「広報津」第354号(音声読み上げ)市からのお知らせ、まちの情報ひろ、市長コラム、津市の公共下水道事情

登録日:2020年11月1日

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12ページ目から16ページ目まで

市からのお知らせ

  • 料金の記載のないものは無料
  • 市内の市外局番は059
  • 受付時間は原則として土曜日・日曜日、祝日・休日を除く8時30分から17時15分まで
  • 市政へのご意見・ご要望は、地域連携課まで 郵便番号514-8611(住所不要)、電話番号229-3105 ファクス229-3366 Eメールinfo@city.tsu.lg.jp  
  • ホームページは 津市役所 で検索してください

おしらせ

介護保険料領収済通知書を送付

介護保険課より 電話番号229-3149 ファクス229-3334
65歳以上の人に令和2年中の介護保険料納付済額と納付予定額を介護保険料領収済通知書でお知らせします。介護保険料の納付額は、所得税・市県民税の社会保険料控除の対象となりますので、同通知書を確定申告などに活用してください。年内に納付した介護保険料は、令和2年分として申告できます。

発送日

11月24日火曜日

道路にはみ出した庭木などの剪定を

津北工事事務所より 電話番号253-2271 ファクス253-2273
津南工事事務所より 電話番号254-5350 ファクス255-5586

庭木の枝葉などが道路にはみ出していると、歩行者や車両の通行の妨げになるだけでなく、道路標識やカーブミラーが見えにくくなったり、街路灯の照明が遮られたりして、交通事故を起こす原因になります。
道路などにはみ出した木の枝葉などは、各家庭・土地所有者で剪定してください。

11月15日は家族の日

こども支援課より 電話番号229-3284 ファクス229-3451

子育て家族やその家族を支える地域の大切さについて理解を深めるため、11月の第3日曜日は家族の日、この日を中心とした前後各1週間は家族の週間とされています。
新型コロナウイルス感染症の影響で、自宅で過ごす機会が増えていますが、この機会に家族の時間を持ち、家族や地域のこと、子どもを育てていく大切さについて考え、話し合ってみませんか。

傘差し運転は法律違反です

市民交流課より 電話番号229-3142 ファクス227-8070

雨の日に傘を差して自転車の運転をしていませんか。
傘差し運転は道路交通法で禁止されています。三重県では自転車傘立て装置の使用も禁止されています。傘を広げると、周囲の状況が把握できなかったり風にあおられて転倒したりと、大変危険です。
雨天時に自転車に乗る際は、雨がっぱを着用しましょう。

家庭用はかりの無料検査

市民交流課より 電話番号229-3252 ファクス227-8070

とき

11月20日金曜日13時から15時まで

ところ

市 本庁舎1階ロビー

内容

家庭で使用している体重計やキッチンスケールなどの検査

今年度の津シティマラソン大会は中止します

令和3年2月に開催を予定していた第16回津シティマラソン大会サオリーナ杯2021は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため今年度の開催を中止し、令和4年へ1年延期します。

問い合わせ

スポーツ振興課 電話番号229-3254 ファクス229-3247

イベント

空き家に関する無料相談会

環境保全課より 電話番号229-3398 ファクス229-3354

全国的に空き家は増加傾向にあり、適切に管理されていない空き家が社会問題になっています。
空き家を所有する人や、将来所有する可能性のある人を対象に、不動産の売買・管理、相続・贈与などの名義変更、贈与税・所得税、成年後見、土地の境界確定、建物のリフォーム・耐震、資産活用、建物解体など、空き家に関するさまざまな相談に各分野の専門家がお答えします。事前の申し込みは不要ですので、お気軽にお越しください。

  • 市営フェニックス通り駐車場利用者には、帰りに無料駐車券をお渡しします。
  • マスクの着用や連絡先の登録など新型コロナウイルス感染症対策にご協力ください。
とき

11月28日土曜日10時から16時まで

ところ

中央公民館ホール

相談内容の例
  • 使わない家を貸したい、売りたい
  • 所有する住居や両親の住む実家が空き家になりそうだが、どうすればいいか
  • 実家が空き家になっていて、地震などで倒壊しないか心配
  • 空き家に関する債務や相続などの権利関係を整理したい

