変化の中、失われることなく、文化庁からも「我が国の鉄道史上、価値が高く重要な工作物であり、国土の歴史的景観に寄与するものである。」との評価を受けました。 
 現存する蒸気機関車の鉄製タンクの給水塔は、登録有形文化財では全国で鳥取県の若桜(わかさ)鉄道若桜駅と伊勢奥津駅の2基となります。 

 

乗って残そう名松線! 

 周辺には、給水塔の貯水槽や、雲出川には取水施設も現存し、伊勢参宮が盛んであった頃の宿場の街並みの面影が残っています。給水塔と合わせてごゆっくりとお楽しみください。

 

   ガイドのお申し込みは、「伊勢本街道を活かした地域づくり協議会(PDF/668KB)」まで。(要予約)

 

    

 

 

 

 

 

地図

旧国鉄伊勢奥津駅給水塔

津市美杉町奥津1288-23

このページに対するアンケートにお答えください

このページは見つけやすかったですか?
このページの内容はわかりやすかったですか?
このページの内容は参考になりましたか?

このページに関するお問い合わせ先

美杉総合支所 地域振興課
電話番号:059-272-8080
ファクス:059-272-1119