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表紙
広報津 令和6年5月1日 第438号
岩山から 見守る。
芸濃ふるさとガイド会による「芸濃名所めぐり」。木漏れ日の中、約40体ある石山観音磨崖仏群を巡りました。(3月14日 芸濃町楠原)
変わります!津市の二次救急医療 救急搬送時間の短縮に向けて
救急医療は、重症度に応じて、初期(一次)救急医療、二次救急医療、三次救急医療の3つに分けて対応が行われています。津市の二次救急医療は、市内の病院のご協力により日々支えられていますが、救急出動件数・救急搬送人員はともに増加し、令和5年に過去最多となりました。救急要請した場合、救急車が現場に到着した後、搬送先の病院がなかなか決まらず病院照会回数が増えると、現場での滞在時間が長くなり病院収容までに時間がかかってしまいます。救急患者が病院に到着するまでの時間短縮に向けて、4月から救急車の受け入れ体制が大きく変わりました。
津市の救急活動の状況
救急出動件数、救急搬送人員
平成23年
平成23年度から平成30年度まで年々増加傾向にあります。
- 出動件数 13,066件
- 搬送人員 11,999人
平成24年
- 出動件数 13,849件
- 搬送人員 12,548人
平成25年
- 出動件数 14,196件
- 搬送人員 12,995人
平成26年
- 出動件数 14,229件
- 搬送人員 13,041人
平成27年
- 出動件数 14,306件
- 搬送人員 13,128人
平成28年
- 出動件数 14,716件
- 搬送人員 13,591人
平成29年
- 出動件数 14,901件
- 搬送人員 13,733人
平成30年
- 出動件数 16,445件
- 搬送人員 15,078人
令和元年
- 出動件数 15,899件
- 搬送人員 14,607人
令和2年
令和2年度以降、コロナ感染拡大しています。
- 出動件数 14,242件
- 搬送人員 12,953人
令和3年
- 出動件数 14,671件
- 搬送人員 13,003人
令和4年
令和4年以降急激に増加しています。
- 出動件数 17,589件
- 搬送人員 14,929人
令和5年
- 出動件数 18,110件(過去最多)
- 搬送人員 15,740人(過去最多)
重症以上傷病者搬送時の病院照会回数が4回以上の件数の割合
出典は、総務省消防庁「救急搬送における医療機関の受入れ状況等実態調査」です。
平成23年
平成23年以降改善傾向にあります。
- 津市 14.5パーセント
- 三重県 4.1パーセント
- 全国 3.9パーセント
平成24年
- 津市 14.3パーセント
- 三重県 3.8パーセント
- 全国 3.8パーセント
平成25年
- 津市 10.5パーセント
- 三重県 3.8パーセント
- 全国 3.4パーセント
平成26年
- 津市 12.1パーセント
- 三重県 4.3パーセント
- 全国 3.2パーセント
平成27年
- 津市 10.3パーセント
- 三重県 3.0パーセント
- 全国 2.7パーセント
平成28年
- 津市 7.1パーセント
- 三重県 2.3パーセント
- 全国 2.3パーセント
平成29年
- 津市 7.1パーセント
- 三重県 2.1パーセント
- 全国 2.2パーセント
平成30年
- 津市 5.7パーセント
- 三重県 2.4パーセント
- 全国 2.1パーセント
令和元年
- 津市 4.6パーセント
- 三重県 2.4パーセント
- 全国 1.2パーセント
令和2年
令和2年度以降、コロナ感染拡大しています。
- 津市 3.1パーセント
- 三重県 3.0パーセント
- 全国 0.8パーセント
令和3年
令和3年以降急激に上昇しています。
- 津市 7.0パーセント
- 三重県 4.3パーセント
- 全国 1.6パーセント
令和4年
- 津市 10.2パーセント
- 三重県 7.2パーセント
- 全国 2.3パーセント
令和5年
重症以上傷病者搬送時の現場滞在時間が30分以上の件数の割合
出典は、総務省消防庁「救急搬送における医療機関の受入れ状況等実態調査」です。