募集

企業向けセミナー 従業員の意欲向上につながるワーク・ライフ・バランスの推進

子育て推進課より 電話番号229-3390 ファクス229-3451

津市では少子化対策の一環として、出会いを希望する皆さんを応援する相談窓口を開設しています。企業がワーク・ライフ・バランスの推進で働きやすい環境づくりや、出会い応援に取り組むメリットや重要性について、みえ出逢いサポートセンター長の若林辰也さんによる取り組みや支援の紹介を交えたセミナーを開催します。

とき

12月15日火曜日13時30分から15時まで

ところ

あのつピア2階研修会議室(あのつ台四丁目)

対象

働き方改革を行っているがうまくいかない、従業員の満足度を高め、定着率を向上させたい、従業員の出会いや結婚を応援したいなどの悩みを持つ市内企業の経営者、人事総務担当者、働き方改革担当者など

定員

先着30人

申し込み

電話またはEメールで子育て推進課へ。Eメール229-3167@city.tsu.lg.jp

申込期間

11月6日金曜日から12月14日月曜日まで

第2回津市 出会い 婚活 結婚に関する相談会

子育て推進課より 電話番号229-3390 ファクス229-3451

少子化対策の一環として、出会い・婚活・結婚に関する相談会を行います。気軽にご相談ください。

とき

12月19日土曜日10時から12時までと、13時から17時まで

ところ

市 本庁舎2階21会議室

相談内容

結婚したいけど出会いがない、婚活しているけどうまくいかない、子どもの結婚相談をしたい、婚活イベントを企画したい、従業員の結婚を応援したいなど

対象

市内に在住・在勤の結婚を希望する本人やその家族、従業員の出会いを応援したい企業、婚活イベントを企画したい団体など

定員

先着12組。1組30分程度

申し込み

電話またはEメールで子育て推進課へ。Eメール229-3167@city.tsu.lg.jp

申込期間

11月9日月曜日から12月18日金曜日

自然の物を生かしていろんな物を作ってみよう

環境学習センターより 電話番号237-1185 ファクス229-3354

自然公園で集めた、どんぐりやまつぼっくりなどで、置物などを作ってみよう。

とき

11月28日土曜日9時30分から11時までと、13時30分から15時まで

ところ

環境学習センター

対象

市内に在住の小学生と保護者(2人1組)

定員

抽選各8組16人程度

申し込み

電話で環境学習センターへ

申込期間

11月7日土曜日から14日土曜日までの、9時から17時まで。
ただし、月曜日は休館です。

津市民スポーツ・レクリエーションフェスティバルチーム対抗 絆 ボウリング大会

スポーツ振興課より 電話番号229-3254 ファクス229-3247

とき

12月13日日曜日

一般の部
時間

9時30分から13時まで

対象

市内に在住・在勤・在学の小学生以上

ところ

津グランドボウル(垂水)

シニアの部
時間

13時30分から16時まで

対象

市内に在住・在勤の60歳以上の人を1人以上含み、チーム3人の年齢合計が110歳以上

ところ

久居ボウリングセンター(久居井戸山町)

定員

先着各20チーム(1チーム3人)

費用

1チームにつき1,000円(貸靴代別)

申し込み

スポーツ振興課または各総合支所地域振興課、津市スポーツ協会にある申込用紙に必要事項を記入し、直接窓口または郵送、ファクス、Eメールで同協会事務局へ。郵便番号514-0056北河路町19-1メッセウイング・みえ1階、ファクス273-5588、Eメールmail.tsuspokyo@gmail.com

申込期間

11月9日月曜日から30日月曜日まで

第14回うまし国三重市町対抗駅伝 津市代表選手選考会

スポーツ振興課より 電話番号229-3254 ファクス229-3247

記録は、来年2月21日日曜日に開催される同駅伝の津市代表選手選考の参考にします。

とき

11月29日日曜日10時から。受け付けは9時からです。 
雨天決行

ところ

海浜公園内陸上競技場

種目
  • 小学5年生・6年生男女1,500メートル
  • 中学生女子2,000メートル
  • 中学生男子3,000メートル
  • ジュニア女子・20歳以上女子3,000メートル
  • ジュニア男子・20歳以上男子・40歳以上男子5,000メートル

ジュニアは平成13年4月2日から平成17年4月1日生まれの人をいいます。

申し込み

所定の申込用紙に必要事項を記入し、郵送またはファクスでスポーツ振興課へ。郵便番号514-0056北河路町19-1メッセウイング・みえ2階

締め切り

11月18日水曜日必着

まちの情報ひろば

お知らせ

三重県最低賃金を改定

三重県最低賃金は10月1日から1円引き上げられ、時間額874円に改定されました。なお、特定の産業に該当する事業場で働く労働者には、特定(産業別)最低賃金が適用されます。
最低賃金の引き上げに向けた中小企業支援のための業務改善助成金制度などの支援策もあるので、ご活用ください。

