「広報津」平成24年7月1日/第157号(音声読み上げ) 市長コラム

登録日:2016年2月25日

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裏表紙

市長コラム

株式会社 津センターパレスの財務改善

津市長 前葉泰幸[まえばやすゆき]

 10億3,500万円-これは、私が株式会社津センターパレスの社長に就任した昨年6月時点で、同社が即時返済を求められていた敷金・保証金の額です。
 平成7年のダイエーの撤退により、津センターパレスのビルを賃貸する第三セクターである同社の財務体質は極めて脆弱[ぜいじゃく]となっていました。経費節減に取り組み経常利益を上げても返済の財源は十分には確保できず、綱渡りの経営が続いていました。
 この敷金・保証金の債権者である株式会社ダイエーが債権と所有株式を譲渡することを検討していると聞き、早速ダイエー本社と返済スキームの協議を進めた結果、8月、無事取引が成立しました。センターパレスの土地建物にダイエーが設定していた抵当権は抹消され、残った債務にも有利な条件を設定することができ、債務構造が改善されました。
 財務改善の試みはさらに続きます。
 バランスシートで財務内容を分析すると、資産の部の土地において大きな含み損を抱えていました。購入時の昭和54年当時に比べ地価が約3分の1に下落したためです。
 一方、純資産の部に目を移すと、2億円を超える繰越利益剰余金がありました。この範囲内であれば土地の一部を売却して含み損を一部解消することができると考えました。
 今回、中央公民館や社会福祉センターの津センターパレスへの移転整備において、従来のように津市に賃貸するのではなく、売却することにした理由はここにあります。津市は合併特例債を活用して購入するので、津市全体としても有利です。
 今回の対応策には銀行での勤務経験を生かすことができました。今後も第三セクターの財務改善に鋭意取り組んでまいります。

■田辺聖子賞受賞者村上リ子さん来訪…5月1日

 「第4回田辺聖子文学館ジュニア文学賞」の最高位である田辺聖子賞を受賞された村上リ子さんとお会いし、受賞の喜びを報告していただきました。選考した作家林真理子さんが「文章のうまさにびっくりした。文章のリズムもすばらしい。」とコメントされ、私も読ませていただきましたが、最高位賞の受賞にふさわしい素敵な作品でした。 
 津市から全国的な受賞者が出るのは、とてもうれしいことで、村上さんの受賞は市民の皆さんにとっても誇らしいことだと思います。

■草津市長訪問(草津市役所)…5月9日

 滋賀県草津市とは、平成18年に「災害支援・友好交流基本協定」と「災害時における相互応援協定」を締結しており、昨年9月の台風12号で津市が被災した際には、いち早く、橋川渉草津市長から連絡をいただきました。今回は、そのお礼も兼ねて、防災の取り組みについて意見交換を行うため、草津市役所を訪問しました。
 私からは津波対策を説明し、草津市長からは液状化対策を教えていただきました。都市が抱える課題はさまざまで、双方の取り組みに、参考になることが多々あります。今後も、継続した情報交換をおこなっていくことを約束しました。

■多文化共生の現場を訪問(千里ヶ丘小学校ほか)…5月24日

 海外から来た人が地域社会に溶け込むのは容易ではなく、言葉や生活様式などの壁を乗り越えるのに、大変な努力をしてみえることと思います。
 この日は、多文化共生教育に力を入れている千里ヶ丘小学校と、外国人の介護員が勤務するニチイケアセンター八町を訪問しました。一生懸命に日本語を勉強し、働く姿を目の当たりにして、外国人の皆さんが社会に溶け込み、共に生きていくためには、教育と雇用の場がとても重要だと再認識しました。そして、地域住民の皆さんのご理解も大切です。行政としても多文化共生をしっかりサポートしていきたいと思います。

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