平成23年
平成23年以降徐々に改善します。
- 12.5パーセント
- 4.9パーセント
- 4.6パーセント
平成24年
- 13.2パーセント
- 5.2パーセント
- 4.6パーセント
平成25年
- 11.7パーセント
- 5.4パーセント
- 4.7パーセント
平成26年
- 14.4パーセント
- 5.6パーセント
- 5.3パーセント
平成27年
- 13.7パーセント
- 6.3パーセント
- 5.2パーセント
平成28年
- 10.1パーセント
- 5.0パーセント
- 3.8パーセント
平成29年
- 9.9パーセント
- 5.0パーセント
- 3.9パーセント
平成30年
- 10.1パーセント
- 5.1パーセント
- 3.7パーセント
令和元年
- 9.3パーセント
- 5.2パーセント
- 3.3パーセント
令和2年
令和2年度以降、コロナ感染拡大しています。
- 9.8パーセント
- 6.1パーセント
- 3.2パーセント
令和3年
令和3年以降急激に上昇しています。
- 15.4パーセント
- 7.7パーセント
- 4.1パーセント
令和4年
- 20.3パーセント
- 10.6パーセント
- 5.3パーセント
令和5年
津市の二次救急医療を支える輪番体制
二次救急医療とは、救急車により搬送され、入院を要するけがや病気を対象とした救急医療のことをいいます。現在、津市では市内8つの民間病院のご協力により、平日の夜間時間帯と、土曜日・日曜日および祝日・休日の全時間帯で、365日にわたり輪番体制を組み、救急搬送患者を受け入れていただいています。救急出動件数の増加に伴い、輪番時間帯での救急患者の受け入れ件数が年々増え続ける中で、病院を取り巻く環境が厳しくなっています。
救急医療体制と役割
初期(一次)救急、二次救急、三次救急の順で症状緊急度が重くなります。
初期(一次)救急 かかりつけ医、応急診療所
入院治療の必要がない比較的軽症な患者に対応
二次救急 救急病院
手術や入院治療が必要な症状の重い救急患者に対応
三次救急 救急救命センター
複数の診療領域にわたる重篤な救急患者に対応
輪番体制
津市の輪番病院(8病院)
永井病院、遠山病院、武内病院、岩崎病院、吉田クリニック、津生協病院、三重中央医療センター、三重大学医学部附属病院
輪番時間帯
平日の夜間時間帯(18時から翌朝8時30分まで)
土曜日・日曜日および祝日・休日の全時間帯(8時30分から翌朝8時30分まで)
輪番時間帯の救急搬送受入件数
件数が年々増加しています。
- 令和2年度 4,942件
- 令和3年度 5,329件
- 令和4年度 5,876件(過去最多)
輪番病院を取り巻く状況
医師の不足や高齢化により輪番時の医師確保が困難
三重大学医学部附属病院から輪番病院へ医師を派遣して対応
医師の長時間労働で支えられていた医療
令和6年度から医師の働き方改革による時間外労働上限規制が導入
持続可能な輪番体制に向け、さらなる受け入れ体制の強化が必要です。
変わります!津市の新しい二次救急輪番体制
救急車を受け入れるまでの時間を何とか短縮したいと、津地区医師会設置の輪番病院等の医療機関で構成する会議で協議をしていただき、4月から新しい二次救急医療の輪番体制に変わることになりました。
これまで
毎曜日
- 内科・外科 輪番1から2病院まで
- 整形 輪番1病院
令和5年6月から、三重大学医学部附属病院が輪番に週1回参画
津市支援額
2億793万1,000円(令和5年度予算)
新しい体制
毎曜日
- 輪番1から2病院
- 輪番1から2病院が処置中、ベッド満床などの状況で受け入れ困難な場合
- 三重大学医学部附属病院が対応
全ての曜日で、整形外科患者の受け入れ体制を含め、三重大学医学部附属病院が輪番体制をバックアップ
津市支援額
2億643万1,000円(令和6年度予算)
救急車の適正利用にご協力をお願いします
問い合わせ
地域医療推進室 電話番号229-3372 ファクス229-3018
消防救急課 電話番号254-1600 ファクス254-1607
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