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折り込み紙3
令和3年4月16日発行
防災室電話番号229-3104 ファクス223-6247
平成23年3月11日に発生した東日本大震災から今年で10年。この震災の発生時、被災地の避難所には津波から逃れた避難者が殺到し、避難者の円滑な受け入れに支障をきたしました。
沿岸部に広く津波浸水予測地域を持つ津市では、南海トラフ地震が発生した場合、多数の避難者が津波浸水予測地域外の避難所などへ避難することが予想され、沿岸部に比較的近い高台の避難所だけでは全ての避難者を収容することが困難になると懸念されます。
このため、津市では南海トラフ地震発生時、避難所に収容しきれない避難者が発生した際の対策を進めるための広域避難計画の策定に向け、関係機関や民間事業者の皆さんの協力を得ながら取り組みを進めています。
南海トラフ地震発生により、津波被害から逃れた避難者が高台の避難所に集中し、避難所に収容できなくなった場合に、海岸部から平野、山間部まで広大な市域を有する津市の地理的特性を生かして、バスなどの車両を使い、被害を受けていない市内西部の避難所などへ円滑に避難者を移送することができるよう、広域避難の取り組みを進めています。
津市地域防災計画において、津市産業・スポーツセンターや津南防災コミュニティセンターを広域避難の拠点として位置付け、これら拠点施設の運用方法の検討とともに、避難者の移送体制の確保に取り組んでいます。
津南防災コミュニティセンターでは、高台の避難所に避難者が集中した際に、同施設を活用し、他地域の避難所などに大型バス等で移送します。大型バス等の輸送車両が円滑に転回できるスペースを確保しています。
指定避難所ではない市有・県有施設の活用や避難スペースとして提供していただける民間施設などの施設数をさらに充実させ、移送手段や避難先の確保を進めています。
原則徒歩による避難を推奨していますが、避難行動要支援者など徒歩による避難が難しい人の自動車での避難も考慮し、市有・県有施設の活用や避難スペースとして提供していただける民間施設等の施設数をさらに充実させ、自動車避難先の確保を進めています。
津波警報や大津波警報が発表されたときには、避難所などに多数の避難者が集中する可能性がありますが、災害から命を守る行動を最優先にとっていただき、高台の避難所など津波浸水予測地域外へ迅速に避難してください。逃げ遅れた場合には、津波避難ビルや近くの高い建物等へ避難するなど身の安全を確保してください。
避難者の移送先や自動車避難先の確保に向け、津波浸水予測地域外にある建物や大規模な駐車場を避難スペースとしてご提供いただける民間事業者との災害時応援協定の締結を進めています。
避難場所の提供、防災井戸からくみ上げ高度ろ過した水を活用した生活用水の提供、携帯電話の充電・トイレ利用の協力など。充電ステーション、水ステーションあり。
避難場所の提供、トイレ利用の協力など
避難場所の提供、クラブハウス等の利用、飲料水等の提供、トイレ利用の協力など
津波浸水予測地域外にある建物や大規模な駐車場を避難スペースとしてご提供いただける民間事業者との協定締結を引き続き進めていますので、ご協力いただける事業者の皆さんは防災室までご連絡ください。
榊原地区自主防災協議会 会長 奥山知喜
榊原地区自主防災協議会は、榊原地区の6つの自主防災会が集まり平成19年12月に結成しました。自分の命は自分で守る 自助、榊原は自分たちで守る 共助、をスローガンに住民の防災意識の向上のため活動をしています。
結成以来、炊き出しを中心とした防災訓練を実施してきました。今回は、新型コロナウイルスの感染警戒の中、防災訓練開催の有無については地区での議題となりましたが、コロナ禍でも災害は起きるとの判断のもと、感染予防対策を講じ、2月7日に地元消防団など地域団体の協力を得て、訓練を実施しました。新型コロナウイルス感染予防対策として、参加者を少人数のグループに分け、マスク着用や手指消毒を徹底し、体育館の換気も行いました。
訓練の内容は、防災行政無線による広報訓練、伝達訓練に加え、今回から避難者の健康管理チェック(体温測定)、名簿作成を各地区自主防災会で実施、その後本部での訓練、地震体験訓練を行いました。
体育館での避難所運営訓練は、新たに配備されたコロナ感染症対策用の段ボール簡易まじきり、段ボールベッドの組み立てを行い、有事の際には誰もが設営できるよう手順を確認しました。
参加者の中には、いざという時の対応を再認識することができたとの声も多くありました。今後も私たち榊原地区自主防災協議会として、地域の防災・減災に努め、自助・共助を基に活動していきます。