「広報津」第326号(音声読み上げ)表紙、所信表明

登録日:2019年7月16日


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表紙

広報津 令和元年7月16日 第326号

つ はなび 2019

表紙 津・久居・美里・安濃・美杉地域の夜空を彩る津の花火。6ページの つ はなび 2019で開催日をチェックして、夏祭りに出掛けよう(写真は昨年の津花火大会)

所信表明

6月7日、市長3期目の就任後、初の津市議会定例会の開会に当たり、前葉泰幸市長が所信表明を行いました。今号では、その主な内容を掲載します。

所信表明の全文については、津市ホームページでご覧いただけます。
ホームページは、津市 所信表明、で検索してください。

所信表明の内容

新元号令和が発表され、日本が新しい時代への第一歩を踏み出そうとする中、これからの4年間の市政を託してくださった市民の皆さまの期待を込めた想いを深く心に刻み、4月26日、3期目の初登庁をしました。

そして令和元年の幕が開けた今、新しい時代における津市がさらに発展し続けていくため、津市の魅力を一層輝かせ、市民の皆さまの幸せな暮らしがさらに広がる市政運営に全力で取り組んでいく決意を新たにしたところであります。

平成時代の津市のまちづくり

平成23年4月、市長に初就任し、2期8年の間、郷土津市のために尽くすという初心を片時も忘れることなく、1期目は、10市町村が思い描いた合併後の新しい津市の基盤づくりを着実に進めてまいりました。2期目は、合併後10年という節目を迎える中で、新しい津市のあるべき姿を目指したまちづくりをほぼ完成させ、さらに、その上で市民の幸せのため、地域のためにもっとできることに取り組んできました。

合併時に約束されていたことを一つ一つ実現するとともに、状況の変化に対応した施策や新しい市政展開に先駆けて踏み出した施策を推進し、新しい時代を切り拓くためのまちづくりの土台を、私のまちづくりの原点である対話と連携の下、常に市民の声に耳を傾けながら築き上げてまいりました。

また、合併によって市民サービスを低下させないよう、合併のデメリットを最小限にとどめ、行財政の効率化により財政の健全化を保ちながら、合併前にはできなかった大型事業を実施するなど、合併のメリットを享受し、新しい一つの都市として発展してきました。顧みますと、それが平成時代の津市のまちづくりであったと言えます。

新しい時代の津市の姿

平成時代において合併後のまちづくりを成し遂げ、都市としての強固な土台を築き上げた今、私が目指す新しい時代の津市の姿は、一人一人の人権が尊重され、市民の日々の生活、暮らしがより豊かで充実し、市民の笑顔があふれ幸せに暮らせることです。

その目指す津市の姿の実現に向け、今後当面続くことが想定される少子高齢化を伴う人口減少を踏まえ、持続可能なまちとしてあり続けるため、新しい時代を担っていく子どもたちのための政策や高齢者の健康政策、また、上下水道や雨水施設などの社会基盤の整備に特に重点を置きながら、将来を見据え、一歩先を行く志を持って市政に取り組んでまいります。

これからの4年間の津市政

これからの4年間で具体的に実行したいと思う、あるいは、事業化に向けた計画を立てたいと考えている取り組みについて、私が掲げることとしました3つの基本姿勢に沿って申し述べます。

1 より質の高い市民サービスをお届けします

人口28万人の県都として、これまでの取り組みを進化させた政策や他の自治体の先駆けとなるような質の高い施策を市民の皆さまにお届けしてまいります。

子どもたちの施策を一丁目一番地として進めます
健やかで自分らしい生活を送れるようにしていきます
市民生活の身近な課題解決に積極的に取り組みます
2 地域を重視し、市民に寄り添います

市民の日々の生活の充実のために、それぞれの地域の実情に向き合い、課題の解決を図ります。

地域で育み、これまで大切にしてきたものの価値をさらに高め、新しい地域の資産として生まれ変わらせるための取り組みを進めます
地域が一番に望むことは最重要事項として全力で取り組みます
地域で気掛かりになっていることは先手を打って対応します
地域重視のさらなる展開に向けて、予算や人事においても地域にしっかり寄り添います
3 未来への責任を果たします