問い合わせ

三重労働局賃金室 電話番号226-2108

11月は労働保険適用促進強化期間 労働保険へご加入を

労働保険(労災保険・雇用保険)は、政府が管理・運営している強制的な保険で、農林水産業の一部を除き、労働者(パートやアルバイトなども含む)を一人でも雇用している場合、事業主または労働者の意思の有無に関わりなく必ず加入することが法律で定められています。

問い合わせ

三重労働局労働保険徴収室 電話番号226-2100

みえ介護フェア特設サイトを開設

11月11日の介護の日にちなみ、みえ介護フェア特設サイトを11月9日月曜日から15日日曜日までの期間限定で開設します。クイズやアンケートに回答して景品が当たる抽選に参加しよう。おうち時間に介護に触れてみませんか。

問い合わせ

三重県福祉人材センター 電話番号227-5160

ホームページは ウェブ版みえ介護フェア2020 で検索してください。

相続手続には法定相続情報証明制度が便利です

不動産の登記、貯金の払戻し、相続税の申告など、各種の相続手続きには法務局で取り扱う法定相続情報証明制度が便利です。
戸籍謄本などを何度も出し直す必要がなくなるほか、複数の機関で同時に相続の手続きができるなどのメリットがあります。

問い合わせ

津地方法務局不動産登記部門 電話番号228-4372

裁判員候補者名簿記載通知を発送

11月中旬に、来年の裁判員候補者名簿に登録された人に通知を発送します。この通知は、裁判員に選ばれる可能性があることを事前にお伝えするものです。
また、併せて送付する調査票は、候補者の皆さんの事情を把握して負担を軽減するもので、該当項目がない人は返送の必要はありません。

問い合わせ

津地方裁判所 電話番号226-4172

地雷撤去のため書き損じはがきを集めています

カンボジアでの地雷被害を無くすため、書き損じはがきなどを集めて換金し、地雷撤去団体への寄付を行っています。はがき2枚・3枚で1平方メートルの地雷の撤去費用に変わります。来年3月31日水曜日までにカンボジア地雷撤去キャンペーン事務局へお送りください。郵便番号814-0002福岡県福岡市早良区西新1-7-10-702

対象

書き損じ・未使用のはがき、未使用の切手、未使用のテレホンカード、クオカード、図書カード

問い合わせ

同事務局 電話番号092-833-7575

イベント

三重大学応援団 第26回翠旗仰ぎて

1年間の集大成であり、4年生にとっては最後のステージでのパフォーマンス。今年はライブ配信も行います。詳しくは同応援団ホームページをご覧ください。

とき

11月14日土曜日13時30分から。12時45分開場。

ところ

三重大学さんすいホール(栗真町屋町)

問い合わせ

同応援団担当 電話番号090-6589-2921

募集

オンライン家事家計講習会

クラウド家計簿、お金との向き合い方、家事の工夫などをズームを使ってお話しします。

とき

11月18日水曜日10時から11時までと、13時から14時まで

定員

各10人

申し込み

11月8日日曜日から17日火曜日までに、津友の会担当へ。電話番号090-5922-4707

高等工科学校生徒・自衛官候補生

防衛省では、令和3年採用の高等工科学校生徒と自衛官候補生を募集しています。詳しくは自衛隊三重地方協力本部ホームページをご覧ください。

問い合わせ

同本部津募集案内所 電話番号224-4324

健康

転倒予防教室

とき

11月26日木曜日

  • 1部、10時から11時まで
  • 2部、11時15分から12時15分まで

1部と2部は、同じ内容です。

ところ

津センターパレス地下1階市民オープンステージ

内容

講話名、フレイル予防について、の講話 と 転倒予防体操

対象

市内に在住の65歳以上

定員

各35人

申し込み

津市社会福祉協議会津支部へ。電話番号213-7111

無料相談

全国一斉 女性の人権ホットライン 強化週間。相談電話0570-070-810

とき
  • 11月12日木曜日・13日金曜日8時30分から19時まで
  • 11月14日土曜日・15日日曜日10時から17時まで
  • 11月16日月曜日から18日水曜日までの8時30分から19時まで
内容

DV・職場でのハラスメント・ストーカー被害など女性に関する人権問題についての相談

問い合わせ

津地方法務局人権擁護課 電話番号228-4193

弁護士による法律相談(面談・電話)

