「広報津」第354号(音声読み上げ)水道だより

登録日:2020年11月1日

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折り込み紙1

水道だより

私たちの暮らしの中の水道 ボリューム10
令和2年11月1日発行
経営企画課 電話番号237-5801 ファクス237-5819

身近にある水道について知っていただくために、水道事業の現状・課題・経営状況をシリーズでお伝えしています。今回は水道事業会計の令和元年度決算状況を見ていきます。

令和元年度決算を見てみよう(水道事業会計)

収益的収支と資本的収支のグラフ

  • 収益的収支とはその年度の水道水の供給に必要な費用と主に水道料金の収益のことです。
  • 資本的収支とは水道を将来にわたって継続するために必要な施設の整備や拡充などに係る支出と、それを行うための財源となる補助金や借入金の収入のことです。
  • 長期前受金戻入についての説明。
    工事などに対して交付された補助金は、資本的収支で収入として計上します。この補助金は、翌年度以降に、収益的収支の長期前受金戻入として、耐用年数で分割した金額をお金の出し入れを伴わない収入として計上します。
  • 金額はすべて税抜きです。
収益的収支
  • 収益的収入 71億895万8,016円
  • 収益的支出 68億536万5,425円
  • 純利益 3億359万2,591円
収益的収入の内訳
  • 給水収益 55億683万7,387円
  • 長期前受金戻入 8億1,266万6,005円
  • その他収益 7億8,945万4,624円
収益的支出の内訳
  • 借入金(企業債)の支払利息 2億7,138万273円
  • 減価償却費 19億2,515万2,853円
  • 職員給与費 6億4,812万4,352円
  • 受水費 23億4,589万9,498円
  • 維持管理費等 16億1,480万8,449円
資本的収支
  • 資本的収入 9億5,256万7,734円
  • 資本的支出 26億2,108万473円
  • 収支差引 マイナス16億6,851万2,739円
資本的収入の内訳
  • 他事業からの負担金など 2,598万2,734円
  • 補助金 2億3,358万5,000円
  • 借入金(企業債) 6億4,870万円
  • 出資金 4,430万円
資本的支出の内訳
  • 借入金(企業債)の返済 11億7,078万3,408円
  • 管路の更新および水道施設の整備にかかる費用など  14億5,029万7,065円
不足額

16億6,851万2,739円

業務量の概要

令和2年3月31日時点

  • 給水人口 27万5,111人
  • 給水戸数 13万4,917戸
  • 年間総配水量 4,000万8,000立方メートル
  • 1日平均配水量 10万9,311立方メートル
  • 1日最大配水量 11万8,618立方メートル

グラフの説明

男の子のコメント
令和元年度決算が出たんだね。以前から経営が厳しいと聞いているけど、今回はどうだったのかな

先生のコメント 
収益的収支では純利益が約3億円出ているんだけど、資本的収支では約16億円の不足額が出ていて、全体として見ると非常に厳しい経営が続いているんだよ。

男の子のコメント
令和元年度はどんな事業を行ったのかな

先生のコメント
令和元年度に実施した主な事業を見てみよう。

水道管更新事業
約10億8,000万円 老朽管路更新工事(耐震化)など

災害等の大規模停電に備えた非常用発電設備の設置・更新事業
約9,000万円 高茶屋浄水場非常用発電設備更新工事など

配水池への緊急遮断弁設置事業
約5,000万円 一志井生配水池、一志川合配水池

女の子のコメント
約16億円の不足額はどうやって支払ったのかな

先生のコメント
次の計算式を見てみよう。収支を伴わない補填額(減価償却費や長期前受金戻入など)と純利益を資本的収支の不足額に充ててもなお不足する約3億円を貯金から支払ったんだよ。

計算式 水道局の貯金の動き
これまでの貯金52億円 引く 令和元年度の不足16億円 足す 収支を伴わない補填額10億円 足す 令和元年度の純利益3億円 イコール 貯金残高49億円
令和元年度に減った貯金3億円

女の子のコメント
これまでの貯金より約3億円も減ったんだね。

先生のコメント
そうなんだ。水道事業における貯金は、災害に備えるためや施設を新しくするためのもので、とても重要なお金なんだよ。でも、今は水道料金で賄えない分を止むを得ず、貯金から支払っている状況なんだ。津市ではこの貯金額を50億円は必要と考えているんだけど、ついに下回ってしまったんだよ。

水道事業の運営費用は、皆さんからの水道料金で賄っています。


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