私たち基礎自治体が担う未来への責任は、いつまでも住みやすく、活力があり、輝き続けられる津市を次の世代に引き継いでいくことです。

そのためには、持続可能なまちづくりにつながる施策に積極的な姿勢で取り組んでいかなければなりません。

これまで申し述べてきた施策を、健全な財政運営を維持しながら進めていくことも未来への責任です。

人口減少に伴う税収減が見込まれる中、国・県からの財源を情報のアンテナをしっかり張り巡らせて確実に確保するとともに、新市まちづくり計画の計画期間の再延長による合併特例事業債の効果的な活用を図ることに加え、将来を見据えた選択と集中による視点のもと、民間活力のさらなる導入や官民連携手法の有効活用など、あらゆる手段を尽くしながら、健全な財政運営を行い、臨時財政対策債を除く市債の残額を減らすよう努めてまいります。

津市をさらに魅力あるまちにするために4年間で実現したいと考えているこれらの施策は、具体的な事業化に向けて3つの手順で進めていきます。

事業化に向けた3つの手順
  1. 早急な事業化を図る施策として6月議会に関係経費を補正予算で計上
    市道河芸町島崎町線(河芸工区)や市道新横山目細線の道路整備、一志地域の雨水計画策定、雲出保育園の移転整備、ごみ分別アプリの導入、小動物による農作物被害への対策、(仮称)久居誕生350年事業など
  2. 事業の方向性や手法、財源の確保などを今年度の夏から秋にかけてしっかりと検討し、整理ができたものは、来年度に予算化
  3. 構想段階にあるものは、施策の制度設計について庁内でしっかりと議論を重ね、地域や関係者の皆さまとの調整を行いながら新しい仕組みを作り、整理できたものから順次議会へお示ししていく

さらに市民から信頼される市役所を目指して

人口28万人都市の津市は、細かなところまで目を配りながら、効率性を損なわず、ダイナミックな意思決定ができる規模であり、加えて、政治経済や市民生活に関し、非常に自治意識の高い風土が備わっています。

また、地方自治制度の変革において、特に平成時代は地方分権が大きく進展する中、今の津市は三重県としっかりとした協働関係を築き、国との関係においても、最前線の議論の場に身を置き、地方の声を国に届けるなど、一定の存在感のある都市となりつつあります。

職員も、市民が求めているものを何とか実現したい、そして、そのためにひたむきに努力するという高い意識と姿勢を持って、市民の皆さまにご満足いただけることを目指し、行政サービスを提供し続けてきたことにより、市民の皆さまから信頼される市役所になってきたと感じています。

市役所がもっと市民のお役に立てるよう、副市長や幹部職員をはじめとする全職員が現場へ飛び出し、市民と対話を重ねながら、さらに信頼される市役所を目指します。その信頼を携え、津市は、新しい時代においても、堂々たる県都として高みを目指し、風格ある都市となるよう市政を進めていかなければなりません。

それは、総合計画に掲げた将来像 笑顔があふれ幸せに暮らせる県都津市の実現に向けて、これまでと変わることなく、市民との対話と連携の下、着実に歩みを進めていくことでもあります。

時代を読み、手法を凝らし、ニーズに応える市政

時代を読み、常に新しい情報に目を向け、斬新かつ柔軟な発想で手法を凝らし、市民が今何を求めているのかをいち早く感じて市民ニーズに応える、このような市政を、ぶれずにスピード感を持って真っすぐに進めてまいります。それを成し遂げていくために、全職員が一丸となってこれまで以上に力を出し尽くしてまいります。

その組織としての力を最大限に引き出すため、私自身が先頭に立ち、職員を引っ張っていく決意と意欲をここに表明し、私の所信といたします。

問い合わせ

政策課 電話番号229-3101 ファクス229-3330


 

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