とき

11月16日月曜日10時から12時までと、13時から15時まで

ところ

市 本庁舎3階相談室

対象

市内に在住の人(新規優先)

定員

抽選8人(相談時間は1人30分以内)

申し込み

11月11日水曜日17時までに男女共同参画室へ。電話番号229-3103

司法書士による相談会

とき

11月18日水曜日13時30分から16時30分まで

ところ

市 本庁舎

内容

相続、多重債務、金銭問題など

定員

先着8人(新規優先)

申し込み

11月10日火曜日8時30分から地域連携課へ。電話番号229-3105

中小企業・小規模事業者の皆さんへ
知的財産に関する無料相談

インピット三重県知財総合支援窓口では、営業秘密保護、特許、商標など知的財産に係る相談(専門家派遣)を行っています。まずは、気軽にお電話ください。月曜日から金曜日までの9時から17時まで。祝日・休日、年末年始を除く。オンライン対応も可能です。

問い合わせ

同窓口 電話番号271-5730

ときの風ホール 企画支援プロジェクト 舞台公演企画を募集

企画から公演まで市民の皆さんが主体的に取り組む舞台公演企画を募集します。久居アルスプラザで、あなたの企画を実現してみませんか。

募集内容

音楽やダンス、演劇など、ときの風ホールを会場とする舞台芸術のオリジナル公演で公演による収入を見込むもの

対象

以下の全てを満たす団体

  • 市内を拠点に活動している、または活動する予定
  • 市内に在住・在勤・在学の人が過半数参加
  • 5人以上

採用数

1件
芸術性、創造性、新規性、地域貢献などを考慮して選定

企画実施日程

令和3年4月1日木曜日から令和4年3月31日木曜日まで

支援内容

  • 久居アルスプラザの施設・付帯設備の使用料を免除
  • 収入と支出(補助対象経費)の差額の補てん(最大100万円)
  • 久居アルスプラザスタッフによる企画内容へのアドバイス
  • 公演制作業務の支援
  • 広報や公演当日の支援 など

申込期間

11月28日土曜日から来年1月17日日曜日まで

申し込み

応募書類に必要事項を記入し、直接窓口または郵送、Eメールで久居アルスプラザへ。郵便番号514-1136久居東鷹跡町246、Eメールinfo-hisai@kmix.co.jp。応募書類は久居アルスプラザ窓口にあるほか、久居アルスプラザホームページからもダウンロードできます。

問い合わせ

久居アルスプラザ 電話番号253-4161 ファクス253-4171

スポーツ通信

対象

市内に在住・在勤・在学の人

申し込み

津市スポーツ協会にある申込用紙に必要事項を記入し、直接窓口または郵送、ファクスで同協会へ。郵便番号514-0056北河路町19-1メッセウイング・みえ1階、ファクス273-5588
費用など詳しくは、同協会にお問い合わせいただくか、同協会ホームページをご覧ください。

問い合わせ

同協会 電話番号273-5522

津市民スポーツ教室

合気道
とき

12月6日日曜日9時から11時30分まで

ところ

三重武道館柔剣道場

対象

5歳以上

定員

先着50人

申込期間

11月9日月曜日から30月月曜日まで

テニス
とき

12月12日土曜日10時から15時30分まで

ところ

古道公園内テニスコート

対象

小学生以上

定員

60人

申込期間

11月9日月曜日から30月月曜日まで
 

市長コラム 津市の公共下水道事情

公共下水道事業の先進自治体

明治22(1889)年に誕生した津市は、極めて早い時期に上下水道の整備に向けて動き出しました。
当時、自治体が近代的な上下水道を創設するには膨大な事業費を投じる必要があり、多くの都市は江戸時代からの古い給排水設備の継続使用を余儀なくされていました。
そのころ、津市の一般会計予算総額は90万円前後。大正9(1920)年に着手し昭和2(1927)年に完成した下水道の総事業費は148万円。大正14(1925)年に取り掛かり昭和4(1929)年に給水を開始した上水道は457万円にものぼっています。それでも津市がこの巨額の投資を決断したことには理由がありました。

健康不安を抱えた市民

伊勢湾沿いの低平地に広がる津市の市街地では雨水や生活排水などを流す溝の勾配が緩やかで流れが悪く、排出先の河川は潮の満ち引きの影響を受け満潮時は逆流し排出が困難になりました。汚物が沈殿する溝は悪臭を放ち、たまった汚水からは蚊が大量に発生。いったん大雨ともなると溝は溢れ汚泥が街路に流れ出します。溝から地中にしみ込んだ雨水や汚水は井戸の水質を悪化させ、飲用に適さない井戸水で生活する市民は常に伝染病の脅威にさらされていたのです。

公衆衛生への巨額投資

市民の公衆衛生の向上を目指した上下水道の建設事業により、市街地の雨水と汚水は合流式下水管から自然流下を利用して岩田川、安濃川、志登茂川に放流されるようになりました。

昭和の公共下水道事業

いち早く整備された津市の上下水道には終戦直前の空襲により大きな被害が発生しました。
戦災からの復旧が進み高度成長期を迎えると、人口が集中した市街地では行き場を失った雨水による浸水被害が頻発。急増した生活雑排水や工場排水が河川の自浄作用を上回り汚染が進んだことから、昭和43年、津市は汚水をきれいにして河川に放流する終末処理場を備えた公共下水道事業を開始しました。
同時に浸水解消を目的とする雨水管の整備にも力を注ぎ、昭和49年の豪雨により甚大な浸水被害が発生すると、雨水を強制的に河川に排出するポンプ場を市内各所に設置する都市下水路事業を強力に推し進めました。

国が広域下水道を制度化

国が本格的な下水道の整備に乗り出したのもこの頃です。昭和45年の公害国会において画期的な内容の公害関連法案が多数可決され、川や海などの水質を保全するため流域別に下水道を整備しようとする新しい規定が設けられました。
公共下水道は原則として市町村が設置・管理することになっています。それに対し流域別の下水道は都道府県が河川ごとに終末処理場と大きな下水道管(幹線)を造り、流域の市町村から下水を集めて処理します。市町村がご家庭などから出る汚水を集める管を県の流域下水道の汚水の幹線につないでいくことでスケールメリットを生かした高度な下水処理を可能にする仕組みです。
さらに、水質汚濁防止法により伊勢湾は東京湾、瀬戸内海とともに著しく水質が悪化した閉鎖性海域に指定され、汚れの発生源の排出総量を基準以下に抑える目標値が設定されました。

県の上位計画が始動

これを受け三重県は伊勢湾沿岸の3流域に6つの処理区の流域下水道を整備する計画を作成。県内の市町村はこの上位計画に沿って汚水管の整備を展開していくことが求められました。
新・津市の区域においては、大正時代に建設した中央処理区と雲林院、椋本、高宮の各処理区以外の公共下水道は、県が計画する中勢沿岸流域下水道の志登茂川、雲出川左岸、松阪の3処理区に接続するかたちで整備を進めることになりました。
昭和51年、県は流域別下水道事業を開始。雲出川左岸処理区は昭和56年に着工し平成5年に浄化センターの供用を開始。続いて平成2年に着工した松阪処理区は平成10年に完成。旧津市南部、久居、香良洲および一志、白山で整備が進行中です。

困難にみまわれた志登茂川浄化センター

一方、旧津市北部、河芸、安濃をカバーする志登茂川処理区は平成9年の着工後、次々と困難に直面することになりました。景観や希少動物への配慮による設計変更と処理施設を地下化したことによる地下水への影響調査、施工時の杭改ざんによる強度確認工事、事業計画の中間見直しによる施設規模の変更。他に数件の訴訟も抱え当初計画から遅れること15年、他の浄化センターは全て完成し各市町の整備が進行するなか、平成30年、全国の流域下水道計画においても最後となった172番目の終末処理場としてようやく志登茂川浄化センターの供用が始まりました。

下水道普及率は最下位グループ

遅れをとった津市の下水道処理人口普及率は平成29年度末で46.8%。県庁所在都市の中では徳島市、和歌山市に次いで下から3番目です。
大正時代にいち早く近代的な下水道の導入を決断した都市としての面目が立たない状況ですが、市民の皆さま方のご不便を少しでも早く解消するべく、県が志登茂川浄化センターから延ばしてくる汚水幹線にタイミングを合わせ、津市も急ピッチで枝線となる汚水管を敷設する面整備を進めているところです。

美しい水環境を次世代に引き継ぐために

公共下水道の供用が始まる区域にお住まいの皆さまには3年以内の接続をお願いしております。
1世紀近く都市の基盤として市民の健康と暮らしを守ってきた下水道の整備を続け、きれいなまちと水資源を次世代に継承してまいりましょう。


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